五家宝 麟 CV:岡野浩介




子供なのに落ち着いていて、何でも知っている口ぶり。



大人びた子供って、二次元の中なら特に嫌いじゃないんですけど
現実の大人びた子供って全く可愛くないですよね。(真顔)





いくら顔が可愛かったり将来有望だったりしても、
なんか知識をひけらかしたり、妙に大人みたいな喋りをされたら一気に萎える。






子供はもっと無知でバカな方が可愛いと
常々思っておりますがどうでしょうか。
(←知るか)








主人公を守り、そしてたまには一緒になってバカもやる。



「僕がお姉ちゃんを守る!」って感じでしょうか。
小さな騎士(ナイト)ですね。
いいですね。



大人の知恵と思慮に子供の大胆さが加わるため、そうなったらやることはすごい。



なんだ、この




美味しいうどんに美味しいカレーを加えたら
すごい美味しいカレーうどんが出来たよ!





みたいな発想。






プラスとプラスを足しても
必ずプラスになるとは限らないんだぞ!










この街にいるのは、なにか目的があってのことらしい。



目的ですか。




全身整形とかでしょうか。(←違)




少なくとも、あまり人に自慢できることではないようだ。



まぁ、全身整形はあんまり人に言えないですしね。(←だから違う)





よし、じゃあゲーム開始していきましょう。
桜月と麗月はまだ出会いがないので、省略します。



水月五日。
夜、屋根の上で物音がしていると気付いた主人公。
雨が降っているわけでもないし、「まさか人が歩いているわけじゃ…」なんて思っていたその瞬間、
ものすごい爆音と共に天井が崩れて、ついでに一人の少年も降って来ました。








親方ー!
空から男の子が!
(←ラピュタじゃない)








麟「よっと。あ〜あ、失敗しちゃったな」
ポチ「……ええと。そこのぼく?」
麟「ん?あれ、人いたんだね。ごめんごめん、ちょっと勢い余ってさ」



呆気に取られている主人公を気にせずに
「合成術は系統立ってないから扱いが厄介だなぁ」とブツブツ呟いてから



麟「あ〜、そうそう。おねーさん、ケガとかしてない?してないよね?





確定ですか。





まぁ確かに主人公は怪我をしてないから良いんですけど、
そこでようやく現状を把握してきて「あーーー!!!」と大声をあげる主人公。



麟「夜中にそんな大きな声出したら近所迷惑だよ?」
ポチ「きっ、きみの方がよっぽどお騒がせよ!屋根どうするの、屋根!大穴開いてるじゃない!」
麟「そりゃそうでしょ。屋根を吹き飛ばしちゃったから、ここに飛び降りるハメになったんだもん」




少しは罪悪感に苛まれてもいいんじゃないかな。




どうしてそんな「当たり前だろ」みたいな態度がとれるんだ。
人の家の屋根ぶっ飛ばしといて、なんでそんなに余裕綽々なんだ。



屋根の上で何をしていたのか尋ねてみても、少年は「おねーさんには分からないよ」とはぐらかしてたけど
主人公が「屋根を壊されたんだから聞く権利はある!」と問い詰めると
やれやれといった感じで説明をしてくれました。



っていうか、この時点ではまだお互いに自己紹介してないから名前わからないはずなんだけど
台詞のところに思いっきり名前が出てるので、麟という名前がバレバレです。



麟「符術っていうのは元来護りの術で、まあその基本は主に結界を作ること、なんだけどね」
ポチ「…………」
麟「符術で生成した守護の方陣に、同じく符から生じさせた式神へと固有の属性を付与したものを……」
ポチ「……ごめん、全然わからない。聞かない方がよかったかも」
麟「あれ、もう音をあげちゃった?」
ポチ「ものすごく怪しげな事をしようとしてたらしい、ってことだけはわかったわ」



ともかく、そういうことは自分の家でやってほしいと願い出たところ
「ここは術式を執り行うのに霊的にいい」という良く分からない理由で却下されました。



ちなみに屋根の大穴をどうするんだと聞いたところ
「今、直しちゃったら出られない」と少年が言うので
「玄関から出ればいいでしょ」と当然のツッコミを返すと



麟「不慮の事故とはいえ屋根ぶち破って入って来た侵入者が、芸もなくまっとうに出て行くってのもね〜」





別にお前に芸当なんぞ求めてない





改めて「じゃあね」と言って、一瞬で消えるようにその場からいなくなった少年。
上から声が聞こえてきたので、いつの間に屋根にのぼったのか戸惑いつつも
「あなたは一体誰なの!?」と主人公が叫ぶように質問したら
「五家宝麟、縁があったらまたね」と答えて、一瞬眩しく光ったと思ったら、もう天井の穴が塞がっていました。
名乗ってもらわなくても既に名前はわかってるけどね。




十八日。
主人公の父・幸永がお客を家に連れてきました。
「柊」という名前のオッサンです。
お城の若様に剣術を教える程の凄腕剣士で、甘いものが大好きらしく、味に厳しい人だそうです。
脇役のくせにギャップ萌えを狙うとは・・・!!(←狙ってない)




ともかく、そんな柊に主人公の菓子を食べてもらって判定してもらうことになり
おずおずと感想を聞いてみたところ



柊「だめだな」




・・・・・・







・・・・・・










菓子屋なんてやめてやるよーー!!(←落ち着け)









まぁ、これは別に現在の技術レベルとかそういうのが関係しているわけではなく
普通にダメ出しされるので、それをバネに頑張ろうと主人公が改めて決意するイベントです。



二十日の夜。
物音がしたので嫌な予感がして
「また天井に穴を開けられるんじゃ・・・」と思って屋根の上に確認しに行くと、やはり麟がいました。



呑気に挨拶してきて、「今日は何もやってないよ」とか言うので
じゃあ一体何してたんだと尋ねると、「お月見をしてた」とのこと。
それを聞いて「君みたいな小さな子がお月見?」と聞き返すと



麟「人を見かけで判断するなんて、愚か者のすることだよ。そんな事も知らないなんて、おねーさんもまだまだかなぁ」



そのコメントに思わず「可愛げがない」と不満をもらすと
「可愛いって言われて喜ぶような年じゃない」と答えられて、ますますムーっと拗ねる主人公。



麟「あはは、なんか色々言いたげ?そんな顔されると、余計にいじめたくなるじゃない





幼いながらもSの素質を持っている


将来が楽しみだ。





笑いながらそろそろ帰ろうとする麟を呼びとめて
「なんで夜中に屋根の上にいるの?」と主人公が質問すると



麟「昼間に月見するのって、結構難しいと思わない?見えなくはないけどさ〜……」






そういう意味じゃねぇよ






「人によっては通報されるよ」と親切心で忠告する主人公に
「本当に不審人物なら気にかけないほうがいいよ」と聞き入れる様子はなく
結局この日も主人公が納得いかないままに、麟は屋根から飛び降りて去って行ってしまいました。



二十二日。
通りを歩いていると麟と柊が話しているのを目撃。



麟「うわぁ。トシくったね、柊」
柊「開口一番それか。貴殿は変わらんな」
麟「そりゃ、そうなってるからね」
柊「外見じゃない、中身だ」
麟「それこそ今更変わるようなモノでもないよ」







諦めたらそこで試合終了だよ








どうやら麟はこれから城に行くらしく、麟が去った後に柊に話しかけた主人公。
柊と麟は知り合いなのか尋ねてから、「うちの屋根の上に時々現れるんです」と麟の所業をチクると
柊は「何をやってるんだ・・・」と呆れてました。



柊曰く、麟は高名な符術師で、国王陛下に請われて城にも出入りしているほどの人物だそうです。
そんなバカな。(←どういう意味だ)
麟が屋根の上に出現する件については
「おそらく屋根の上が、何か術を使うに適した場所だったのだろう」という見解だそうです。
そこで、麟の家の住所を尋ねる主人公。



ポチ「麟くんだけうちを知ってるって、ずるいじゃないですか」






その理論でいくと、柊の家の住所も聞くべきだと思うんだが。






でも柊は普通に麟の家の住所を教えてくれました。
大人ですね。



陽月五日。
麟の家というか庵を訪問した主人公。
玄関前でブツブツ独り言を言っていると、突然中から誰か出てきてビックリ。



麒伯「失礼いたしました。どちら様でしょうか」



外見的に人間のようだけど少し違う感じの、穏やかな表情の青年でした。
挨拶をして麟のことを尋ねると「お入りください」と言われたので、素直にお邪魔することに。



麟「いらっしゃい。物好きのおねーさん」



柊には麟が一人暮らしだと聞いていたので
お茶を淹れに行った麒伯のことが気になって、「もしかしてお兄さん?」と質問すると



麒伯「麒伯のこと?本気でそう思ってるなら、頭の上に花でも咲かせてあげるよ」



ふざけるな!




主人公の頭は年中お花畑だっつーの!!(←おい)




麒伯は人間じゃなくて式神だそうですが、主人公はよく分からない模様。
それより一体何の用かと麟に質問されると



ポチ「何の用っていうか、夜中に屋根の上に出没する変な子供のこと、普通気にならない?」





気になっても普通は家まで押し掛けないだろ





色々話しているうちに、主人公の菓子作りの話になって
「暇な時なら協力してあげないコトもないよ」と麟が言うので
思わず「え?」と聞き返すと



麟「屋根の上、借りるお礼ってコトで」
ポチ「つまり、まだ屋根には居座るつもり、ってこと?」
麟「時と場合によるかな」
ポチ「……そういうことなら、心おきなくこき使わせてもらうことにするわ」
麟「お手柔らかにね」



ダメだよそんな安請け合いしちゃ!
自己犠牲にも程があるよ!
もっと自分を大事にしろよ!!




ともかく麟が同行可能になって、八日。
外出中に麟と月夜が話しているのを発見。



麟「君は細かいトコまで考えすぎなんだよ。別に止めたりしないけどさ。
  ただ、それで苦しむのも悩むのも、君自身。あんまりオトクじゃないよ」

月夜「そう、だよね。わかってはいるけど」
麟「とりあえず考え込みながら歩いて、川に突っ込むのはやめようね。そりゃ、泳ぐにはいい季節ではあるけどさ」
月夜「だ、だからそれはごめんって謝ったじゃないか」
麟「運動神経も反射神経もいいし頭だって悪くないのに、なんでそうかなぁ」





完璧じゃないからこそいいんじゃないか!!





「出来ることはないけど話くらいなら聞くよ」と言う麟に対して
「ありがとう」と微笑んで帰って行く月夜。
その様子を黙って見守っていた主人公。
月夜が何やら悩んでいる様子を心配して「大丈夫かな」と思わず呟くと



麟「ところでおねーさん?立ち聞きは良くないなぁ。見学料取るよ?」



なんだそれは。
金を払えば立ち聞きしてていいのか。
いくら払えばお触りOKなんだ。(←そういう店じゃありません)



なんか話しかけられる雰囲気じゃなかったし、と主人公が弁解していると



麟「月夜?あの子、月夜って名前なんだ?」




知らないであんなお悩み相談受けてたのかよ。




月夜の名前を知らなかったことに驚く主人公に
「名前知らない第三者だからこそ言えることもあるからね」と答える麟。
話をしたことで月夜の繊細な性格を見抜いたらしく、名前を知らなかったにしても月夜を心配している模様。
しかし麟の方が子供なのに、と主人公がつっこむと
「僕のコト心配する人なんていないよ」と麟が素っ気なく言うので
「私も麒伯さんも心配してるのよ!」と主人公が熱く熱弁。
オカンか。
しかし主人公も、そこは麒伯は持ち出さずに「私が心配してるの!」とアピールすればいいのに。



十三日。
麟が来店してきたけども、いつもの服装ではなくて儀式をする為のような礼装みたいな格好をしていました。
どうやら城の祭事に呼ばれたそうです。
この日は牙の殿様の生誕祭なので、「そんな行事に呼ばれるなんて凄い!」と驚く主人公に
その件に関しては特に興味なさげに「ふ〜ん」と答えて、思い出したように「これあげる」と巻物を出してきた麟。
かなり古いやつらしいけど、菓子の指南書ゲットだぜ!



二十九日。
この日は瑛王祭の日なので、麟と瑛王山に採取へ。
昔、瑛王山が噴火したのがこの日で、「もう噴火しないでください」という鎮守の意味をこめて
毎年この日は瑛王祭を行うんだ、と麟が教えてくれました。



ポチ「そ、そうだったんだ。勉強になるなあ……」



しっかりしろよ年上。



空月一日。
麟の庵を訪問している主人公。
玄関の戸を叩きながら「起きなさーい!起きろーー!!」と騒いでいると、麒伯が出てきました。



ポチ「おはようございます、麒伯さん。ごめんなさい、騒がしくして。麒伯さんまで起しちゃいました?」








謝るくらいなら自重しろよ







まぁ麒伯は式神だから睡眠が必要ないみたいなので良かった良かった。
ところで麟は起きているのかと尋ねてみると、「起こしますか?」と麒伯が少し嫌そうな顔。
どうやら麟は寝起きがあまりよろしくない模様。



麒伯「八つ当たりされるお覚悟がおありでしたら、お起こしして参りますが」



どんだけ寝起き悪いのよ。
しかしそんな事で挫けるわけにはいかない、いつかは共に住む身なんだから。(←計画が早い)



麒伯「わかりました。そこまでおっしゃるのでしたら私も……」
麟「…………あのさ」



突然出て来た麟にビックリする主人公と、
特に驚く様子もなく穏やかに「おはようございます」と挨拶する麒伯。
そして寝起きでダルそうな麟を、「塾の記念日でお祭りやってるから行こう!」と強引に連れ出すことに。



で、いつの間にやら月夜も合流していて3人でお祭りを楽しんでいました。
「そういえば宿題はもうやったの?」と尋ねる麟に、
「他にやることがないから」と照れながら答える月夜。
それを聞いて「友人たちに爪の垢煎じて飲ませたい」と苦笑する主人公。



麟「類は友を呼ぶ、とも言うかな」
ポチ「……悔しいけど言い返せない……」







お前はともかく友達は弁護してやれよ








気を遣った月夜が「あっちでカルタ大会やってますよ」と話題を変えると
「じゃあやってみようか」と麟が提案するので
拒否するわけじゃないけど「点数最下位でも許してくれるなら」と主人公が言うと



麟「おねーさんってば3人の仲じゃ一番年上に見えるのに、最初から負けを宣言しちゃうワケ?」
ポチ「若い時のほうが記憶力って働くものじゃないのっ。いいわよ、やってやるわよっ!」
麟「くす」
月夜「……麟くん、乗せるの上手だね……」
麟「そんなコトないよ?」
月夜「そう?でも、楽しそう」
麟「ん?あはは、そーいやそうだね。まぁ、たまにはいいんじゃない?」





策士だなぁ





五日。
店の外から子供が遊んでいる声が聴こえて来たので、ちょっと見に行ってみると子供達が毬遊びをしていました。
その光景を見ながら懐かしがっていると、毬が道に転がって行ってしまい、ちょうどそこを通りかかった麟が登場。



「それ取ってー」と言われて、笑って「いいよ」と快く投げ返してあげた麟。
その様子を微笑ましく眺めていた主人公。



その後、店に戻って少しすると麟が来店してきたので
先ほど見ていた事を告げて、「子供たちをじっと見てたでしょー、一緒に遊んで貰えばよかったのに」と主人公が言うと
「懐かしいと思って眺めてただけ」と呆れる麟。



麟「あの子たちに遊んでもらうっていう栄光ある立場は、謹んでおねーさんに進呈するよ」
ポチ「なんで私なのよ」
麟「僕が眺めてたのを知ってるってコトはおねーさんもそこの窓からじーっと子供達のこと、見てたんでしょ?」




違う。
子供達を邪な目で見てたんだ。(←逮捕)







ポチ「私があそこに混ざると遊んでもらうどころか遊ばれそうだから遠慮……じゃなくて」
麟「ああ、それはありそうかな。悩む間もなく想像できるよ」



自爆した主人公が「想像しなくていい!もー、何話そうか忘れたじゃない!」と焦ってると
「些細な脱線で忘れるなら重要じゃないんだよ」と麟がクールに対応。
そう言われて「どうでもいいことばっかり覚えてる気がする」と悩む主人公。
ああ、その気持ちわかる。



麟「きっと、そのどうでもいい事こそが重要だって、おねーさんの本音が思ってるからだね」







ドキ







ポチ「……なんだか、自分がものすごくどうでもいい人間に思えてくるじゃないの」
麟「自虐的だなぁ。誰もそんなコト、言ってないのに」




遠回しにそう言われた気がしたんだが。




麟にだってそういうネガティブになる時がありそうと言う主人公に
そう?と聞き返す麟。



ポチ「そうよ。大体、素直じゃないし」
麟「それ、なんの関係があるワケ?」
ポチ「うーん……なんとなく」
麟「根拠にとぼしいなあ」
ポチ「ええと、理由理由……そうそう。人のこと『おねーさん』とか呼ぶくせに全然敬ってないじゃない。
   敬ってないどころか甘えてもくれないし可愛くないったらありゃしない」









それも関係ねぇよ









続けて、「少しは頼りにしてよ」と不満を訴えてから
「やりたい事をやっているのに、つまらなそうに見える」と主人公が指摘すると
「意外と鋭いとこついてる」と返されました。



麟「とりあえずおねーさんを頼りにするのは今にも崩れそうな吊り橋を渡るより勇気がいるってこと?」





主人公は今にも千切れそうなロープより頼りないってか






・・・・・・





いいんです。
悲しいけどいいんです。
人は悲しみが多いほど人には優しくなれるのだから。




七日。
麟と『茅の湖』という場所へ材料採取に行くと、
「夜まで待ったらいいもの見せてあげる」と言われたので、よくわからないまま夜まで待機。



もう空は真っ暗になって少し不安になってきた頃に、麟が「始まった!」と言うので空を見上げてみると
夜空にたくさんの絵が浮かんでいました。
花火と違って一瞬で消えるわけではなく、綺麗な光を放ちながら浮かんでいて主人公は感動して大喜び。



この日は2年に1度の術師たちの祭の日だそうで
幻術師や魔術師、施術師たちが一斉に各々の術で夜空に色んなものを浮かばせて遊んでるそうです。
サークル活動か。




二十二日。
今回は白河に材料採取に来ると、またもイベント発生。
この日は白河祭なので、灯篭流しが行われていました。
死を悼んだ人の名を書いた灯篭を流すらしいけども、
「まだ書くような人はいないな」と主人公が呟いていると、逆に麟は「書ききれないなぁ」とのこと。
符術師という因果な職に就いていると色々あるそうです。



ポチ「……なんだか、誤魔化されたような気がする……」




いつもの事だよ




二十三日。
今日も今日とて材料採取。
夏の日差しに主人公がうだっていると、麟が休憩を提案してきました。



麟「ほら、あんまり強い日差しを浴び続けてると馬鹿になるって言うし。……嘘じゃないよ?」






初耳だよ!






二十四日。
再度やってきた柊さんに菓子のテストをして結果、見事にダメ出しをくらってヘコんでいる主人公。
そこへ来店してきた麟が柊の姿を見て「意外な人がいるなあ」と驚いていました。



柊「同じ言葉をそのまま返そう。他人様の家の屋根であまり派手なことはするなよ」
麟「えー?そんなにすごいコト、やってないよね?」




麟よ、もしも主人公があまり気にしない、心の大きな人間だと思っていたら
それは買いかぶりすぎだ。




っていうか屋根に大穴開けられたことを気にしない人間はいないだろ。




主人公もやはり屋根に大穴開けられた事を根に持っているらしく、それを指摘すると
「ちゃんと直したし、あれ以降はやってないよ」と麟が悪気なく答えて、「充分だろ」とツッコむ柊。
でもそれでも「気にしたら負けだよ」とやっぱり反省心がないので、またも「少しは気にしろ」とツッコむ柊。



麟「柊も細かいコト、言うようになったよね。トシのせい?
  よそさまの庭になってる柿を取ろうとして、枝に向かって木刀投げつけてたのどこの誰だっけ」

柊「なっ」
ポチ「うわぁ。投げちゃうんだ。豪快」
麟「でしょ?しかも失敗して、家主に追いかけまわさ……」
柊「そんな何十年も昔のことを今更持ち出すな!」
麟「あ、最近の事ならいいの?なら、出先からの連絡を1ヶ月以上怠って、奥さんの機嫌を思いっきり損ねてみたとか」
柊「わざわざ人の家庭の恥を持ち出すのも却下だ。それより何故そんなことを知ってる?」
麟「そりゃあ、張本人から聞いたからだよ。まあね〜、愚痴言いたくなる気持ちもわかるよね〜」







不倫か・・・(←違)







まぁ、不倫は置いといて(←不倫じゃない)
そんな何十年も前の柊の過去を、実際に見ていたかのように知ってたり
麟と柊はかなり年の差があるのにそんなに仲が良かったり
柊が麟のことを「麟殿」って呼んで一目置いてたり、色々とどうして?と主人公が質問すると



麟「それはナイショ」
ポチ「……あのね」
麟「なーんてね。柊は剣士だから、術師の僕に敬意を払ってくれてるだけだよ。ねー?」
柊「う……む」



まぁ、この時点ではまだ主人公に本当の事を話すつもりはないみたいですね。
柊はなんか全部知ってそうだけど。



食月七日。
麟じゃなくて麒伯が来店してきたので、「一人で出歩くなんて珍しい」と驚く主人公。
どうやら今日は、麟は大掛かりな術式に呼ばれているらしく、フリーになるのは夜中過ぎるそうです。
でもどうしても甘い物が食べたくなったから、麒伯がお買い物に来た、と。



ポチ「……人使い荒いのね。麒伯さんも大変だ」
麒伯「いえ。これは私の務めですから」
ポチ「ええと……ご苦労さま」



ほんと大変だよ麒伯さん。
将来的には主人公にもパシリにされるわけでしょ?
ご苦労さまというかご愁傷様です。



十日。
夜にまた屋根の上で物音がしているので、「また麟くんが来てるのかな」と考える主人公。



ポチ「気がついちゃった以上、放っておけないわよね」






他キャラ攻略中は気がついても気がつかない振りしてるくせに










落ちた涙も見ないふりしてるくせに(←誰も泣いてない)










屋根の上に行くと、やはり麟がいました。
麟の思考が相変わらず理解できない主人公に
突然「昔話聞いてみる気ある?」と質問してきた麟。
よく分からないけど、麟がやっている事に関係あるらしいので聞くことに。



というか、せっかく麟が自分のことで話してくれる機会なので
「次はいつ話す気になるか分からないから」という理由もあるらしく
それを聞いて「心外だなぁ」と不満をもらす麟。



ポチ「違う、なんて言わせないわよ。ああ言えばこう言う、こう言えばああ言うの常習犯じゃない」








お前もな









とにかく麟の話す昔話に突入。



主人公の家の場所には昔、社があったらしく、
人の祈りが集う所には力も集まるし、長い時をかけて積もった祈りの力はそう簡単に消えないそうなので
術者が術を使うには都合がいいそうです。



ちなみに社がなくなった理由は、正確には麟も知らない模様。
ただ、ここにあった社は主神信仰から派生した別の守護獣を奉ったもので
今ではもう絶えてしまった宗派なので、追い出された(取り壊された)かもしれないとのこと。



この世界は一神教みたいですからねぇ。
いくら起源が同じとしても別の宗派というのは、もともと肩身が狭かったんでしょうね。
女系家族のお父さんみたいな立場ですね。




この昔話は、麟は「人に聞いた」と言ってるけども、主人公は納得できない模様。
その様子を見て「じゃあ実際その社を見た事あるって言ったら信じるの?」と麟が質問すると
「色々と疑問はあるけど信じる」と答えた主人公。



その後、麟が「ここは僕にとって思い出の場所でもあるんだ」と言ったので
その事について聞き返そうとしたけど、やはりはぐらかされて終わりました。



・・・もう結構前から勘付いてはいましたけど、これは麟がただの少年じゃなくて
何らかの理由で子供のままずーっと昔から生きてるってフラグですよね。
究極のドラゴンボールでも使ったのかな。(←ありません)




静月八日。
通りを歩いていると麟に遭遇。
相変わらず屁理屈ばかりの麟だけど、どうもいつもと違うなと感じていたら、どうやら少し機嫌が悪いとのこと。
それを聞いて「八つ当たりされてたのか」と呆れる主人公。



麟「おねーさんの平和そうな顔見てると、つい、ね〜」



主人公の顔が平和そうだと言うのなら
庚の顔なんて平和ボケだろうが!(←謝れ)
見ろよこの顔。





ちなみに、この日は退魔の日だそうで、麟に魔よけの符を貰い
「いらなきゃ捨てていいよ」と言われたけども、とりあえず財布にしまっておくことに。



十三日。
麟と材料採取に来るイベントが発生。
あまり来たことない場所なので、背景からは場所が特定できないけども、とにかく暗い森です。
「風がなんだか変だから、あまり奥に行かない方がいいよ」と麟に忠告されて
「わかった」と返事をする主人公。



しばらくして



ポチ「……ごめん、麟くん。おねーさんが馬鹿だったわ。思いっきり……迷ってるわよね、これ」







やっぱりな






ポチ「奥に行くなと言われてたのを忘れてたわけじゃないのよ!」










忘れてたから迷ってるんだろ










とりあえず、麟が探しに来てくれることを信じてその場で待機することに。
もともと薄暗い森っていうのもあるけど、普段は気にならなかったのに、さらに怖く思えてきたその時、妖魔まで登場。
驚きと恐怖で「助けて麟くん!」と主人公が叫ぶと



麟「符に込められし白き清廉たる鳥よ、心を喪いし妖の者を浄化せよ。開・散。鎖・縛・封」
ポチ「……え?」
麟「歪み堕ちた命の灯火を休め安らかに輪廻の輪に還れ。鎖・縛・封」



これが陰陽術か。
なんか予想とは違う感じだったな。
もっとこうエロイムエッサイムエロイムエッサイムみたいな感じかと(←それ陰陽術じゃない)



ともかく、麟のおかげで妖魔が消え去って一安心。



麟「……きみに恨みはないんだけど、彼女をからかって虐めていいのは僕だけだからさ。ごめんね?」
ポチ「あ……ありがとう。でも、いじめって……。それはどうなの?」
麟「あれ、はぐれ妖魔にも虐められたかった?ならそう言ってくれればいいのに」
ポチ「そんなわけないっ」
麟「そう?よかった、そういう趣味じゃなかったんだね。それより、おねーさん?」
ポチ「はっ……はい」
麟「なんで行っちゃダメって言ったそばから奥に入り込むかな!?耳、ついてる?」






耳はついてるけど
理解力と記憶力がないのです






麟「まったく……世話のやける。しっかりしてよ。だから僕みたいな子供にいじられるんだよ」
ポチ「う……何も言えない自分が憎い。でも、からかって虐めていいのは僕だけってのはどうなのよ!」
麟「えー。イヤ?」
ポチ「……そういう返答に詰まることを聞かないでくれる?」
麟「あははは、返答に困っちゃうんだ?おねーさん、そーゆトコかわいいよね、あっはっはっは」










主人公、
麟専用ドM発言
(←そこまで言ってない)











それはともかく、なんでこんな所に妖魔が・・・と不思議に思う主人公に
「あれは『はぐれ妖魔』で、心を失ってるから理性も知性もない」と説明してくれた麟。
麟の説明によると、人間よりも知性のある妖魔もいるそうです。
そして何らかの原因で心を失ったのが、『はぐれ妖魔』だそうです。





紅月六日。
なんだか公園みたいな場所にやってきた主人公と麟。
主人公が探していたらしい雑誌を麟が見つけたとのことで、それを貰っていました。
「それ読んじゃいなよ」と麟に勧められて、言葉に甘えて樹の下に座って読んでいると
隣に座っていた麟がいつの間にか眠っていた様子。



ポチ「……寝てる。それも、私に寄りかかって。…………うそぉ」








重みで気付けよ。








麟は人当たりはいいけど、どこかで一線引いてる感じだったから
寝顔なんて絶対に他人に見せないと思っていたので、少し嬉しく思う主人公。



ポチ「もしかして少しは気を許してくれてるのかな?……だといいな。ちょっと嬉しいというか……う、ど、動揺してきた。
   ……頼むから、そのまま目を覚まさないでね。今、私の顔、たぶん真っ赤……」




おお、主人公がようやく恋に目覚めてきたな。
これからが本番か。



九日。
麒伯を尋ねて麟の庵へ。
目的は麟じゃありません。麒伯です。



タイミング良く(?)麟は城に行っているそうなので、
今のうちに麒伯を連れ出して、「麟のことで相談がある」と話をもちかけました。



ポチ「気になって気になって仕方がないんですけれど、どうすればいいんでしょう?」
麒伯「は?






まぁそんな反応になるわな






ポチ「私なんかよりよっぽどしっかりしてるのは分かってるんです。でも、こう放っておけなくて!
   行動とか判断とかの話じゃないですよ?目を離したらいつの間にか消えちゃいそうな、そんな気が……」

麒伯「麟さまのことですか?」
ポチ「他に誰がいるんですか」
麒伯「そうですか。我が主をご心配くださってありがとうございます」



あ、いえ、こちらこそ。





・・・・・・










そうじゃなくて!!










主人公も「お礼を言われても・・・」と困っていると
「麟さまがこれほど他人に深くかかわることは滅多にないので、よろしくお願いします」と、さらに宜しくされてしまいました。
まぁ、反対されるよりはいいだろってことで。



十日。
この日は定休日なので、いつものように麟と材料採取へ。
今回は『霊姫の峰』という場所に行ってみました。
ここは術師の修行場だそうで、麟も結構昔に修行していたことがある模様。



麟「あー……でも、あんまり他では見かけない木はあったっけな。なんか木の実がなってた気がする」



ほほう。
ってことは高価で貴重な実が採れるのが期待できますな!
トリュフ的な!(←木の実に非ず)



早速、麟に案内してもらって珍しい木とやらを見ると、主人公も「へー、珍しいねー」と驚いてました。
おお、ますます期待できるね!
で、「ところでこの実は何て言うの?」と主人公が尋ねると



麟「知らない」
ポチ「うわーい」
麟「でも、材料に使えるんじゃない?たぶん」





未確認の食材を商品に使わせるなよ






こちとら信用第一なんだよ!
これで客からクレーム来たらどうするんだよ!
まったく、食品を扱う店として何もわかってない麟にバシッと言ってやってよ主人公!!





ポチ「た、たぶん、ね。まぁ……平気か。……たぶん」













使っちゃうのかよ!!














恋は盲目とは言うけども
そこまで目をつぶっちゃうのはどうかと思うぞ













で、一体何の実をゲットしたのかと思ったら栗でした。












全然珍しくねぇよ!!











十三日。
麟が来店してきたんだけど、どうもなんだか顔色が悪い様子。



ポチ「手も震えてるように見えるんだけれど」
麟「気のせいじゃない?」






その歳でアルコール中毒か・・・(←違)






なんでもないと言い張る麟の頭を無理矢理触ってみると、やはり熱がありました。
それでも「子供だから体温高いんだよ〜心配性だなあ」と真剣に相手する気がない麟に
主人公は「目の前に具合悪い人がいれば心配するでしょ!」と叱咤して
今日は強引に帰宅させようと庵まで送ることに。
麟も諦めて素直に帰ろうとすると、主人公が何かに気付いたようで
そんな主人公に麟が「どうしたの?」と質問すると



ポチ「あ、う、ううん、なんでもない。……嘘でしょ?今、麟くんの影が揺れて……消えた?








ピーターパンか







なるほど。
つまり、夜に麟が影を取り戻しに来て、でも影がくっつかなくて麟が泣いてしまって
見かねた主人公が糸と針で縫いつけてあげて
麟が「お礼にネバーランドへ連れて行ってあげるよ!」で
ユーキャンフライユーキャンフライユーキャンフラーーイなわけですね。





じゃあ麒伯はティンカーベルだな。
推定170cm以上のティンカーベルか。
でけぇな。





十七日。
麟のバースデーなので、手編みの子供用手袋をプレゼント。
子供っぽいとか文句言われるかと思ったけど、素直に「ありがとう」とお礼言われました。



麟「でも、これつけてると物持ちにくいよ、おねーさん?かわりに荷物持ちしてくれる?」
ポチ「そ……それくらいなら」
麟「あっはっは。じゃ、よろしくね」



自ら荷物持ちを志願するとは・・・。
そうやって着々と接点を増やしてるんだな。
恐ろしい女だ。



十九日。
定休日なので、麟と一緒に氷凪の滝という場所へ材料採取へ。
寒がる主人公に比べて、全然寒そうに見えない麟。



麟「常に冷静であろうと心がけてますから。おねーさんとは違うんだよ」
ポチ「は、反論できないわね。でも私、目も当てられないほど落ち着きがないわけじゃないわよ」
麟「誰もそんなこと言ってないじゃん」
ポチ「……そうですけれどっ」





主人公、自爆





そうこうしてると、麟が「ここ見てごらん」と滝の裏を示すので覗いてみると
滝の裏に人が入れるくらいに穴が開いているので、「わぁ」と驚く主人公。
麟曰く、知っている人はいないに等しくて
一年中冷えてて夏でも平気な天然な氷室だけど、重大な欠点がある、とのこと。



麟「都から遠すぎる」



そうだよなぁ。
天然の冷蔵庫だからってどんだけ活用したくても、欲しい時にすぐに取りに行けなきゃ意味ないもんなぁ。



二十日。
麟の影の事が気になって、菓子作りが手につかない主人公を見かねた父親が
「気がかりな事は早く除いた方がいいよ」とアドバイスをくれました。



ポチ「はぁ……本当よね。麟くんが顔を見せなくなってからもう7日、かぁ」







3日前に誕生日プレゼント渡して
昨日一緒に材料採取行ったのは
一体誰だと言うんだ










ロックハート先生に忘却の呪文でも受けたのか主人公










とにかく気になって仕方ないので、麟の庵にお見舞いに行くことに。
すると、庵の前で半透明な人間を発見。
は、半透明だと・・・?








我々はこれを完成品とは認めない!(←いいから)









?「…………ふふ」



そんな半透明な人間は、主人公に怪しげな笑みを送って消えました。
よく分からないけども、もしかして麟に関係あるんじゃないかと思って、急いで庵の中へ行き
出迎えてくれた麒伯をどかせて体調不良で寝てる麟の布団をはぎとる主人公。
鬼だ。



しかし、心配のもとである影がちゃんとある事に安心して、
我に返って「ごめん」と謝って麟にふとんをかけてあげました。
先ほどの半透明な人の事は、この時点ではわからないままです。



二十六日。
再度、麟の庵を訪問すると、麒伯はお使いでお出かけ中でした。
麟もまだ完治してはいないけど「家の中を歩くくらいは平気」とのこと。
とりあえず体調はもういいんだ、と安心した主人公。



麟「たぶんね。あ、もしかしておねーさんに心配かけちゃった?ごめんね」








テレたあああ!!
初めてテレたああああ!!!
初デレ!初デレやぞおおお!!!
宴じゃああ宴じゃあああああ!!!
(←落ち着け)








いやでも、ここに来てようやくテレ顔を見せてくれました麟くん。
いつも余裕の笑みで返してくるから、こうやってテレ顔見せてくれるのは
ちょっとした達成感を感じますね!



まぁそれはともかく、麟が少し元気になったようなので
先日、麟が具合悪くなった日に、影が揺れて消えたことを話すと



麟「…………そう」



あれ?
いつもならまた余裕の笑みで「気のせいじゃない?」とか言ってくるのに
今回は真面目な顔だ・・・。



そして、さらに「お見舞いに来た時に白くて半透明の人に会った」とも話すと



麟「忘れて」
ポチ「え?」
麟「今すぐ、忘れて。全部忘れてもう関わらない方がおねーさんのためだよ」



やはり麟に関係する事なのと問い詰めても「忘れて」の一点張りなので
主人公も意地になって「イヤ」と否定。



麟「あのさ。僕が珍しく君の為を思って言ってるんだから、少しくらい考えて答えてくれない?」
ポチ「それでも、嫌よ。嫌ったら、嫌よ。誰が忘れるもんですか。麟くんに関係あるんだったら、何が何でも覚えてるわ。
   できればちゃんと説明もしてほしいけれど、まだそこまでは要求しないでおくから








いつからそんな上から目線に






何を言ってもダメか・・・と諦める麟に、「その通りよ」と胸を張る主人公。



ポチ「覚えてなさい。絶対、突き止めてみせるから」






この台詞だけ見ると麟が浮気してるみたいだ。





そして帰り際、庵の外にて再び半透明の人と遭遇。
でも結局怪しい笑顔を浮かべているだけで、何も言わずにきえてしまいました。



三十日。
麟に会いに行こうと思ったら、庵の前で麟に会いました。
まだ具合が悪そうではあるんだけど、麟が言うには
「後遺症みたいなものだし、日常生活を送れないほどではない」とのこと。



もしかして、この間の話と関係あるのかと質問しても
やっぱり「さあ?」とはぐらかされたので、この前帰る時も白い人を見たと話したら



麟「……ねぇ、おねーさん?」
ポチ「なに?」
麟「やっぱり全部、忘れない?もう僕にも関わらないほうがいいと思うよ」



「僕に関わらない方が確実に幸せになれる」とネガティブ発言を始めた麟に
またしても「絶対にイヤ!」と即否定する主人公。



ポチ「私の幸せは私が決めるわ。例えそれがいばらの道でもなんでも、私が良ければそれでいいのよ」









なんという自己中!








ポチ「いい、ちゃんと聞きなさいよ。冗談になんかしたら、ただじゃおかないわよ」
麟「それは冗談にしてほしいってこと?」
ポチ「そんなはずないでしょ!なに考えてるのよ!」
麟「そこまで念を押すってことは、冗談にしてほしいのかなーって」







参考:上島竜平







ポチ「…………はぁ。あのね、私は麟くんのことが好きなのよ。わかる?」
麟「嫌われてるとは思ってないよ?」
ポチ「そういう意味じゃない!例え私よりずっと年下でも、性格に可愛げがなくても!
   ……その可愛げがないところが気になって可愛く思えるくらい、特別に好きなのよ」

麟「……趣味悪いね?気持ちは……嬉しいけどさ。ありがと」



主人公の趣味が悪いというか趣向がおかしいというか。
ショタコンのマゾヒストだしな。



そこで、「ひとつ訂正していい?」と言い出す麟。



麟「僕がおねーさんよりずっと年下っていうのは、間違いなんだよね」
ポチ「……どう見ても年下に見えるんだけれど」
麟「見かけだけで全てを判断するのは愚か者のすることだよ。……前にそう言ったでしょ?例えば、さ。今年は月の合の年だよね?」
ポチ「え……うん」
麟「僕が生まれてから25回目の月の合って言ったら、信じる?」



ちなみに、月の合は12年に1度です。




12×25=300





・・・・・・









アンチエイジング甚だしいよ!!(←そういう問題じゃない)









そんな話を主人公はあっさりと「信じる」と受け入ました。
むしろ「その方が色々と納得できる」と言うので
麟も拍子抜けして「そんな簡単に信じていいの?」と尋ねると
「麟くんの嘘なんて見破れるはずないから信じる」と、自信持って答える主人公。
それを聞いて「それはちょっと反則だな」と照れつつ、「もうひとつ教えてあげるよ」と話し続けました。



麟「君が何度か見かけた白い人、あいつの名前は不知火っていうんだけどね。
  あいつは、僕がこの世で一番大切に思っている人のところにしか現れないし、見えないんだ。
  だからね、君のさっきの言葉は、嬉しかったよ、ホントに。僕はこのまま成長しないし、死ぬこともない。
  誰かを好きになっても必ず置いていかれる。だから他人に興味や執着は持たないようにしてたんだよね。
  でも……そうだな。君が飽きるまでの間なら、少し自分に素直になてみるのも、いいかもしれない、ね」

ポチ「麟くん……」
麟「君のこと、好きだよ。僕もね。……ありがとう」







愛があれば年の差なんて!!









ようやく両想いで、年の差カップル成立ですね!
この月の決算で、甘味処ランキングも見事に1位を獲得しましたし。
しかし、あの半透明の奴、「不知火」とかいう人物はまだ関わってくるでしょうから、まだ絶対一波乱ありますね。



聖月六日。
定休日なので麟と一緒に材料採取へお出かけ。
が、いつの間にか麟が昼寝してしまっているので、「こんなとこで寝たらカゼひくよ!」と起こそうとすると



麟「んー……おねーさん?……あったかいー……」
ポチ「え。あのその、抱きついてくれるのはすごく嬉しいんだけれど、お願いだから起きて……」
麟「……えー。つまんないー」
ポチ「起きてるんじゃないの!」
麟「いいじゃない。離れたらまた寝ちゃうかもよ?」
ポチ「そ、そんな脅迫ありなの?もう……わがままなんだから」
麟「くす。でも、聞いてるくせに」



なるほど。
麟のキャラ紹介での

大人の知恵と思慮に子供の大胆さが加わるため、そうなったらやることはすごい。

っていうのはここで活きてくるわけですね。




七日。
久々に来店してきたと思ったら「聞きましたわよ」と話しだす葵。
一体何の事だと聞き返したら



葵「貴方、子供とお付き合いなさっているんですって?」
ポチ「……葵ちゃん、暇なのね?







相変わらずクールな切り返しだな







「なんでそうなるのよ!」と怒鳴る葵に
「だって葵ちゃんにはどうでもいいことじゃない」とクール&ドライなコメントする主人公。



葵「わたくしは貴方を馬鹿にしに来たんですわっ!」






お前ほんと帰れ







その後、葵をいつものように返り討ちにすると
次に麟が来店してきたので、さっきの葵とのやり取りの事を話してみたものの
「ふ〜ん」と特に興味がない模様。



むしろ主人公が不満に思っているようなので、麟が「どうしてそんなに不満気なの?」と尋ねると



ポチ「だって、麟くんのこと馬鹿にされたのよ!?不機嫌にもなるわよ」
麟「なに、そんなどうでもいいこと気にしてるの?かわいいねー、おねーさん」
ポチ「私にはどうでもよくないの!」
麟「あっはっはっは!たまんないよ、おねーさん。それ最高」



まさかの麟の爆笑に、「なんで大笑いしてるのよ」と、ますます膨れっ面をする主人公。



麟「そんな事にいちいちむきになってるおねーさんが可愛くてさ。あははは、そのままでいてね」
ポチ「……複雑……」



さすが麟。
大人(300歳)の余裕。



十日。
厨房にて新作菓子作りに悩む主人公。
その場には麟も同席していて、「退屈してない?」と気遣うと「見てると面白いから大丈夫」と笑う麟。



麟「おねーさんの顔と独り言が」



麟にとって主人公は彼女というより娯楽にカテゴライズされてるわけですね。



すると、「ダメにしていい材料ある?」と尋ねてきた麟。
麟は300年生きてるけども菓子作りはしたことがないらしく、主人公が作っているのを見て少し興味を持った模様。
その様子に嬉しくなって、余っている甘納豆で水無月を作ることに。



色々と雑談しながら菓子作りをしていると、水無月完成。
その水無月を見て、「上手いなあ」と悔しがる主人公。



麟「味が人外魔境かもしれないよ」
ポチ「それはそれで面白いわよ。見栄えがいいからいたずらに使えるかもしれないじゃない」
麟「うわ。食べさせられる人が可哀想」







←この人ですね





十五日。
この日は聖誕祭で、民はお祈りを捧げる日みたいなんだけども
主人公には「お祈りしてきなよ」って言っておきながら、自分はする気はない麟。
麟は、神を信じてないというか、少なくとも神殿の教養はどうでもいいと考えているらしい。



麟「神が本当にいるのなら、僕が一人ぼっちになる事もきっとなかっただろうね」



一人ぼっちじゃないよ、麒伯さんがいるじゃないか。(←人間じゃない)




ミミズだってオケラだってアメンボだって
みんなみんな生きているんだ友達なんだ!
(←人間じゃない)





ともかく麟にはその場で待っててもらって、主人公1人で拝殿へ行こうとすると
またも半透明の人間に出くわしました。
思わず「待って!」と呼びかけると



不知火「……くす。またね」



お!初めて声出した!
全然声聞こえなかったけど。
基本的にいつもテレビ音量小さめでプレイしてるし、ほんと一瞬しか喋らなかったから全然聞こえなかった・・・。
まぁそのうちいっぱい喋ってくれるだろう。



二十日は主人公のバースデー!
「お誕生日おめでとう」と麟がプレゼントをくれたので、「開けていい?」と尋ねると



麟「うん。それはもうおねーさんのだから、好きにして」







じゃあお前を好きにす(以下自重)







プレゼントを開けてみると、黒曜石の腕飾りが入っていました。
なかなかいいモノくれるなぁ・・・。
さすが城に仕える符術師だ。
高給取りなのかな。



麟「僕が符術師として認められた時に記念としてもらった石なんだ、それ」









まさかの就職祝いの使いまわし









二十五日。
都から少し離れたとこに来た主人公と麟。
一面真っ白な雪景色を見て、主人公感動。
どうやら麟も雪は好きな模様。



麟「綺麗なものも汚いものも、見たいものも見たくないものの、全部覆い隠してくれるじゃない。
  だから、雪は好きだよ。その雪が綺麗なまま残ってるここも好きかな」









雪山は恋人同士の心中スポットって呼ばれるくらいですしね(←嫌な事言うな)







で、色々と話してるうちに麟がいきなり雪玉を投げつけてきたものだから
「何するのよー!」と悔しくて反撃に出ると



麟「符に込められし白き雪兎よ、其の友を生まれい出し姿に還せ。触・散」






雪合戦で式神出すなよ







ひとしきり雪合戦を楽しんだ後、現地解散。
帰っていく麟を見送って主人公も帰ろうとすると、



不知火「ふーん?どうやら僕が見える回数、増えてるみたいかな」



お、やっとちゃんと声聞こえた。
予想よりちょっと声が低めだったなぁ。
それよりも「どういう意味なの?麟くんと関係あるの?」と不知火に聞いてみたけども
「さあね」と笑って消えてしまいました。



二十七日。
今日も来店してきたけども、ちらしを見ている麟。
一体何のちらしなのか覗き込んでみると、温泉特集でした。
麟は温泉は好きらしいので、「行ってみる?」と誘われて、「行く」と即答する主人公。



そして早々に温泉宿に到着。
主人公は先に温泉に入ったようで、部屋に戻って「入ってきなよ〜」と言おうとしたら、麟は窓辺で寝ていました。



麟はまだ本調子じゃないらしいので(あんなに雪合戦でハッスルしてたのに)
「ここの温泉の効能がちゃんと効くといいなあ」と呟いていると



不知火「それは病気じゃないからね。いくら薬効の高い温泉でも意味がないんじゃないかな」



またも唐突の登場に主人公が驚いていることに全然気にしないで
「お前が今回の鍵か」と主人公を眺める不知火。
そんな不知火に「一体誰なの?鍵って何?」と戸惑いながら尋ねると



不知火「僕は不知火。麟が言ってただろう?それ以上でもそれ以下でもない、今はただ意識だけの存在だよ」
ポチ「意識だけ……?」
不知火「……ふふ。僕のことは麟が誰よりも知っているさ。聞いてみたらどう?」



それが答えてもらった事がないから聞いてるの、と不満をもらしつつ
先ほど不知火が言っていた「鍵」というワードが気になって、再度質問すると



不知火「鍵は鍵さ。麟にとっては大切な鍵、僕にとっては忌まわしい鍵。
    ただ、今の状況もさほど悪くはない。だから僕はしばらく、事の次第を観察させてもらうよ」

ポチ「……え?」
不知火「僕はただ退屈してるだけさ。どうせなら面白い見世物を期待しているよ……?」









素晴らしい!!
最高のショーだとは思わんかね!?










というのを期待してるんでしょうか。
残念ながら無理だ。
どうしても見たけりゃラピュタ見つけて来い(←どんな交換条件だ)




二十九日。
麟の庵にやってきたら、麟が縁側で寝てました。
風邪ひいたら困るので起こすと、寝ぼけながら「いらっしゃい」と話す麟。



いつもいるはずの麒伯は、呼び出してないから不在らしく
呼び出す力もないくら具合が悪いのかと心配していると
「無月になれば治るから心配しないで」と言われました。
それを聞いて「好きな人の心配くらいさせてよ」と膨れていると



麟「じゃあ、好きな人に心配させたくないっていう僕の希望も考慮にいれてよ」
ポチ「……ずるい」
麟「くす。僕に口で勝つにはあと200年くらい早いかな?」





一生勝てんじゃないか





そこで、意を決した主人公が「最近、不知火を見る回数が増えた」と告げると
途端に真顔になって「そう」とリンは小さく返答。
あと、自分が鍵と呼ばれた事も話して、改めて麟とどういう関係なのか尋ねたみたけど
その質問には答えずに「長時間出られるようになってるのは厄介だなぁ」と呟く麟。



麟「あいつはね、僕の中にいるんだ。僕の中に封印されてる妖魔の意識、それが不知火という人格を持っている」
ポチ「……え……?」
麟「だから僕があいつの事を誰よりもよく知っているというのは本当だよ。自分の半分みたいなものだし。
  半分みたいなもの、じゃないな。正真正銘、僕の半分、か。人の部分を担うのが僕、妖魔の部分を担うのが不知火、だね。
  僕自身が半人半妖だから







そういうカミングアウトは
付き合う前にお願いしたいんですが!







麟「僕の父親が妖魔だったらしいよ。会ったことないからよく知らないけど。どんな妖魔だったんだろうね?
  不知火は、僕が生まれてすぐ切り離されて封印された妖魔としての一面を担う人格、なんだと思う。
  ちゃんと接したことないから、僕にも詳細はわからないな」




自分で質問したけども、予想以上の回答だったせいか呆けている感じで「そうだったんだ・・・」と主人公がコメントすると
「怖い?」と質問してきた麟。
そんな麟に「ちょっとくらい人間じゃない部分があっても、麟じゃなくならない限りは怖くない」と答えた主人公。
ちょっとどころか半分人間じゃないんだけどな。



麟「……ありがと。きみがそう思っていてくれる以上、僕は僕でいられると思うよ」



ってことは、主人公が少しでも疑ったら自我がなくなるってことですね。
軽いプレッシャーかけてますね。



三十一日。
麟の庵に再度やってきた主人公。
何度も戸を叩いて呼びかけても返事がないので、外出してるのかと考えていると
中から何かが倒れたようなすごい物音が聞こえてきました。
慌てて中へ入ると、麟が倒れているのを発見。



「ちょっと立ちくらみしただけ」と言うものの、その話し方も弱々しくて
「もしかして不知火が出てるのかも」と言う麟。
そこで主人公が「聞きたいことがある」と伝えると
「話の流れから予想できるからヤダ」と即否定されました。
それでも「どうしても聞きたいの!」と粘ると



麟「や・だ。べーだ」









300歳のジジイが何言ってやがる









子供みたいに駄々をこねる麟に、「答えてくれなくていいから聞くだけ聞いて!」と主人公が叱咤すると
麟も渋々黙って聞く体勢に入りました。



封印してるはずの不知火が勝手にフラフラしてるのは何故?
あの人が出てきてから体調悪いでしょ?
口笛は何故遠くまで聞こえるの?
あの雲は何故私を待ってるの?
と質問を続ける主人公に
「無月の1日が終われたホントに大丈夫なんだってば」と答える麟。



麟「生まれてすぐ不知火は封印されたって言ったよね?あれ、たまたま月の合の年だったんだ」



ちなみに、今年の無月の1日も、12年に1度の月の合なのですが
「月の合の時、何が起こるか知ってる?」と尋ねてくる麟に
「月が重なるから暗くなるってことくらいしか知らない」と主人公が答えると



麟「月の合の日は、全ての魔力が無効化される日でもあるんだよ。術は月の影響を強く受けてるからね。
  そんなややこしい時に封印の術の基礎をかけた祭司って、きっと能無しの役立たずだったんだよ。
  とにかく月の合が来るたびに封印が弱まるようになっちゃってるんだよね、これが」




つまり、今は封印が弱まっている状態ってわけですね。
次の月の合が起こる時に封印をかけ直せば大丈夫らしいけども
その日は一日中ずっと儀式をやらなければいけないそうです。



じゃあきっと不知火は封印の儀式の邪魔をしにくるんじゃないのかな。
ならば主人公は不知火から麟を守るという役目があるわけですね!(←ありません)







儀式の邪魔をする奴は
月に代わってお仕置きよ!








と、なるわけですね。(←なりません)







三十二日。
銘菓決定戦の登録日なので、提出する菓子を『極五家宝』に決定。



そして運命の無月一日。
儀式の邪魔になるとは思っても心配でしょうがないので、麟の庵のそばまで来た主人公。
庵の外から「無事に終わるといいな」と見守っていると、久々に麒伯が登場。
様子を見に来た主人公に対して「きっとお喜びになります」と言ってくれた麒伯。



さらに、封印に最も重要なものは麟の存在しようとする意志らしいので
主人公がいることで、麟の意志は強くなると麒伯が言ってくれたおかげで
主人公が少し嬉しく思っていると



不知火「だから、僕にとっては忌むべき鍵だった。理由、わかった?」



出たな不知火。
今からバトルするんだな!








行っけぇ麒伯!
電光石火だ!!
(←できません)










不知火「ふふ。あーあ、今回も僕の出番はなさそうだね」
麒伯「……不知火さまですか」
不知火「麒伯もご苦労さま。色々と大変だね」
麒伯「それが私の務めです。己が望んで課した誰にも譲る事など考えたことのない務めです。
   麟さまに必要とされる事こそが私の喜びです。大変、それがなんだというのですか?」

不知火「僕もあの子のことは嫌いじゃない。まあね、自分を嫌うのはなかなか難しいものだよ」
麒伯「私も不知火さまのことを嫌いではありません。麟さまも恐らくそうなのでしょう」
不知火「たぶんね。ただ、共存できないだけさ。……ああ、そろそろか」








麟と不知火、双方共に生きる道はないのか!






ってことですね。(←もののけ姫か)



不知火「それじゃあ、また12年後に。その時にまだお前の目に映るかどうかはわからないけどね……ふふ」



不知火のからかう言葉に、主人公が「余計なお世話よ!」と言い返してると、不知火はそのまま消えてしまいました。
麒伯によると、「不知火の気配が消えたから封印は成功した」とのこと。
なんだ・・・バトルしなかったな・・・。



主人公はこのまま麟に会って行くのかと思ったけども、
「明日また見に来ます」と麒伯に言って、今日はひとまず帰ることに。



そして翌日。








麟を見舞いに行くイベントは
ありませんでした。












口約束 社交辞令
それが大人の世界です












二十一日。
すっかり元気になった麟と公園へ行くことに。
麟が「西洋のお菓子らしいよ」と、外国人がやってる屋台から『そふとくりーむ』を買ってきて主人公にくれました。
麟は、この『そふとくりーむ』が好きだそうです。
ふと主人公が屋台を見てみると子供の列が出来ているのを見て
「これが好きって理由がわかった」と笑うので、「それってお子様味覚って言いたいの?」ムッとする麟。



麟「苦いとそれにばっか意識が集中して他の感覚が鈍くなるから、術師として問題ありなの」






単なる好き嫌いを正当化するな





ポチ「うそぉ」
麟「ホントだったらどうするんだよ」
ポチ「つまり、嘘なんじゃない」
麟「ふーんだ。どうせ身体年齢は子供ですよーだ」
ポチ「たまに精神年齢も充分子供で通用するような気もするわ」
麟「どーせねっ。心の若さは身体の若さに引きずられるんだよーだ」






心だけでも年齢相応になれよ






しかし、今でさえ他人の目には姉と弟、ショタコン、犯罪、青少年保護育成条例
厳しい目で見られるのは間違いないのに
そのうち年数を重ねたら親子に見られるようになってしまうんじゃないか、と寂しくなる主人公。



ポチ「そう思うとちょっとさみしいというか悔しいなあ。見かけそんな年齢差になってもべたべたしていい?」




こいつ・・・挫けねぇなぁ




麟「ぶ」
ポチ「笑われたっ。真剣だったのに!」
麟「あははははは、いいんじゃない?子離れできないお母さんと思われても僕は責任取らないよ?」
ポチ「いいわよっ。そのまま孫離れできないおばあさんになってやるから!」








せいぜい姥捨て山に捨てられないようにな







三十二日。
いよいよ銘菓決定戦を明日に控えて、わざわざ主人公の顔を見に来てくれた麟に
「緊張してるよ〜」と苦笑する主人公。



麟「きみなら大丈夫。心配も緊張もすることなんかないよ。僕がそう言うんだから、平気」





そういう根拠のない励ましはいらないから、どうせなら
裏から審査員を操る符術とかないのか。(←裏工作やめれ)






でも、麟の励ましのおかげで主人公の緊張が少しほぐれたようで
「言葉には特別な力があるんだよ」と言う麟。



麟「口にした言葉が現実になる、ちょっと考えただけでもすごいよね。誰にでもできるわけじゃないけど」








宝くじで1等が当たる!
2等も3等も当たる!
二次元の世界に行ける!






・・・・・・








・・・・・・









現実にならないじゃないか!!(←なるわけない)










昔は『言霊術師』というのがいたらしいけども、今ではもういなくなってしまったようで、それを聞いて残念だと思う主人公。
さらに「気休めでも言葉をかけてもらえるだけで心が軽くなる」と主人公が言うと



麟「そうだね。あの時もみんながそう思ってくれればよかったのにな……」
ポチ「え?」
麟「んー?なんでもないよ。あと、さ。気が向いたら僕のこと、覚えてて
ポチ「え?」
麟「忘れたければ忘れてもいいよ。明日、結果出たら顔店に行くから。それじゃ、またね」





変なフラグ立てて行くなよ!!





しかし「あの時もみんながそう思ってくれれば」って事は
もしかして、いなくなってしまった言霊術師っていうのは、麟の一族なのかな。
麟も今では符術師だけど、本来なら言霊術師だったのかな。



エンディング前日のはずなのに終わる気配が全く見えない。



不安を残したまま三十三日。
銘菓決定戦当日。
結果としては無事に優勝をかっさらったわけですが、
色んな人に祝辞をもらっても、麟は全然姿を見せないのでどうしたのかと思いつつ待っていると
突然、城の方が騒がしくなって部兵団員に「王宮の門を閉鎖します!」と言われて
何が何やらわからないまま外へ追い出されてしまいました。



結局この日は麟に会えずに終わって、翌日。
心配で麟の庵に出向くと



瑣已「うわ。……お嬢だよ」






こっちの台詞だ。

なんでお前がいるんだ。




しかもいつもの姿じゃなくて、隠密みたいな黒ずくめの姿をしていてビックリしている主人公に
麟がどこにいるか知らないかと尋ねてきた瑣已。
どうやら至急、内密に探しているらしいけども「知ってたらここに来ない」と答える主人公。



ポチ「なんで葛生さんがそんな格好してるのかなんて、どうでもいい。
   どうして葛生さんが麟くんの庵の前で待ち伏せしてるのかなんてのも、私には関係ない。
   でも、麟くんに何かあったのなら聞かないわけにはいかないわ。何があったの?」






散々「どうでもいい」「関係ない」とか言ってたくせに
最後の質問で全部聞き出そうとしてるじゃないか。
油断ならない女だぜ。





麟と主人公が恋人同士だと知って観念した瑣已は
昨日、城が騒がしくなったことから話してくれました。
あの騒ぎは、とある重臣の一派が謀反を企てたせいだったそうです。
で、その謀反は重臣の一存じゃなくて、裏で糸を引いていた黒幕がいた、とのこと。



瑣已「それが、うーと……この庵に住んでた符術師さんでした、みたいな」







マジか








謀反の重臣一派は捕らえられたけども、黒幕でもある麟は、
奥の院から王家の宝でもある術書を盗んで逃亡、現在行方不明とのこと。
そしてその盗まれた術書というのが、すごい昔に禁書とされた言霊の術式が記された本なんだそうです。
『影分身の術』とかでしょうか。(←それ作品違う)



ちなみに、瑣已に下された命令も麟を捕まえることじゃなくて保護しろ、ということらしいけど
もう既に主人公にとって麟がいなくなってしまったショックが大きすぎて何も聞こえてませんでした。



そして画面暗転。






画面にはそして12年後の文字が。






12年後ってことは、また月の合の年ですね。



すっかり年をとってしまったけど、ちゃんと甘味処を経営している主人公。
まだ独身の主人公に
「そろそろお父さんとお母さんを安心させてよ」とか「もっとお店以外の事も考えて」と
結婚を催促してくる母親。







主人公だけじゃなくて
プレイヤーの心さえも抉られる








あまりに居た堪れないので「ちょっと用事を思い出した」とお店の外へ逃亡。
12年経った今でも主人公は麟に対しての気持ちが忘れられず、思わずため息をついていると



不知火「あれ。やあ、12年ぶりかな?」
ポチ「あ……な、なんで!?」
不知火「あーあ。麟があのままの状態で合を迎えたらどうなるのかなって、少し楽しみにしてたんだけどね。
    これは体感できそうもないか。でも……ふーん。やっぱ出てくるの、ここなんだ」




相変わらず半透明でマイペースな性格の不知火だけど、
とにかく不知火がいるということは麟も生きていると確信して
「どこにいるの!?」と問い詰めたら、「冷たい所」とだけ言って消えてしまいました。



一生懸命考えこんで、以前教えてもらった『氷凪の滝』の滝の後ろに氷室があったことを思い出して
早速そこへ向かうと



麒伯「犬山さま……ですか。お久しぶりです」



わあああ久しぶり!久しぶり麒伯さん!
麒伯によると、「麟さまにかけられていた言霊の術が解けた」とのことで、一体どういうことか尋ねてみると
「麟さまの一族は強大な言霊を操る力があった為、滅ぼされた」と。
ああ、やっぱりそうだったのか。



麒伯「反逆の疑いをかけられ、時の国王の命によって全員です。約300年前のことになります。
   一族の術師たちは力を合わせて一番年若い術師であった麟さまに言霊の術をかけ、逃がしました。
   それはこの国の滅びを見届けるまで時を止め、死から遠ざかれ、というものです。
   それ以来、麟さまの身体は成長を止めました」




つまり、一族の呪いを背負って代行する役割だったんでしょうけども
麟は一族の願いを実現しようとせずに、自分の願いを優先しようと決めた、とのこと。



麒伯「麟さまは自由を求められた。ですが自由を得るにはこの国の滅びが必要です。
   その道を選ぶわけにはいきません。何故だかわかりますか?」

ポチ「……もしかして。私の、せい?」



戸惑いつつも答える主人公に、「そう」と頷く麒伯。
12年前に城から盗まれた言霊術式の書は、本来は麟の一族のもので
麟にかけられた言霊を消す方法も記されていたそうです。
そして、長時間仮死状態が続いたけども、少しずつ術は消えた、とのこと。
そこへ・・・



麒伯「……お目覚めですか、麟さま。おはようございます」
麟「…………うん、おはよう。ちょっと、寝すぎたかな……」



おおおおお成長してる!!麟が成長してる!!
年齢的には十代後半かな?
二十歳そこそこって言っても通じるかもしれない。
そして線が細い。
まぁずっと眠ってたのにガッチリ系が出てきても困るけどな。



ポチ「麟……くん、なの……よね?」
麟「うん。親子の年齢差になる前に、戻ってこられたかな」
ポチ「ま……待たせすぎよ!」
麟「遅くなってごめん。……ただいま」
ポチ「……ええ。おかえりなさい……!」



ここで、抱きついて号泣する主人公を優しく微笑みながら抱きとめる麟のスチル。



・・・・・・






・・・・・・






え?もうエンディング終わり!?








スチルが出た後、すぐにスタッフロールが流れてしまいました。
そうか、あれで終わりか・・・そうか・・・短いな。



スタッフロールの後、前のように少年姿の麟と1組の男女のスチル。
あれ、もしかしてこの男女・・・



幸永「ああ、もし、そこのお方。もしかしてあの高名な符術師の先生じゃありませんか?」





やっぱりお前かオトン。





じゃあ隣の女性はお母さんで、抱いてる赤ちゃんは主人公か。
そうか、麟と主人公はこういう形で出会ってたんだな。



幸永に呼び止められて
「こんな子供が高名なんて、人違いじゃない?」と答える麟だけども
「柊くんから聞いてます」と言われて、納得した模様。
麟も幸永のことは柊から聞いていたことがあるらしいので邪険にあしらわずに、一体何の用かと尋ねたら



幸永「うちの娘に名前をつけてやってもらえませんか?生まれたばっかりなんですよ」








ちょっと待て









「僕でいいの?」と聞き返す麟に、「もちろん!」と笑顔で答える幸永。
その様子を見た麟は「参ったなぁ」と困ってはいたものの、「まあいいか」と了承。










いやちょっと待て










奥さんの眞胡が抱いている赤ん坊を覗きこんで「可愛いね」と笑う麟。
麟に抱っこされて、途端に主人公が泣きやんだので
眞胡も「この子も先生がお気に入りみたい」とご満悦。



麟「あはは、ありがと。……そうだねえ。ポチなんて、どう?











いやダメだろ










うわあああ、そうかぁ、主人公の名付け親は実は麟だったのか・・・!!
「ポチなんてどう?」じゃねぇよ。
明らかに駄作じゃないか。
両親も甘んじて受け入れてんじゃねぇよ。
大事な一人娘に犬の名前つけられてんだぞ。
いくら高名な符術師の先生だからって、もっと怒っていいんだぞ。





ともかく、これで麟ルートは終了です。
なんていうか、エンディングがあまりにも短かったな…。
もうちょっと成長した麟との会話がほしかったな。



しかし「親子の年齢差になる前に帰ってこられた」って言ってたけど、それでも確実に10歳くらいの差はあると思うんだ。
娘が念願の彼氏を連れて来たところで、母さんはビックリすると思うんだ。
あーでもあの両親のことだから、若い彼氏に喜ぶかもしれんな・・・。



まぁ、以上で麟のレポは終わりです。
意外と長かったなぁ。





浪漫茶房のページに戻りますよー