道明寺 月夜 CV:矢薙直樹




心優しく、草花を愛する。動物が好き。人を傷つける事が嫌、剣技が苦手。





そんな甘っちょろい考えでこの世の中生きていけると思うなよ。








所詮この世は弱肉強食
強いものが生き、弱いものは死ぬんだぞ











精悍な兄とはだいぶイメージが違うが……。



それは外見からして誰しもが気付く点ですよね。
きっとこれは後々ストーリー上で明らかになっていくんでしょう。



だが実は兄よりも道明寺流派の血を濃く引いており、それは主に弓術と戦略・戦術眼に発揮されている。






兄の面目丸潰れである。







まぁでもさっき「剣技が苦手」って書いてあったし、道明寺流派の血も剣術に発揮されるわけじゃないから
兄ちゃんの面子は保たれてるのか。
逆を言えば、だからこそ兄ちゃんは剣術一本なのか・・・?





まぁ、いいや。
ひとまずゲームを始めていきましょう。



桜月三日。
友人の庚が来店してきて、帰って行った後に庚の忘れ物に気付いた主人公。
慌てて追いかけて、なんとか追いついて忘れ物を渡して、
帰る途中に、ふと、桜の花びらが待っているのに気づいて、少し夜桜でも眺めて帰ろうかな〜なんて思っていたところに
桜の木にもたれ掛かって泣いている金髪の青年を発見。
この青年こそが、今回のターゲットである月夜くんです。



泣いている月夜を見て、どうしたものかとしばらく迷った後、
「泣いてるところなんて見られたくないよね」と気遣って、声をかけずに去ろうとしたけども
ちょうどそこに突風が吹いて、主人公の立っている場所で物音が立ってしまい、
月夜に主人公の存在を気付かれてしまいました。
そして月夜は慌てたように去って行ってしまいましたとさ。










めでたし めでたし(←終わらせるな)










結局月夜とは何も言葉を交わさないまま、数日後の九日。
月夜の兄である暁尚が来店してきて、菓子を大量に買って行きました。
この日に起きた事は、暁尚レポに詳しく書いてありますので、それを参照してください。



そして翌日の十日。



月夜「あの……犬山さんのお店はこちらですか?」



月夜くんとの再会です。
お互いに顔を見て先日の出会いを思い出して、
先に月夜が「この間はお恥ずかしいところを見せてしまって申し訳ありません」と礼儀正しく謝ってきました。
いいのいいの、別に男だからって泣いてるのを恥じる必要はないんだよ。
涙の数だけ強くなれるよ アスファルトに咲く花のように




とりあえず、主人公も「とんでもない」と慌てて返事すると、
「兄がこちらへ来ませんでしたか?」と質問してくる月夜。



月夜「申し遅れました、ボクは道明寺月夜といいます。道明寺暁尚の弟……です」
ポチ「ああ、道明寺くん……の、え、弟くん?」
月夜「はい。……兄がご迷惑をおかけしたようで、すみませんでした」



いえいえ、こちらこそ金を落としていただいてありがとうございます。



暁尚の菓子大量買い事件の真相は、自分の為だった、と話を続ける月夜。



月夜「見舞いだって全部渡された時には、驚きました。まさかあんなに買ってくるなんて思わなかったもので」






ある意味、嫌がらせですよね。






そこで、月夜の体調はもういいのかと尋ねてみたら
「ちょっと熱を出しただけだから平気」とのこと。



月夜「熱が出て食欲がなかった時に甘いものが食べたいと口走ったら、ああなりました」
ポチ「おにいさん、結構やることが大胆よね……」
月夜「はい……あの、これからも兄をよろしくお願いします」






よろしくしたいのは君なんだがね






とりあえずこの日は、こんな感じで終わって、二十五日。
さくらと庚が来店してきたので、道明寺兄弟について話していました。



月夜について「兄が文武両道で有名だから、弟としてはやりにくそう」と話す主人公に
庚が「月夜くんは通っている塾が違うんです」と教えてくれました。
さくらの話でも、「道場で見かけたこともないし、大人しいって話しか聞かない」とのこと。



あれですよ。
最初は同じ塾に通っていたけど、誰からも道明寺弟呼ばわり
俺の名前は道明寺月夜だ!って心の中で叫んでも皆無で
ある日テニスコート髪の毛ウネウネして「んふっ」て笑う人物にスカウトされて
「この人は兄じゃなくて俺自身を見てくれてるんだ!」って思って、違う塾に通うことにしたんですよね。(←それどこのエリート集団)



庚には、月夜と同じ塾に通う友達がいるらしく、その友達情報によると
「成績は上位だけどTOPというわけではないから、目立つのは顔立ちくらいで、そこまで噂になってない」らしいです。
上位の何が悪いんだ。
成績上位ってすごいじゃないか。
それでもTOPじゃないとダメなのか。
勝たなきゃ意味がないんだ!ってことですか。(←だからどこのエリート集団)



ちなみにその月夜の通う菊花塾は、暁尚・さくら・庚の通う桜花塾と違って、かなり遠い場所にある模様。
兄と違う塾に通うくらいだから、何か事情があるのかもね〜・・・と女3人で話してました。



そして麗月五日。
なんとなく気分でいつもと違う道を歩いていたら、いつもは入る事が出来なかった空き地に出て来たところで
鳥と戯れている月夜と出会いました。
この空き地は道明寺の道場のすぐ傍なので、月夜は昔からよく来ているそうです。
そして、月夜は鳥だけでなくて動物も植物も好きで、
道明寺の庭では動物は飼ってないけど、植木や花はいっぱいある、ということを教えてもらいました。



ポチ「すごいなあ。そのうち見に行かせてね」
月夜「はい、いつでもどうぞ。……では、ボクはこれで」



さりげなく家に行く約束をとりつけましたね。



さすが主人公。
鮮やかなテクニックです。



十七日。
主人公の店で菓子を食べつつ勉強をしているものの、どうにも行き詰っている庚。
その様子を見て「私に聞かれても解らない」と手助けする気はまったくない主人公に
「何事も決めつけは良くない」と庚が力説を始めました。



庚「わたくしは白あんの作り方を知りませんが、ポチちゃんはご存知ではありませんか」







どんな理論だよ








そうこうしてると、月夜が来店してきました。
主人公と庚の様子を見て不思議に思っている月夜に、庚の勉強ノートを見せてみると



月夜「あの……これは、この値を使えばいいんじゃないかと」
庚「こちら……ですか?」
月夜「はい。で、こっちと掛けるんです。そうすれば全体の値が出てきますから」
庚「あ……わかりました、あとはこの数式を使うのですね?」
月夜「はい。あとは計算するだけです」



そのまま他の問題の解き方も教えてもらっている庚。
その様子を傍観していて、ふと、「月夜くんは1年生で庚ちゃんは3年生だよね?」と指摘する主人公。



月夜「…………あ」
庚「まあ、そういえばそうでした。後輩にお勉強を教えていただいてしまったのですね、わたくし」
月夜「え……ええと、あの」



「2年後に習うことなのにすごいなぁ」と褒める主人公と
「さすが道明寺さんの弟さんですね」と賛同する庚。






庚、お前はもっと危機感を持て。







主人公と庚は純粋に褒めているんだけど、月夜はなんだかオロオロと困っている様子で
慌てて話題を変えるように「兄に、お休みの日に材料探しで街の外に行くって聞いたんですけど」と言ってくるので
特にその様子に疑問を持たずに「そうだよ」と主人公が頷くと



月夜「お菓子作りの事はよくわかりませんが街の周辺の事や植物の事なら、少しだけわかります。
   よかったら、たまにボクも連れて行ってもらえませんか?身を守るくらいなら……できますから」




突然の申し出を喜んで受け入れると、月夜はそのまま「お邪魔しました」とバタバタと出て行ってしまいました。
その様子にキョトンとしつつ見送った後、
庚によると、「桜花塾(庚が通う塾)は学力1位の塾だから、当然教本も他の塾に比べて難易度が高い」と話してきました。
さりげに自分の学力を自慢してるのか?



しかし、決して上位ではない菊花塾に通う月夜の、今のやり取りを見るからに
「菊花塾で主席を取ってもおかしくないのに・・・」と庚が言ってましたが
まぁ、それはきっと月夜自身の考えで何かしら意味があるんでしょう。
成績なんて別にいいじゃないですか。
カッコよければ別にいいじゃないですか。(←それはどうなんだ)





水月七日。
月夜の驚くような声と共に何かが落ちる音がしたので、一体何事かと思って見に行くと



月夜「あいたたたた……あ、れ、ポチさん?ええと、その、こ、こんにちは」



呑気に挨拶してくる月夜ですが、よく見たら怪我をしている模様。
「受け身を取り損ねました」と話す月夜に、一体何をしていたのか尋ねてみると



?「みゃ〜〜〜〜」
月夜「あ」
ポチ「……猫?」
仔猫「にゃー」



まぁ、説明なくても想像できますよね・・・。
この仔猫が木の上で降りられなくて鳴いていたから、月夜が木を登って降ろそうとしたら
体勢を崩してしまって落ちてしまった、とのこと。
仔猫に怪我はないようなので、安心して帰らせたあと
月夜の怪我を心配して暁尚を呼びに行こうとしたところ
「兄には言わないでください」と必死にお願いされてしまいました。
その、あまりの必死さに「仕方ない」と承諾して、「その代わり、うちで治療しよう」と言う主人公。



ポチ「肩貸すだけで、歩ける?無理そうなら、やっぱりここは道明寺くんを……」
月夜「あ、歩けますっ。大丈夫、です。……お世話をかけてしまってごめんなさい……」



いいんだいいんだ、気にするな。
堂々と身体を触れるしな。(←セクハラで訴えられてしまえ)





そして一気に日を進めて陽月十二日。
月夜と一緒に本屋で物色して、月夜お勧めの本を見て「これなら分かるかも!」と喜ぶ主人公。
しかしよくよく本の中身を見てみると、わからない部分が多い模様。



月夜「あの……ボクで分かりそうな事があったら聞いてくださいね」



そうだな・・・じゃあ
暁尚の弱点とか教えてもらおうか(←そうじゃなくて)





本を買った後、「そういえば今日ってお祭りだね〜」と話しだす主人公。
この日は国王陛下の誕生祭だそうで、あちこちで祝いの花を飾っているのを見て
主人公が「私の店でも飾ろうかな」と言うのを聞いて、月夜と一緒に花屋に寄ることに。



そこで思い出したように主人公が「どんな花が好き?」と尋ねると、「撫子が好き」と答えられました。
「日当たりのいいとこ一面に咲いてる撫子は可愛い」と語る月夜に



ポチ「色も形も可愛いよね。まだ咲いてるうちに、見に行こうか」





自然な流れでデートに誘いやがった・・・。
まったくもって出来る女だぜ、主人公・・・。





そして空月一日。
この日は塾の記念日だそうで、麟と一緒にお祭りに行く事になりました。
行く事になったっつーか、主人公が麟を無理矢理連れ出したんですけど。



で、てっきり麟と2人きりと思ったら、いつの間にやら月夜も合流して3人になってました。
このレポには書いてなかったんですけど、先月のうちに、麟と月夜が話をしているイベントがあったんですよ。
そのイベント自体は麟のイベントっぽいので、麟ルートのレポを参照してください。



とにかく、麟と月夜は知り合いらしく、お祭りの事を色々説明してくれている月夜ですが
途中で遭遇して主人公が無理矢理連行させた割に、普通に馴染んでいるので、麟が呆れていると
月夜は「2人とも知らない人じゃないし」と答えて
主人公も「お祭りは大勢の方が楽しいじゃん!」と、麟を宥めてました。



ところで、この時期の塾は夏休みだそうなので、
「宿題は終わったの?」と主人公が質問すると、月夜に「夏休み始まってすぐ終わらせた」とさらっと答えられてしまいました。
それを聞いて「すごい!偉い!」と主人公が褒めていると



月夜「ほ、他にやることもありませんでしたし。ただ、それだけです」



月夜・・・







四足歩行の友達しかいないのかな・・・









三十日。
街を歩いていて月夜を発見したので、声をかけてみたけど気付いてもらえませんでした。
どうやら考え事をしているようで、そのまま柱らしきものにぶつかってしまったので、主人公の家で手当てをすることに。
「考え事をしていると言うか、落ち込んでるように見えたんだけど」と主人公が事情を聞くと
明らかに様子が変だけど「気のせいです」とはぐらかされてしまいました。



ポチ「そんなわけないわよね。お兄さんとケンカでもした?」





断定かよ。





しかし主人公の質問は核を突いたらしく、本当に暁尚と口論していたそうです。
原因は今度開催される武術大会のことで、暁尚はもちろん出場するけど、月夜は出たくなくて
その旨を告げたら喧嘩になってしまったとのこと。
それを聞いて「なんで武術大会に出たくないの?」と質問する主人公。



月夜「勝ち負けは関係ありません。……戦うことそのものが嫌なんです。
   人を傷つけることにしか使えない力を使って優劣を決めるなんて……ボクは、嫌なんです」










それなのに僕ら人間はどうしてこうも比べたがる?
一人一人違うのにその中で一番になりたがる?











ってことですね。










そうさ僕らは世界に1つだけの花!











ってことですね!(←もういいから)











そんな月夜の話を聞いて
「人を傷つける為の大会じゃないし、得た力をどう使うかはその人次第だよ」と説得しても、やっぱり渋る月夜。
ここで「活躍してくれたらお兄さんも喜ぶよ!」と暁尚を話に出すと



月夜「喜んで……もらえるんでしょうか」








暁尚の為かよチクショウ!








そして説得の結果、月夜が「出てみようと思う」と言ってくれたので
主人公も応援することに。



食月二日。
お待ちかねの武術大会の日。
月夜は既に予選通過しているようなので、「おめでとう」と言ったら
「ありがとう」と返してから「兄を見かけませんでしたか?」と聞かれてしまいました。
主人公より兄ですか、はいはい、そうですよね、はいはい。



暁尚の姿は見てないと答えると、あからさまに落ち込む月夜。




はいはい、目の前の女より兄ですか、はいはい。




やさぐれながら(←プレイヤーが)「不安なの?」と主人公が質問すると



月夜「いえ……大丈夫です。ポチさんの顔を見たら、少し……安心しました」








・・・な、なんだよ・・・!







最後の台詞で挽回出来ると思ったら
お、大間違いなんだからねっ!
(←何そのツンデレ)











月夜が会場に戻ってから、さくらと庚と暁尚と合流。
暁尚に「月夜くんが待ってたよ」と伝えると
「無理を言って参加させてから、気にはなってるけど行かないほうがいい」と言われてしまいました。
とりあえず皆で月夜の弓道の試合を見に行くと
10本中8本目まで全て命中してたのに、9本目と10本目は外してしまいました。
しかし、さくらが「3位はかたいな」と言うので、「やっぱりすごいんだなぁ」と感心する主人公。



結果は、さくらの予想通り3位で、庚が「初出場なのにすごい」と感動する一方、
「でも道明寺兄弟はどちらも嬉しそうじゃない」と話すさくら。
月夜の事が気になって、主人公は2人に別れを告げて月夜のもとへ行くことに。



まずは「3位入賞おめでとう」と告げてから
月夜が嬉しくなさそうな事と、兄も不機嫌そうな事を指摘してみたら
「僕のせいです」と月夜が言いだしました。



月夜「だから……ぼくが悪いんです。兄には、ぼくが途中から本気を出せなくなった事がわかったんだと思います」
ポチ「え……?」
月夜「己の全てを引きだして技を競うべき大会で、本気を出さなかったんです。兄が良い顔をするわけがありません。
   ……ぼくにもそれがやってはいけない事だとわかっています。でも……どうしても、できなくて。
   やっぱり、ぼくは……大会なんてものに出るべきではなかったのかもしれません」




なんかシリアスな感じになってきたんだけど、このイベントはここで終了してしまいました。
どうしたんだ主人公。
ああいう場面ではウザイくらいに首を突っ込むはずなのに
それを放置してきたの!?そんなバカな!!



二十二日。
定休日なので月夜と一緒に「邑実の沢」という場所へ材料採取しに行きました。
昔、家出してここに迷いこんだことがある、と話してくれた月夜に
「よく家に帰れたね」と話すと



月夜「兄が探しにきてくれました」
ポチ「なるほど。納得しました」




・・・・・・






兄とのノロケ話でした。






二十五日。
月夜が慌てた様子で来店してきて「助けてください」と言うので
一体何事かと思っていたら



芙蓉「あー、もう、ボウヤ。そんな泥だらけの格好で走り回るんじゃないよ」











ボインが来た!!(←ボインて)










いかにも花街にいそうな、派手な格好の色っぽい美人さんです、芙蓉さん。
芙蓉さんが自己紹介してくれたんだけど、やっぱり花街にある苑華楼という店の花魁らしいです。



芙蓉の美人っぷりに驚いて月夜の事をすっかり忘れてたんだけど、
芙蓉に「そこのボウヤ見とくれよ」と言われて、改めて月夜を見てみると、泥だらけという格好でした。
話を聞くと、外で芙蓉とぶつかって、そのまま水たまりで滑って転んで泥だらけになってしまったとのこと。



芙蓉「で、これじゃあんまりだから世話させてくれって言ったら逃げだしてね。飛び込んだのがこの店ってわけさ」
ポチ「あらら」
月夜「あ……あの、ごめんなさい。その、慣れてなくて。……あの」
芙蓉「あっはっは。そりゃそうだろうね。本当はこのまま店に連行しようかと思ってたけど、今日はやめとくか」
ポチ「連行って……あの、芙蓉さん?」






や、やめろ!!
月夜を汚すのは俺の役目だ!!(←こら)







とりあえず、芙蓉に「外を出歩いて平気なようにしてやって」と言われて
主人公が「はい」と了承すると、「埋め合わせしたいから明日2人で店に来ておくれ」とも言われました。
強制的に約束させられて、芙蓉が店を出ていった後、
「知らない人は苦手だったので・・・すいません」と謝る月夜。
「見かけは派手だけど悪い人じゃなさそう」と主人公がコメントすると、月夜も同意。
それから、早速月夜をお風呂に入れようとしたら、「大丈夫ですから」と照れながら月夜が断ろうとするので



ポチ「つべこべ言わない」
月夜「はい……お世話かけます……」



うむ、完全に主導権は主人公が握ってるな。
月夜を尻に敷く日も近い。



そして翌日の二十六日。



芙蓉「よく来てくれたねぇ。……そんな緊張おしでないよ、取って食いやしないから」





お前なら食いそうだ。
色んな意味を含めて。





まずは、昨日月夜にぶつかった事と、主人公に世話を押し付けたことを謝る芙蓉。
それを聞いて「こちらこそ申し訳ありません」と謝る月夜。
そして「月夜くんは人見知りなんです」と主人公がフォローすると、「箱入りなんだねぇ」と芙蓉が爆笑。



芙蓉「アタシが手取り足取り教えてあげようか。こう、いろいろ」
ポチ「刺激強すぎると思います……」
芙蓉「冗談だけどね。ふふふ」
ポチ「あはは……」
月夜「…………」
芙蓉「頼むからそこでそんな泣きそうな顔をおしでないよ。アタシがいじめてるみたいじゃないか」
月夜「ご、ごめんなさい」
ポチ「ええと、いじめていたわけじゃないんです……よね?」
芙蓉「可愛がってただけさ」
ポチ「な、なるほど」



いいよ、手取り足取り教えてあげてよ、主人公の見てる前で。



せっかくだから未成年の(強調)お持て成しをしてくれるってことなので
一通りの芸は出来る芙蓉に、月夜が子守唄をお願いしてました。
そんな感じでこのイベントは終了。



静月五日。
月夜のバースデーなので、自鳴琴(オルゴール)をプレゼント。
オルゴールから流れる曲を聞いて「綺麗な音だなぁ」と喜ぶ月夜に
「オルゴール自体は外国のものだけど、曲は知ってるものがいいと思って」と話す主人公。



月夜「ボク、この曲大好きなんです。ありがとうございます、ポチさん。大切にしますね」



主人公の誕生日には、お前自身にリボン巻いて来てくれればいいよ。



さらにこの日は定休日なので月夜と一緒に「繚の花園」という場所に採取に行きました。
最初は各々で採取していたけど、主人公が月夜に呼びかけても返事がないから
どうしたのか見てみると、月夜はいつの間にか花畑に埋もれて幸せそうに寝ていました。(スチルあり)
その寝顔を見て和む主人公。



ポチ「なんでいっつもあんなに寂しそうに笑ってるのかな……?お姉さんは気になっちゃうわよ……」
月夜「……すー……おかわり……」





ベッタベタすぎるよ!!






そして十六日。
月夜と歩いていると、主人公が仔猫の鳴く声に気付きました。
どうやら捨て猫らしく、主人公も月夜もどうにかしてやりたいとは思ってはいるものの
主人公は食べ物を扱う店として動物は飼えないし、月夜の家でも動物は飼えない模様。
しかし、しばらく考え込んでから「やはり放っておけないから、家族に秘密で連れて帰ります」と決意した月夜。
それを聞いて「大丈夫なの?」と主人公が尋ねると



月夜「でも……今、この子を見捨てることはどうしても……できないんです」
仔猫「にゃー」
月夜「……うん。もう、大丈夫だよ……?」





そして主人公の名前を猫につけて呼んでるところを
校舎裏で目撃するシーンがあるわけですね。
(←それはときメモGSです)





紅月一日。
主人公の読んでる本に読めない字があって悩んでいるところに月夜が来店。
一応聞いてみると月夜はさらっと読んでしまいました。
読めなかった字は、専門用語も入っているブルタニア語らしく、どうして月夜が読めたのか質問すると
月夜の母親はブルタニア人とのこと。



ちなみに、暁尚とは腹違いの兄弟で、
月夜の本当の母親(ブルタニア人)は、月夜が幼い頃に病気で亡くなって、
その為に月夜は今の道明寺家に引き取られたそうです。



月夜「……楽しかったことだけは覚えていますから、少し懐かしいのは確かなんですけどね。
   でも、今も楽しいんですよ。……本当に」




念を押されると逆に怪しいですよ。





五日。
月夜と一緒に店を掃除する主人公。
しばらくは別々の場所を掃除していたけども、突然すごい物音がしたので
驚いて月夜のいる厨房を見に行くと、月夜は床下に落ちていました。
月夜は特に怪我はしてないようで、積んでいたものが崩れただけの模様。



崩れた原因として月夜が指した方向を見ると、花とか蝶の折り紙がありました。
ごみにしようとしてた懐紙の切れ端を正方形に切り直して、折っていたそうです。






つまりサボっていたわけか。







月夜「それで……すこしばかり熱中してしまって。片付けを再会しようとしたら、床下に落ちました……。
   足元に注意を払い忘れですね」




そんな月夜の様子を見て爆笑する主人公。
最初はひたすら謝っていた月夜だったけど、あまりに主人公が笑い続けるので
ちょっと拗ねてしまいました。



月夜「……もういいです……」
ポチ「あははは、ふてくされてる。だめ、可愛い、あははは……」



やっぱり月夜は可愛いキャラ担当なんですよね。
確かに可愛いけども、もっと男らしさを見せる場面が欲しいところだなぁ。



九日。
先日拾った仔猫と遊ばせてもらう主人公。
仔猫の名前は「小雪」に決まった模様。







心にダムはあるのかい?(←ネタが古すぎて18禁)






昼間はいつも家の傍の広場で放し飼いして、夜には月夜に連れ帰っているそうです。
自室が両親の部屋から離れているから親に見つかる心配は薄いけど、むしろ暁尚に見つかりそう、とのこと。
暁尚のことだから黙認してくれそうだけど、迷惑をかけたくないそうです。



とりあえず小雪はすっかり元気になったのを見て、「月夜お父さんのおかげね」と笑う主人公。
違うよ、あんちゃんだよ!(←それも違う)




月夜「それならポチさんは……通いのお母さんですか?」






通いかよ






ここで主人公が「なんか私達が夫婦みたいね」なんて照れると言う事は全然なく
「お母さんより家政婦さんみたい!」と爆笑してました。
ちょっとは恥じらいなさいよ。



月夜「ああ……そう言われればそうですね。少し変ですか……」



お前もちょっとは自分の発言に恥じらいなさいよ。



そんな感じで小雪と戯れているわけですが、月夜が無邪気に笑っている様子を見て
ふと、「あんな笑顔をさせているのは小雪であって、私じゃないんだな」と寂しさを覚える主人公。
とうとう主人公が自分の中の恋愛感情を自覚し始めましたね。



十二日。
暁尚が来店してきて、突然「月夜の事で最近不思議に思ったことはないか?」と聞かれてしまいました。。
さすがブラコン、鋭いな。



暁尚「あいつはお前には心を許しているように見える。何か心当たりはないだろうか」



それは、月夜と主人公の仲を認めてくれているのか
それとも遠回しに2人の仲の良さを嫉妬してるのかどっちだ。




とりあえず「特に思いつかない」と答えて、何かあったのかと尋ねてみると
「悪い傾向ではないんだけど、少し気になっただけ」とのこと。
だったら放っておいてやれよ!
弟の事をどんだけ詮索してんだよ!



暁尚が去ってから、バラしはしなかったけど「きっと小雪が関連してるんだろうな」と考えていると、
今度は月夜が来店してきました。
早速暁尚に聞かれた事をチクる主人公。
狙っている男の好感度上げる為には何事も躊躇しません。




「やっぱり分かってしまうんだな」と呟く月夜に
「他の兄弟より暁尚は過保護なのかな」と主人公が言うと



月夜「……そうかもしれません。兄がいなければあの家にボクの居場所はどこにもありませんから。
   ボクにとって兄は兄であるだけでなく父であり母でもあるんです。……他に、いませんでしたから」




父でもあり母でもあり兄でもあるうえに調査員も兼ねてるわけだな。
忙しい奴だ、暁尚。



さらに「頼り過ぎてるのも甘え過ぎてるのも自覚してる」と話し続ける月夜。



月夜「やはりボクの存在は、兄の為にはならないんですね」



むしろ逆だと思うがな。
暁尚の過保護すぎるところが月夜の為にならんと思うんだが。
主人公も「月夜くんは遠慮しすぎなんだよ」とフォローしていたけど



月夜「いえ……。せめて兄の役に立つ人間になりたいのですが……それも、難しそうです」





お前ら兄弟の関係が難しいよ!

もうお前らでつきあっちゃえよ!





二十日。



小雪「にゃー」
暁尚「…………」








月夜が自白しました。










このブラコン野郎!!!










様子がおかしかった理由を知って納得した暁尚に、「ごめんなさい」と謝る月夜。



暁尚「俺に謝ることはない。お前がそうしたくて、それを貫いているんだな?」
月夜「……うん」
暁尚「最後まで責任を持って面倒を見ると約束するのなら、俺から他に言うことはない。母上に露見するとかなり厄介な事になる。気をつけろよ」
月夜「……うん、わかった。ありがとう、兄さん」



ああ、うん、こりゃ兄であり母であり父だ。
威厳のレベルが兄じゃない。
なんでこんなに風格があるんだ。



兄弟のやり取りを見守っていた主人公が一安心していると
思い出したように「今まで何度も捨て犬や捨て猫を見かけてたのに、今回は何で放っておけなかった?」と質問する暁尚。
最初は月夜も「よくわからない」と答えていたけども
ちょっと考えてから「この子の目を見たら放っておけなかった」と言い出しました。
そう言われて、主人公が小雪の目を覗きこんでみると、小雪の目が月夜と同じく碧いのを発見。
それで、昔ひとりぼっちだった時の自分を重ねてしまったのかもしれない、とのこと。



二十五日。
道明寺家に菓子のお届けに来ると、小雪の鳴き声が聞こえてきました。
普段は昼間は空き地に放してるはずなのに、どうして家から聞こえてきたんだろうと不思議に思っていると



月夜「……母上」
ヒナノ「よろしいですか。何度も同じことは申しません、今すぐ捨てておいでなさい」







兄に白状してから5日でバレました。







2人の会話の内容が気になるし、なにより菓子のお届けって理由もあるので遠慮なく家の中へ行くと



ヒナノ「動物を身近に置いておくと湿疹が出てくるような気がするのです。
月夜「……はい……」











実際に症状出てないのかよ











それ、ただの気のせいだよ!とんだ言いがかりだよ!
そんな気のせいの為に猫を追い出すなんて、どんだけ酷いんだよお母さんよぅ!!



そうこうしてるとヒナノが主人公に気付いたので、慌ててお菓子を渡していると
その横をひどく落ち込んだ月夜が走って出て行ってしまいました。
早々に菓子をヒナノに投げ渡して(←投げてない)
月夜を追いかけていつもの空き地に行ったものの、月夜の姿は見えません。
とりあえず小雪を呼んでみると出てきてくれたけど、いつもつけていたはずの首輪がはずされていました。



しょうがないので再度道明寺家の方へ向ってみると、家の前で月夜を発見。
小雪の首輪を外してしまった事について「母に見つかったからこれ以上世話できない」と話す月夜。
「小雪は待ってるよ!本当にいいの?」と主人公が言っても、「仕方が無い」としか答えてくれません。



ポチ「何が仕方ないのよ。ふざけないで、一度手を取ったのに今更離すの?お兄さんとの約束はどうなるの?
   最後まで責任を持つって言った口で仕方がないなんて言うの?」










じゃあ小雪が死んじゃってもいいの!?
月夜のバカ!
もう知らない!!














ここから主人公の怒涛の説教タイムが始まります。
「自分がどうしたいか母親に言ったの?」とか
「なんで言われるがままに捨てちゃったの?」とか
「どうして小雪を放っておけないかったか忘れちゃったの?」とか
「口笛は何故遠くまで聞こえるの?」とか(←言ってません)
「あの雲は何故私を待ってるの?」とか(←言ってません)
問い続けているうちに、しばらくだんまりだったおじいさん・・・じゃなくて、月夜が「そんな事は・・・」と反応したので
とどめとして「ならもっと足掻いてよ!」と叫ぶ主人公。



ポチ「ここで逃げちゃうなんて、そんなの月夜くんが可哀想すぎるじゃない……!!」







小雪じゃないのかよ!!








しかし、そこで何かを決意したように走り出した月夜。
その後ろ姿を見送りながら「思い直してくれたかな・・・」とため息交じりに呟く主人公。



そのまま場面は空き地に移動して



小雪「にゃー」
月夜「ごめん……ごめんね」
小雪「にゃー?」
月夜「もう置いていったりしないから。……ごめんね」
ポチ「……よかった。もう、大丈夫よね?」







主人公どんだけ俊足だよ。








確か月夜は空き地まで走ってたよね?
それを主人公はその場で見送ってたよね?
いくら道明寺家から空き地が近くて、月夜が小雪を探すのにちょっと時間がかかったからって
主人公が来るの早すぎなんじゃないですか?
全然息が切れてないところからしても、主人公は歩いてきたよね?
すげぇよ主人公。



突如背後に現れた主人公に驚くことはなく、謝って「もう少し頑張ってみます」と言う月夜。



月夜「……この子の為というよりは、ボク自身の為に」




誰か小雪の事も考えてあげて。





翌日の二十六日。
道明寺家の前に手、足が震えている月夜。(主人公も同行)
きっとこれから母親に小雪を飼う許可を貰おうと説得しに行くところなんでしょうけど、
2人の会話からすると、小雪は主人公の家で一晩預かった模様。
そして、いざ行こうとしたら



暁尚「帰ってきたか」



・・・ん?
「帰ってきたか」ってことは、月夜は昨日道明寺家に帰らなかったってことか?
小雪と一緒に月夜も主人公の家でお泊りコースですか?
やれば出来る子だと思ってはいたけど、まさか一線越え(以下自重)




こちらとしてはお泊りの詳細を聞きたいところなんですが、全然触れてくれませんでした。
暁尚も気を利かせたんでしょう、兄として。



月夜と一緒にいる小雪を見つけて、「母上の命令を受け入れるつもりはないのか」という暁尚の質問に
覚悟を決めた顔で月夜が頷くと



暁尚「それなら、大丈夫だ」
月夜「え?」
暁尚「月夜の部屋から出さなければ飼っても構わないということになった。安心していい」



先日は思いきり拒絶の態度しかとらなかった母親がどういう心変わりしたのかと考えて
瞬時に「あ」と何か気付いた様子の月夜。
「理由など、どうでもいいだろう」と照れながら話す暁尚を見て
暁尚が母親を説得してくれたんだ、と主人公も気付きました。
暁尚・・・!なんていいお兄ちゃん・・・!!



暁尚曰く、母親は体質的に動物がダメなわけでもなく、過去にトラウマを植えつけられたわけでもなく、
ただ単に接したことがないから嫌だったらしい。
なんという自己中。



月夜「……ありがとうございます。この子と離れなくていいなんて、嬉しくて……涙が出てくる」
暁尚「……手などつくな。弟が兄にそんな礼をするものではない。それにお前が諦めていたら、なんの意味もなかったことだ」
月夜「……うん、わかった。ありがとう……兄さん」
暁尚「……ああ」



美しき兄弟愛。








そしてまた空気になる主人公。











その後、暁尚が去ってから、月夜が主人公にもお礼を言ってきたので
「何もしてないよ」と謙遜する主人公に、「諦めていたボクを叱ってくれた」と話す月夜。



月夜「……嬉しかったんです。本当にありがとうございます」



そうですか。




月夜は叱られて嬉しいと感じる人でしたか・・・。(←そういう意味じゃない)





すると、「恥ずかしいとこ見せてしまったし、どさくさで言いたいことがある」と月夜が言いだすので
特に気にしないで「何?」と主人公が聞き返すと



月夜「ボクはあなたのことが好きなんです。その……誰よりも特別に」
ポチ「……え?」
月夜「ですから、そのあなたがボクの為に怒ってくれて……これ以上ないくらいに嬉しかったんです。
   あの……これって、おかしいことでしょうか……?」




なるほど。
つまり、
もともとマゾだから叱られるのが大好きだけど
誰よりも特別に好きな主人公に叱られたから、これ以上なく嬉しかった、

と、いうわけですね。(←そうじゃない)








うん。










おかしい事だと思う。(←お前の解釈がおかしい)











しかし、ここで告白に「嬉しい」と返答した時のスチルが可愛いんですよ。
小雪を抱えながら、照れ笑いをする月夜のスチル・・・。
はわわわわわ可愛いなぁ・・・・・・小雪・・・。(←そっちかよ)




「小雪相手にしか無邪気に笑ってくれないから寂しかった」と主人公が話すと



月夜「えっと……どんな顔かは、ボクには良くわからないんですけど……でもあなたがずっと側にいてくださるなら、
   ずっと強くなれるような、いつでも笑っていられるような……そんな気が、します。
   頼りない人間ですけれど、ボクと一緒にいてくださいますか……?」

ポチ「うん。……もちろんよ」



よーし、ハッピーエンドだ!!




・・・なんて、まだ終わりじゃないので続くんですけどね。



二十七日。
店の定休日なので月夜と一緒に材料採取に来ました。
月夜の咄嗟の注意のおかげで、水たまりを避けることが出来て安心する主人公。
「草履がダメになったら帰れないところだった〜」なんて話していると



月夜「だ、大丈夫です。ポチさん一人くらい、ボクがおぶってでも帰れます」
ポチ「え……ほ、本当?水たまりに突っ込んでおくべきだったかな……」
月夜「え、え。ご希望でしたらいつでも……」



さすが月夜は優しい子だね。
これが暁尚相手だったら「わざとやらなくていい」って一刀両断なのに。




この紅月の決算で甘味処番付の1位を獲得して、
聖月一日。
しょっぱなから、毛糸玉にじゃれている小雪を笑顔で見守る主人公と月夜のスチルが登場。
いや〜可愛いわ〜・・・小雪・・・(←わかったから)
そのスチルを背景に、「今日はお土産があるの」と言い出す主人公。
ま さ か



月夜「……毛糸玉、ですか?随分と太い毛糸ですね」








スチルのタイミングぅぅぅぅぅ!!!










どうせだったら主人公が毛糸玉を出してからスチル出そうよ!
最初にスチル出しちゃうからネタバレしちゃってんじゃんよ!!
もうちょっと考えてよ!



毛糸玉で遊んでいる小雪を見て和んでいると、唐突に母親のヒナノがやってきて2人ともビックリ。
慌てながら「どうぞお入りください」と月夜が申し出たものの
「ふと思い立って猫を見に来ただけだし、お客がいるようなので遠慮します」と言われてしまいました。
それを聞いて「動物は得意じゃないと聞いたんですけど」と質問すると



ヒナノ「今でも得意なわけではありません。ただわたくし、そもそも飼い猫という生き物を見たことがないのです」







『飼い猫』は種名ではない








とりあえずヒナノは小雪を毛嫌いしているわけでもなく、むしろ興味を持って来たようです。
まぁ、いい傾向ですよね。



五日。
来店してきた月夜に、ブルタニア語で書かれたお菓子作りの本を貰いました。
月夜の母親の本らしくて、喜んで受け取るものの、やはりブルタニア語が分からない主人公。
代わりに月夜が解読してあげていると、主人公が少し様子がおかしいので
月夜が「どうしたんですか?」と聞いてみると



ポチ「えええええええと、その。か、か、か、顔が」
月夜「……顔?…………あ」
ポチ「ご、ごめんね、わけのわからないこと口走って。でも、こう、あんまり近くで見てると……撫でたくなっちゃって。こう、ほっぺたとか頭とか」
月夜「え……そ、それは、その。……嬉しいんですが、恥ずかしくて照れますね……」
ポチ「う、うん。言ってるほうも恥ずかしいんだけれど……ばらしたついでに、触っていい?」
月夜「え!?は……はい」
ポチ「えへへ。わー、やわらかーい」
月夜「……なんというか……いろいろと複雑ですね……」









勝手にやってろ










八日。
月夜と2人で歩いていると、枝がやけに道に堕ちているのを主人公が発見。
枝の切り口を見て「刃物で切られてるから、剪定した後に風に飛ばされたのかも」と月夜が推理して
それにしても変だよねぇなんて2人で話していると、突然月夜の雰囲気が変化。
さらに「このまま表通りに出て番所の人を呼んできてほしい」と真剣な顔で言い出すので
一体どうしたのかと問い詰めようとすると



女「あー、ちょい待ち。そいつはあたしらが困る」



いきなり現れたガラの悪い女に、身構える主人公と月夜。
どうやらこの女と仲間達が、庭師の男の身ぐるみを剥いだらしく、それで庭師が持っていた枝が落ちてたとのこと。



そうこうしてるうちに、いつの間にか囲まれていて、主人公がオロオロしていると
「囲みに穴を作るから走って下さい」と小声で月夜に言われて
震えながらも「わかった」と頷く主人公。
そんな2人のやり取りを見て「逃げられると思ってんの?」と女が威嚇していると



月夜「ええ。……こんな風に」
女「ぎゃっ!?」
月夜「行ってください!」



月夜の作った隙を見逃さずに走りだす主人公。
「待ってて!」と走り去る主人公を見て、女が「逃がすな!」と仲間に指示を出すと



月夜「それはこちらの台詞です。彼女に手出しはさせません。しばらくの間、ボクとお付き合いいただきます。……いいですね?」



おお!
いつもは優しい月夜の、隠れた面がようやく!!
なんだかとってもクールだけど、中には熱いものを秘めていて
どこぞの氷の聖闘士みたいじゃないか。
ダイアモンドダストとかオーロラエクスキューションとかぶっ放しそうじゃないか。(←そんな技持ってない)
例え月夜が実の母をマーマって呼んでても違和感なさそうじゃん。



しばらくして、月夜のもとに主人公が戻ってくると
襲ってきた賊が全員倒れているのを発見。
少しだけ唖然としたものの、月夜のことが心配になって見回すと
悲しそうな顔で月夜が立ちつくしていました。
そんな月夜を気遣うように「もう大丈夫よ」と話しかけると



月夜「……あれ、ボクがやったんですよね。あまり……記憶にないんですが」



なんてこった。
力を発揮すると記憶がなくなるタイプですか。
九尾の力ってことですね。(←違います)




主人公を逃がしてからの記憶がもう曖昧らしく、月夜自身が我に返った時には既に全員倒れていたそうです。
とても思い詰めている月夜に、「身を守っただけなのに、なんで悲しそうなの?」と主人公が尋ねると



月夜「でも……ボクがこの手で他人を傷つけてしまったのは……事実です」



なるほど。








月夜じゃない誰かが
手を汚すのはOKってことですね。
(←そうじゃない)










九日。
花街にいる芙蓉に菓子のお届けに行くと、芙蓉の先輩であるジェニーという女性を紹介されました。
ジェニーは芙蓉に踊りを教えた人だが、今は聖樹神殿で神子として仕えているそうです。
それはともかく、ブロンドヘアーといい、目の色といい、
いかにも月夜ルートに絡んでくるビジュアルです。
実母だろ、これ絶対実母だろ。





十三日。
弓道をしている月夜をこっそり見学している主人公。
ド素人の主人公が見てもわかるくらいに、明らかに迷いのあるせいでミスをしている月夜を見て
「もしかして、この間のこと(賊に囲まれた時のこと)で悩んでるのかな」と考えて
あれは正当防衛だからいいはずなのにな〜なんて1人で悶々としていると、月夜に気付かれました。



月夜がもう片付けようとするので、もう練習しないのかと尋ねてみると
「精神集中する為に来たけど、全然集中できないからもういい」とのこと。
さらに「今の自分には弓を持つ資格もない」と言い出す月夜。







諦めたらそこで試合終了ですよ








十五日。
先日花街で会ったジェニーさんが来店してきました。
ジェニーが神子として仕えている神社は孤児院も兼ねているらしく、
そこの子供達のために、都のお土産になる菓子が大量に欲しいとのこと。



主人公が菓子を包み終わったところで月夜が来店してきて、すれ違いでジェニーが出て行きました。
呑気に「神子さんも大変だなぁ」と主人公がボヤいていると、
突然月夜が「もしかして」と呟いて、すぐ店を走り去ってしまいました。
そして店を放置して追いかける主人公。




個人経営の店主として自覚が足りなすぎるだろ






道の真ん中で立ち尽くしている月夜にやっと追い付くと、



月夜「…………母さん?」







やっぱりな








「実のお母さんは亡くなったはずじゃ・・・」と主人公が驚いていると
「父はそう言っていたけど、今の人は記憶に残る母さんにそっくり」と月夜が話し始めました。
さらに、名前がジェニーだと主人公が告げると



月夜「ボクの本当の母の名前は、ユージェニー・ファーレンっていうはずなんです。仲のいい方々にはジェニーと呼ばれていました」



はいはい、実母オチってのはわかってんだよ、はいはい。(←適当)



二十日。
この日は主人公のバースデーなので、皆からプレゼントを貰いましたが
月夜のことだけ記載しておきます。
「これを受け取ってもらえませんか?」と花束を差し出す月夜。
植物大好きな月夜らしいプレゼントですが・・・もしや・・・



月夜「あ……はい。ぼくが育てた花たちです」










彼女への誕生日プレゼント
プライスレス











いや、うん、値段じゃない、プレゼントは値段じゃないよ、それはわかってるよ、わかってるけどね・・・!!



二十五日。
夜、慌てたように暁尚がやってきたうえに、切羽詰まった様子で
「今日、月夜に会ってないか?会ってなくてもいいから、どこにいるか知らないか?」と聞いてくるので
一体何事かと逆に質問してみると



暁尚「昨日の夜から帰ってきていない」







野郎、浮気か!?(←違います)








暁尚の話によると、昨夜、父親と口論して家を飛び出してから帰って来ていないとのこと。
しかもその口論の内容が、月夜の実母の事のようで、
「もう亡くなってるはずなのだが」と語る暁尚に、ジェニーのことを教える主人公。



しばらく主人公の話を黙って聞いてから、「父は、彼女は死んだの一点張りで何も説明しようとしなかった」と話す暁尚。
とりあえず主人公も月夜捜索の協力を買って出ることに。



街の外の捜索に出た暁尚の指示により、白河へ探しに来た主人公。
橋の下を探していると、橋の上から芙蓉に声をかけられて
念の為に月夜を見ていないかと尋ねてみると



芙蓉「ああ、あのボウヤならここにいるよ。熱出してうなってるけどね」







そうか!よし、投げ落としてくれ。(←やめれ)








「事情を聞こうにも高熱で呂律が回ってないんだ」と話す芙蓉から月夜を受け取って
とりあえず主人公に連れて帰ることにしました。



そして翌日の二十六日。
目を覚まして、そばに主人公がいることに驚く月夜。
どうにか熱は下がっている模様。
月夜の話しによると、「父親と口論して人探しに家を出た後、記憶がない」とのこと。
それを聞いてジェニーを探していたのか、と納得した主人公。



そこで「もしもジェニーさんが本当の母親だったらどうするの?」と主人公が質問すると
「色々と聞きたいことがあるけど、とにかく会いたい」と答えられました。
まぁ、今の月夜にとって会うことが全てだから、その先の事は考えてないよなぁ。



とりあえず、そろそろ月夜が帰ろうとするので、心配になって「送ろうか?」と主人公が申し出ると



月夜「そ、そんな、いくらなんでも。あの、ええと……彼女に家まで送ってもらうなんて、さすがに情けなくて」
ポチ「そんなの気にしなくていいのに。可愛い可愛い彼氏のためならそれくらいお安い……」
月夜「し、失礼しますっ」
ポチ「……ぷっ。からかいすぎちゃったかな、でも可愛い」



月夜を早くジェニーに再会させたい気持ちはあるけども
自分の息子が女に翻弄されてるなんて知ったらジェニー泣くんじゃなかろうか。




三十二日。
この日は銘菓決定戦の登録日で、出品する菓子を決定しなくてはならないので
月夜を攻略する必須アイテムである『幻桜餅』を選択。



無月一日。
1人でジェニーに会いに行って、「道明寺月夜くん知ってますか?」と質問する主人公。



ジェニー「…………。ええ、もちろん知っているわ。忘れられるわけがないの。しばらく見ないうちに本当に大きくなっていて……嬉しかったわ」



アッサリと母親だと認めました。
つまらんなぁ。(←おい)



しかし「母と名乗る資格はない」とジェニーが言いだすので、「会いたがってました」と説得する主人公。
すると、「あの子を捨ててしまったのは事実だし、謝ってすむことじゃないけど、後悔はしていない」と語るジェニー。
ということは、やっぱりジェニーには月夜に会う気はさらさらないと・・・



ジェニー「だからいつでも会いにいらっしゃいと伝えてくれるかしら」








どうしたいんだよお前










自分からは会いに行く気はないけど、向こうから会いに来る分には構わないってか!
ただ面倒臭いだけじゃねぇのか!?




とりあえず、「絶対伝えます」と約束してから
月夜のことで「人を傷つけることへの恐がり方が異常なんですけど」と相談すると
「自分が他人を傷つける事に向いた力と知識をを持っていることを怖がっている」とジェニーが答えてくれました。
随分会ってないのに何でそんな事知ってるんだ。




月夜は、素質だけなら暁尚よりも道明寺の血を濃く継いでいるから
傍流が主流をしのぐのを恐れられて、月夜は剣を持つことを禁じられたそうです。
しかし、ジェニーとしては「そんな事をしない方が良かった」と考えている模様。



ジェニー「諦める事と自分を抑える事に慣れ過ぎて、あの子は自分の持つ力を発揮する術を知らないままなの」



本来なら自分が導いてあげるべきなのに、それが出来ないことを悔やんで
「母親失格ね・・・」と自分を責めるジェニー。
うん、だからさ、お前から会いに行ってやればいいじゃん。
月夜が会いたがってるって言ってるんだからさ。
拒絶されるわけじゃないってわかってんだからさ。
会いに行ってやれよ。




そして二十日。
ジェニーの伝言と、ジェニーの居所を教えにきた主人公。




・・・・・・






ちょっと待て。





主人公がジェニーに会いに行ったのは一日。
今日は二十日。





・・・・・・










遅くね?












月夜「……怖いんです。どうしてボクを置いて行ってしまったのか、聞きたいのに。
   ……母さんがいなくならなければならなかったのは、ボクのせいなのではありませんか?」

ポチ「え?」
月夜「少なくとも父はボクを必要としていません。むしろいてほしくないんだと思います。母さんと父は確かに表立って堂々と人には言えない関係でしたけど。
   でも、ボクが生まれてこなければ……こうはならなかったんじゃないですか?少なくとも母さんはきっと都にいた。
   全てがうまくいってたんじゃないですか?……違いますか?」




母のことを想うあまりに自分の存在を否定し始めてしまった月夜。
これも月夜の性格が優しすぎるせいだと思うんです。
そんな月夜に容赦なくビンタをぶちかます主人公。










鬼だ、鬼がいる











ポチ「じゃあ、月夜くんと一緒にいられて嬉しい私の立場はどうなるの?ふざけないで!
   月夜くんは私にとって、誰よりも大切で大事な人よ。いい?いてくれないと困る人なのよ。
   その月夜くんのことをいらない人間だなんて決めつけるのは、この私が許さないわ!」






そうよ!
月に代わって往復ビンタよ!(←しません)





主人公にビンタをくらい、説教もくらい、
しばらくの間呆然としたものの、その後に泣きそうな声で「ありがとうございます」と礼を言う月夜。
いや〜、この泣きそうな声で話すの、すごいなぁ。
声優さんすごい。



ポチ「……なんでこんな基本的なこと、言わないとわからないのよ。もう、子供なんだから……!」
月夜「……はい。ごめんなさい……」
ポチ「……だから、ええと。泣かないで、ね?」
月夜「……泣いてなんかいません。ボクは嬉しいんです」
ポチ「……そっか」
ヒナノ「お取り込み中のようではありますが、少々よろしいですか?







よろしくねえよ!!








お取り込み中だと察したんなら遠慮しろよ!
空気読めよ!
それくらいの空気暁尚でも読めるぞ!(←暁尚を何だと思ってるんだ)



突然のヒナノ登場に慌てる2人。
どうやらヒナノは、ジェニーの事で父親と月夜が口論したことを暁尚から聞いたらしく
「ジェニーが姿を消したのは、本人の意志でも父の意志でもなく、ましてや月夜のせいでもない」と語り始めたヒナノ。



ヒナノ「あの方は、道明寺一族の者の手によって彩都から追われたのです」







敵は親族一同でした







そのまま、過去に起きた出来事を語り続けるヒナノ。


ジェニーは異国の人間だから、倭の島独特の風土病の免疫を持っておらず
十数年前に、ジェニーが患ってしまったそうです。
そこで月夜に伝染するのを恐れて、月夜をひとまず本家で預かると
病人のジェニーが1人になったことをチャンスと思った道明寺の人間が
そのままジェニーだけを辺境の地へ追いやった、とのこと。



その話を月夜が黙って聞いている横から、「何で知ってるんですか?」と主人公が尋ねると
ヒナノも事が全て終わってから聞いたそうです。
一方、父親の方は何も知らされていないようで、未だにジェニーが自分から出て行ったと思い込んでいる、とのこと。
ジェニーを追い出した親族のことも、何も知らない父親のことも、「本当に馬鹿だ」と吐き捨てるヒナノ。



ヒナノ「わたくしにとってはどうでもいい事ですから今まで話すこともありませんでした。言うつもりもありませんでした。
   わたくしは月夜さんにとって良い母親ではありません。ですが、母が子に抱く愛情については知っています。それを疑われるのは辛いものです。
   同じ母として、一度くらいあの方に味方をしてみるのもよいでしょう」




なるほど。
つまり、ここでやるべきことは
道明寺の親族を絶滅させることですね。





しかし、月夜がジェニーに会う事をヒナノが嫌っている様子でもない、むしろ会わせようとしているので
思わず笑顔になる月夜に、「道明寺の名に恥じない生き方をしてください」と言うヒナノ。
それ、親族に言ってやれよ。




三十二日。
弓道をしている月夜を見学している主人公。
以前はかなり外していたけど、今回は迷いが吹っ切れたようでいい調子でした。
その事を話すと、「実際、あの時は悩んでた」と話し始める月夜。



月夜「ボクは人を傷つけたくありません。……なのに、たまにどうしようもなく意識が冷酷になってしまうんです。
   人を傷つける力なんて振るいたくないのに、自分を抑えられない時があって。
   ……これは、どうしてなんでしょう。兄は強い力を持っていますが、いつでも自分を律せています。
   道明寺の家の人間なのに精神修養がなっていないなんて、ボクはどこかおかしいんでしょうか」







坊やだからさ







自分に自信をなくしてしまっている月夜のために、ジェニーが言っていた事を教えてあげて
「自分が持ってる力をちゃんと受け入れてあげないとダメなんだよ」と励ます主人公。
それを聞いて、自分に自信が持てないことが原因なのかと考えこんでから
「来年の武術大会で優勝を狙ってみます」と宣言する月夜。
最初は驚いたけど、喜んで「期待してるよ」と主人公が応援すると



月夜「はい。それに、ボクはあなたを守っていくと決めたんです。何かあるたびにあんな情けない事にはなっていられません」
ポチ「頼もしいわね」
月夜「……男として、守られっぱなしではさすがに……悔しいですから」
ポチ「……ぷっ。あははは、気にしてたんだ、そんなこと……!」
月夜「……当たり前じゃないですか……」



いいんだよ、泣いてくれても構わんよ。
基本的に泣き虫な男は嫌いじゃないよ。
涙の数だけ強くなりなさいよ。
アスファルトに咲く花のようになりなさいよ。








そして、とうとうやってきた運命の三十三日。
銘菓決定戦当日。
主人公が最優秀賞を獲得するのは大自然の法則なので、ここは華麗にスルーして
月夜以外の人から祝辞をもらってから、月夜のもとへ。



大会が終わったばかりで申し訳ないけど、1つお願いがあると言いだす月夜。
いいよいいよ、聞いてあげるよ。
でもまずは祝辞をくれてもいいんじゃないのか。
おめでとうの1つも言ってくれなかったよ、月夜。
どんだけ自分で精いっぱいだよ。



で、主人公への祝辞を忘れてまで言いたいお願いってのは何だと思ったら
「母さんに会いに行きたいけど、1人で行く勇気がない」とのこと。



月夜「ですから……お願いします。ボクに勇気を分けてください。……だめでしょうか……?」



そのお願いを聞いて、「私でいいの?」と主人公が尋ねると
「あなたじゃないとダメなんです」と月夜が真剣な顔で言うので、喜んで了承することに。
一緒に行ってやるからまずは優勝を褒めてくれ。(←根に持ってる)





そして、2人でジェニーに会いにきました。
ジェニーを呼んでもらって待っている間、子供たちから注目を浴びて照れる月夜。
どうやらジェニーと同じ髪の色だから、いい意味で注目を浴びている模様。
そうこうしてると、ジェニーがやってきました。



ジェニー「ポチさん、ありがとう。月夜……。大きくなったわね」
月夜「……母さん」
ジェニー「会いに来てくれて嬉しいわ。……ずっと放っておいてごめんなさい」
月夜「……母さんっ……」



感動の再会ですね…!
感極まりつつ、「母さん」と呼ぶ月夜に
同じく感極まったように「まだ母さんと呼んでくれるのね」と微笑むジェニー。



月夜「当たり前、じゃないか。ボクの母さんは、母さんしかいないのに……!」








ヒナノの立場は。









「ありがとう」と「ごめんなさい」と繰り返してから、「また会いに来てくれる?」と尋ねるジェニーに
笑いながら「何度でも来るよ」と答える月夜。
それから主人公に「ポチさんもありがとう」と言ってから
思い出したように「そういえば」と月夜に問いかけるジェニー。



ジェニー「母さんに紹介してくれないかしら。こちらの方は月夜にとって、どういった方なの?」
月夜「……うん。誰よりも大切な人、だよ。世界中で、いちばん」



そうです。
改めまして自己紹介します。
将来、あなたの息子を尻に敷く者です。(←イヤな宣言)





そこで画面暗転して、一気に8年後へ。
すっかり大きくなった小雪と、すっかり年をくった主人公。
そして大人になった月夜・・・いい・・・!!
確かに最初の月夜も充分美少年?美青年?だったけど、こっちの月夜の方がいいなぁ。
柔らかい表情は変わらないけど、うん、断然こっちの方が好き。



月夜が胴着を着ていないのを見て、「弓を引いてるとこ見たかったのに」ってガッカリする主人公。



ポチ「弓引いてるときの月夜って、やっぱり一番格好いいんだもの。自分じゃわかってないでしょ」
月夜「あのね、ポチさん。そもそも自分で自分を格好いいだなんて思わないよ……」







弓引いてるオレ、マジいけてね?
なんて言う月夜は確かにイヤだ。








それはともかく、「わざわざ道場の方に来るなんて、急用?」と聞いてくる月夜に
「本気で言ってるの?」と、むくれる主人公。



ポチ「本気だなんて寝言を言うなら、これをそのまま突き刺すわよ」
月夜「あ、それごと持ってきてくれたんだ。えっと……一応聞いてみるけど、どこに突き刺すつもりなのかな」
ポチ「……どこに突き刺すのがいいのかしら






聞くなよ







ちなみに、その「突き刺すもの」というのは、矢文だそうです。
「ボクも矢文出したのなんて初めてだよ」と呑気に答える月夜に、
「どこでこんな事覚えたの」と呆れつつ主人公が聞くと、「母さんが教えてくれた」とのこと。



月夜「えっと、確かグリーグっていう国では矢をつがえた天使が愛の告白を手伝ってくれるとかなんとか…。
   つまり、異国の求婚の方法らしいよ。聞いたのはだいぶ前だったんだけど、ずっとやってみたかったんだ、ボク」







ジェニー、何教えてんだ
っていうか、どうせならブルタニアの求婚方法を教えてやれよ。







月夜「でもね。方法は少し突飛だったかもしれないけど、気持ちは本当なんだ。
   ねぇ、ポチさん。その矢文にも書いたけど、ボクと結婚してもらえませんか?」

ポチ「そうよ、それの返事をしに来たのよ。……ずっと、待ってたんだから。
   わざわざ探してまで、返事言いに来ちゃったじゃない」

月夜「うん、ありがとう。それで、その返事は?期待してもいいのかな」
ポチ「期待してくれなかったら、私の立場がどこにもないわ。私はあなたの事を、ずっと愛してる。だから……もちろんよ。
   あ、でも、お店は続けさせてね?……だめ?」

月夜「ボクはあなたの全てを、世界で一番誰にも負けないくらい愛しているからね。
   お店に夢中なあなたごと、全部もらっていくよ」

ポチ「……うん。かわりに私が月夜のこと、全部まとめてもらっていくわね」
月夜「お互い様なの?」
ポチ「そう、お互い様。……二人で幸せになりましょうね」



この時、バックには二人で幸せそうに抱きしめあうスチルが。
いや〜いいですね、やっぱりハッピーエンド大好き。



この後、スタッフロールが流れて、エピローグというかプロローグというか、
主人公と月夜の幼少時代の頃の姿のスチルが出てきました。



泣いている月夜に、「なんで泣いてるの?」と尋ねる主人公。









どうして泣いてるの?
ねぇ、君は人魚なの?
(←それは別のゲームです)











月夜「……いるばしょが、ないの。だれも、ボクのことなんていらないから」
ポチ「…………?うーん、えーと……ちとせあめ!








は?









月夜「…………?」
ポチ「あとね、ええと、さくらもち、かしわもち、くずきり、どうみょうじ、あとは……」
月夜「……??」





まったくもって意志の疎通ができない。
言葉のキャッチボールをしたいのに主人公が暴投しか投げないから
どうにも月夜がキャッチできない。






まったく理解できてない月夜に
「君は何が好き?好きなもののこと考えよう」と話しかけてくる主人公。
そんな主人公に「どうして?」と聞き返す月夜。



ポチ「すきなもののことかんがえてれば、なみだ、とまらない?あたしだけかな」
月夜「…………うん。あ……ううん。……どうかなあ……?」





同意は得られてないようだ






ポチ「あんまりないてるとめがとけて、なくなっちゃうのよ。だから、ないちゃだめっ。
   せっかくのきれいなおめめ、とけちゃったらいやでしょー?」







何そのホラー






月夜「……きれい?」
ポチ「うん、きれい。あおくて、あかるくて、おそらのいろみたい。かみのけはおつきさまのいろね。だから……ねえ、わらって?」
月夜「……うん」



これにて、月夜ルートは終了です。
うーん、年下キャラってのはどうしても主人公に主導権握られがちですね。
男が主導権握ってる方が好きな犬山さんとしては、少し物足りませんでした。



ストーリー的には結構シリアスな感じでしたねぇ。
うちのレポでは微塵も感じませんが。
行き別れという設定は個人的に嫌いじゃないですけど
どうせなら月夜が「自分は捨てられた」という負の感情を強く持っていて、
ジェニーを憎んでいるという状況の方が良かったなぁ。
そしてジェニーの思いを知って、月夜を得意のビンタを駆使して叱咤して
月夜の目を覚まさせて、ジェニーと仲直りしてハッピーエンド、みたいな。
まぁ、月夜が誰かを憎むっていうのは無理かもしれないけど。



っていうか、月夜ルートでは絶対に8割の確率で暁尚が出張ってくると思ってたんですけど
そんなに出てこなかったですね。
むしろ小雪・・・いや、違うな、ヒナノが出張ってた気がする。
なんで兄よりも実母よりも出張ってるんだヒナノ。
ジェニーよりも印象強いぜヒナノ。
恐ろしい女だヒナノ。



以上、月夜ルートでした。





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