不知火 CV:?









このゲームの隠しキャラは、麟ルートで出て来た不知火です。



「隠しキャラがいる」と聞いた当時は、てっきり麒伯さんだと思っていました。
ぶっちゃけ、麟より麒伯さんを落としたかった。
自分の気持ちに嘘をついてショタっ子と恋に落ちた振りをした。(←そこまで言うか)
だから隠しキャラがいると聞いた時は「麒伯さんが攻略できる!」と喜んだものです。



いやだって萌えるじゃないですか。
麒伯さんって麟の執事みたいなもんだし、
「私は主である麟様を最重要に思うべきなのに・・・」って葛藤する麒伯さん見たいじゃないですか!
むしろ「式神である私が、人間であるあの方を慕うなんて・・・」って思い悩む麒伯さんが見たいじゃないですか!!
少なくともうちは見たかった!
それなのに















期待した結果がこの半透明野郎だよ!









個人的には不知火より麒伯さん派なんですけど、世間的には不知火ファンが多いのでしょうか。
それを予測したうえで、製作者は隠しキャラとして不知火を投入したんでしょうか。
まぁ、よくわからないけど。



隠しキャラだからなのか、説明書には不知火の紹介は一切書いておりません。
あと、声優の情報すら載っていません。
攻略した時にスタッフロールを見ればわかるのでしょうけど
ダルかったのでスキップしてしまいました。(←オイ)



でも、たぶん麟の声優さんと同じ、岡野浩介さんではないかと思っております。





不知火ルートに入るには、途中までは麟ルートと大体同じです。
要所要所で完全に麟ルートに入らないように選択肢を変えなきゃならんのです。
そのサジ加減は攻略サイトをご覧ください。(←放棄)



このレポでは、不知火が登場してからの事だけを書いていきますよ。



紅月二十日。
十三日から体調を崩している麟を心配して、菓子作りに集中できないので
お見舞いに行こうと麟の庵の前まで来ると



?「…………」
ポチ「す……透けてる……?」
?「…………ふふ」



ここでは名前はまだ不明だけど、不知火との初対面です。
半透明な不知火を見て、驚愕の主人公。







我々はこれを完成品とは認めない!(←いいから)







二十六日。
再度、麟のお見舞いへ行って、半透明の人物と遭遇したことを麟に告げると
「今すぐ忘れて、もう関わらない方がいい」と麟に真剣な顔で言われました。
その時は「イヤ!」と突っぱねて、その帰りの際にまた庵の前にて不知火に遭遇。



ポチ「……あ」
?「…………」



序盤って本当に喋らないんだよな不知火…。



三十日。
まだ具合悪そうなのに庵の外を歩いている麟。
半透明な人間にまた会った事を告げると
またも真剣な顔で「やっぱり全部忘れて、もうボクにも関わらない方がいい」と言われました。



何故かと問い詰めても
切なそうな顔で「お願いだから、もう僕には関わらないで」としか答えない麟に
「納得できない!」と怒る主人公。
しかし麟は「説明できないし、しても分かってもらえることじゃない」と黙秘。



麟「だから……さよなら、おねーさん。僕、おねーさんのこと、結構好きだったよ」
ポチ「麟くんってば!」
麟「じゃあね」








何を…カヲル君…
君が何を言っているのか分かんないよ!
(←麟君です)










遺言だよ










こうして麟は姿を消してしまったわけですが
定休日には何事もなかったかのように材料採取に誘えるんだろうと思いきや
誘うメンバーに麟の名前はあっても、「誘ってもどうせ来ないよね」と誘えない仕様になってました。



聖月一日。
外を歩いていて、「今日は人の足音がやけに耳につくなあ」と呟いていると



不知火「気分的な問題だろうね。何か嫌なことでもあった?……ふふ」



唐突に不知火が登場。
っていうか、麟から不知火の事は一切聞いていないままなのに、
何故かこの時から台詞のところに不知火の名前が出てきました。



不知火「初めまして、でもないか。僕は不知火。……またね」





お前から話しかけたんだからもうちょい話していけよ





一方、主人公は「一体誰なのよ」とパニックに陥ってました。






だから不知火だってば






十五日。
この日は聖誕祭なので
「いつも以上にお祈りしないといけない気がする」と気合を入れて拝殿に向かうと



不知火「あれ、いたんだ?それにまだ僕が見えるんだ。ふーん。やっぱり今回の鍵はお前なんだね」
ポチ「鍵……?」
不知火「そう、鍵。でも麟は手を放したようだし、面白くなりそうかな。……くす。またね」



主人公には全く意味不明な事を一方的に喋って、また消えてしまった不知火。












何を…カヲル君…
君が何を言っているのか分かんないよ!
(←不知火君です)












二十日。
主人公のバースデーなのですが、不知火から貰えるわけもないので省略。
ちなみに麟は、一応来てくれたものの素っ気なく「おめでとう」の一言だけでした。
まぁ、でも、来てくれた事に感謝かな。



同日。
外を歩いていて「イヤな気配がする」と思わず主人公が呟くと



不知火「そう?僕は影だから気配なんかしないはずなのに、すごいね」



またしても突然出て来た不知火に、「背後に出てくるのやめてよ!」と文句を言うと
それに構うことなく「ひとつ教えてあげるよ」と話す不知火。



不知火「僕が見えるのは、この辺りじゃ多分お前だけなんだよね」
ポチ「……え」
不知火「つまり今のお前は往来で騒ぐ怪しい人、ってわけ。しかも、一人で」







それは日常茶飯事です。








それはともかく、この前言っていた『鍵』というのは一体どういうことかと質問すると



不知火「鍵は鍵さ。麟にとっては大切な鍵、僕にとっては忌まわしい鍵。
    面倒だから始末しちゃいたいけど、そういうわけにもいかないんだよね。それに、今の状況もさほど悪くはない」

ポチ「……え?」
不知火「僕は、ただ退屈してるだけさ。どうせなら面白い見世物を期待しているよ……?」





一瞬不穏な発言が聞こえたぞ





死にたくなかったら楽しませろって、どんだけドSキャラなんだ不知火。
このゲームでは麟がショタ&Sという1人で2つのポジションを確立しているのかと思ったら
真のドSキャラがこんなところにいた。





二十五日。
何故か公園らしきところにいる主人公。



ポチ「……出てきた。待ってたのよ」
不知火「それは光栄。どうやら僕が見える回数、増えてるみたいだな」



主人公はどうやら不知火と話をする為に待ち伏せていた模様。
「麟と不知火の関係を知りたいけど麟自身には避けられてるから聞けない」と伝えたところ
「麟にとって、そうするのがお前の為なんだけど、無意味だね」と答える不知火。



不知火「僕が見える以上、お前は麟を忘れたりできないだろうし。……ふふ。
    ずっとそうやって覚えているといいよ。どうせ、僕と麟はもともと同じ存在なんだし。……お前なら分かるだろう?たぶんね」

ポチ「…………!おな、じ?」
不知火「そう、同じ。別だけど、繋がっているんだよ」








SI 俺達はいつでも2人で1つだった
地元じゃ負け知らず そうだろ








ってことですね。











どっちが修二でどっちが彰ですか











二十六日。
今日も今日とて不知火の姿が見えてしまう主人公。
「好きで現れてるわけじゃない」と不満そうな不知火だけど
もうずっと会っていない麟のいる所に連れて行ってくれるとのこと。
いやいやいや、そんなの分からないじゃない、不知火のことだから分からないじゃない。
何かの罠かもしれないぞ、簡単に誘いにのるな主人公!



ポチ「わかった、ついていく。……本当に麟くんがいるところなのね?」









冷静になれよ ミ・アミーゴ










結局ノコノコとついて行った主人公。
連れて行かれた先は温泉で、不知火が示した方向を見ると本当に麟がいました。
しかしなんだか近寄れない様子。



話しかけるのは躊躇ったけども、「ここの温泉が効けばいいけど」と麟の身を案じていると
「あれは病気じゃないから無理だよ」と一刀両断してきた不知火。



不知火「麟はもう僕を見ようとしないけど、僕はずっと見ていたからよく知っている。それだけだよ」
ポチ「……全然、わからない」
不知火「わからないように言ってるんだから当たり前さ」
ポチ「あのねえっ!」
不知火「麟に聞こえるよ?」
ポチ「……っ」
不知火「ふふ。ねえ、ポチ。麟のすべてを知りたいとは思わない?」






いえ、不知火の全てを知りたいです。






麟の全ては麟ルートでもう知ったからいいんです!
今はお前のことが知りたいんだ!



二十八日。
久々に麟の庵まで来た主人公。
やはり出て来た不知火に対して
「あなたは何者なの」「麟とどんな関係なの」「どうして私にしか見えないの」「麟の具合が悪いのはあなたのせいなの」と
主人公が矢継ぎ早に質問したら、「麟は本当に何も話してないんだ」と面白そうに笑われました。



不知火「僕はあの子の中にいる意識だよ。麟の中に封印されている妖魔の意識、それが僕さ」
ポチ「……え……?」
不知火「人の部分を担うのが麟、妖魔の部分を担うのが僕。普通は融合するものなんだけどね。
    わざわざ切り分けて片方を封印なんかするから、こんな厄介な事になるんだよ。
    人間も何を考えているんだか。未知の力を怖れるあまりに余計な墓穴を掘っていることにも気付かない」

ポチ「あなたは妖魔、なの?」
不知火「単なる影でしかない、何の力も持たない妖魔さ。でも、僕は確かにあの子の一部でもある。
    本来はひとつであるべきものを無理矢理ふたつに分けている、そんな今の状態こそ不自然なんだよ。
    だから、よく考えてごらん。この間も言ったけど……麟の全てを知りたくない?」







この間も言ったけど、全てを知りたいのはおまえだ






三十日。
何かを決意して、麟の庵にやってきた主人公。



麟「……はぁ。もう会わない方がいいって、そう言ったでしょ?なのにどうしてこんな所にいるのかな。ねえ、おねーさん?」



呆れた様子の麟に、「聞きたいことがある」と言う主人公。
しかし麟は質問を聞く気はなく、逆に「不知火はまだ出てきてるよね?」と聞いてきたので
「出てきてるし、よく分からない事ばっかり喋ってる」と主人公が答えると
「なるようにしかならないのかな」と麟は諦めたように呟いてました。



その後、「もうここに近づいちゃダメだよ」と主人公に注意をしようとしたところ
突然立ちくらみを起こした麟。
慌てて主人公が駆け寄ったものの、「大丈夫だからもう帰って」と突き放されてしまいました。



結局主人公には何も話してくれないまま庵に閉じこもってしまった麟に
「それじゃ分からないじゃない!」と不満をぶつけるように叫んでいると
そこに不知火が登場。



そこで、ふと不知火が以前に比べてハッキリ見えてる事に気付いた主人公。
主人公が戸惑うのを見て、「月の合がそろそろだしね」と答える不知火。
月の合が何か関係あるのかと主人公が尋ねると
「これだけ教えてあげる」と言ってくれました。



不知火「月の合の時に、もう一度ここへ来てごらん。封印をしなければ全てがわかる」
ポチ「え……?」
不知火「麟の全てを知りたければおいで。怖ければ別に来なくてもいい。全てはお前が決めることだよ」








いやだから知りたいのは
お前のことなんだってば!!!












三十二日。
もうすっかり忘れていたけど、銘菓決定戦の登録日です。
これで1位取ってもしょうがない気がしないでもないけど、とりあえず出品する物として『不知火』を決定。
決算でも1位を獲得。



無月一日。
月の合の日を迎えて、不知火の言葉の意味は分からないままだけど、麟の庵までやって来た主人公。



不知火「へえ、ホントに来たんだ。愛すべき人材だね、お前は」
ポチ「どういう意味なのよ」
不知火「ふふ、さあね。それで、どうするの?あの子の全てを本当に知りたいのならその方法を教えてあげる。
    それがお前の求めているものなのかどうかは分からないけどね。さあ、どうする?」




もう明らかに怪しいじゃん。
確実に不穏な空気しかしないじゃん。
しかし選択を迫られて少し考え込んだ後、「知りたい」と答えた主人公。






(主人公が)もうダメかもしれない ミ・アミーゴ








主人公の回答を聞いて、満足そうに笑ってから
「庵の中に大きな術陣があるから、そこの隅にある符を一枚外せばいい」と告げる不知火。
「それだけ?」と拍子抜けする主人公。



不知火「僕はどういう結果に落ち着いても別に構わないんだけどね。麟もきっとそうなんだろうな。
    だから、行っておいで。……その目で全てを確かめに」




符を一枚外すってことは、儀式の邪魔をするってことだよな。
え?いいの?
それっていいの?
ダメだろ?
麟の事を知りたい気持ちはわかるけど、儀式の邪魔をしたら麟自身が大変になっちゃうんじゃないの?
お前の余計な好奇心で麟の身が滅びるかもしれないんだぞ!




しかし主人公は不知火の言葉にホイホイ騙されて
庵に入って、符を1枚外してしまいました。
すると、眩しい光に包まれた主人公。



麟「あーあ……不知火の入れ知恵だね?封印の要を使う、か。あいつらしいや」
ポチ「え、地震!?麟くん……?」
麟「架せられた封じの戒めの解放より彼の者を護れ。護・界・結。……僕はそろそろ生きることに疲れてた。だからこれで良かったのかもね」
ポチ「え……ちょっと。ねえ、この光は何?」
麟「あっても役には立たないかもね。まあ、気休めくらいにはなるよ。……さよなら、おねーさん」
ポチ「え?」
麟「僕はもう存在しなくなるけど。おねーさんのこと、好きだったよ」









だから言ったじゃないかああああ








その後、何かが吹き飛んだ後のような背景。
もしや庵ごと吹き飛んだ感じですか。
あああもう絶対麟死んだよこれ・・・。



気を失っていたらしい主人公が目を覚まし、庵が崩れているのに自分が怪我をしていないことに気付いて
「もしかして麟くんが結界で守ってくれたのかな」と呟いた後



ポチ「でも、どうして?なんで……こんな。街が、壊れてるの……?」





は?





ポチ「……お店も壊れてる、家も同じ。お父さんとお母さんはいない。お城なんか跡形もない。
   怪我人が多すぎて診療所は機能してないし、そもそも建物が壊れてたし。……どういうことなの?それに気が付いたら麟くんもいなかった。
   ……あの人も、不知火と名乗った影もいなかった」












主人公の余計な好奇心が
街ごと滅ぼしました












そこへ、思いがけず北斗と遭遇。
お互い無事なことを確認してから、滅んでしまった街を見て「これ、なんなんだろう・・・」と戸惑いながら呟く北斗。



ポチ「さあ……私にもさっぱり」








とぼけた顔してババンバン





「さっぱり」とか言って、明らかにお前のせいだろ。
どうして「もしかして私が符を外したから」って考えにいきつかないんだ。






北斗の話によると、急に地震が起きたと思ったら建物が崩れたらしく
麟の庵がある『来屋町』方面の方が被害がひどい、とのこと。
それを聞いて、急いで麟の庵の方へ走っていると



麒伯「犬山さま……ですか?」



おおおおお麒伯さん!!
もしかして麒伯ルートに入りましたか!?(←ありません)
とにかく、麒伯が存在するということは麟も無事なんだろうと尋ねてみると



麒伯「残念ながら違います。麟さまの存在はもう消滅なさいました」
ポチ「……え。消滅……じゃあ、どうして麒伯さんがここにいるの?」
麒伯「麟さまの意識はもう存在しません。ですが身体は残っています。今はもう不知火さまのものですが。
   私は麟さまの肉体の血と契約を交わした式神です。血の契約が残っている以上、私は式神として存在し続けます」




やはり麟は消えてしまった事と、代わりに不知火が存在していることに顔色が変わる主人公。



ポチ「どこに……どこにいるの!?この街の惨状って、あの人のせいなんでしょう!?」










いやお前のせいだろ










掴みかかりそうな勢いの主人公に躊躇う様子もなく、クールに「ご案内します」と言う麒伯。
歩きだす前に、「決していい答えは返ってこないですけど、いいですか?」と麒伯に尋ねられて
「それでもいい!」と答える主人公。



ポチ「それでもいい。構わないわ。……今更、引けないもの」



そうだよな。
実行犯はお前だもんな。





案内された先は氷凪の滝。
麒伯が「麟の意識は存在しないけど身体は残ってる」って言ってたから
てっきりビジュアル的には麟で、性格が不知火になったんだと思ったら、ビジュアルも不知火になってました。
しかも今までのように半透明ではなく、ちゃんと実体があることに呆然とする主人公。



不知火「お前のおかげだよ。封印を解いてくれたからね。ふふ、感謝しているよ」



あ、いやいやどういたしまして。









じゃなくて!











どういう事か説明して!と叫ぶ主人公に対して
面倒くさそうな素振りをしつつも「まあいいか」と話し始める不知火。



以前話したように、不知火はもともと麟に封じ込められた妖魔の意識なんだけども
その封印が、12年に1度の月の合のたびに弱まって、そのまま解けそうになるから
月の合の日は、人として生き続けるために、妖魔である不知火を封印する儀式をする、とのこと。



不知火「あの封印って、解除すると反動で国半分くらいが平気で消滅するような術だったんだよ。
    ……ほら、お前も見ただろう?あんなふうにね。音もなく静かに、全てが崩壊する」




「それを知ってて封印の邪魔させたの?」と聞く主人公に
「まだあるよ」と笑いながら、麟と不知火の『存在しようとする力』の強さについて話し始めました。



不知火「僕のほうが圧倒的に強い。これは別に意志の問題じゃないよ?妖魔の力が強いのは当然だしね。
    だから封印が解けて僕が表に出れば、麟の意識は消滅する。正確には吸収、かな」







吸収合併ですね。(←合併?)





で、麟が不知火を封印するのに必要なものが2つあるそうです。
1つは、麟自身の存在しようとする意志。
もう1つは、麟が誰かを大切に想う心、だそうです。



不知火「要を崩せるのは麟本人か、麟が大切に想う者だけなんだよね。……なんで僕がお前に封印の邪魔をさせたか、わかった?
    わかったよね……ふふ。要を崩せるのはお前だけ、だったんだよ」

ポチ「……私の、せい?」
不知火「どう思うのもお前の自由さ。思い通りに動いてくれて、ありがとう」



ここでようやく利用されたことに気付いた主人公。
遅ぇよ!!!



そして画面暗転してから、画面には「そして、数日後」の文字。



まだ氷凪の滝にいる主人公。
「私は封印解除の道具だったんですよね」と呟く主人公に
その気持ちを察してくれたのか、躊躇いつつも「そうなりますか」と小さく答える麒伯。
さすがに式神は嘘をつくことまでは出来ないか。



そこで、既に役目を終えたのに殺されないことに疑問を持つ主人公。
麒伯によると、不知火は麟よりも力を持っていても、破壊や殺戮に興味はない、とのこと。
それを聞いて、「今まで教えられた妖魔の性質と違うなぁ」とボンヤリ考えてから
そもそも、街を滅ぼすくらいの反動を生むような術を誰がかけたのかと質問すると
「妖魔をうとう人間」と答えた麒伯。



麒伯「妖魔の封印が解けるくらいなら妖魔を身に封じた半人半妖ごと抹殺しようという意図でしょう」









エゴだよ、それは!








しかし、不知火はその反動から身を守るほどの力があるから、無意味だった、と。
世の中うまくいかない事ばかりですね。



そしてまた暗転。
またも「そして、数日後」の文字が出現。



街も崩壊しちゃたし家族もいないし行くあてもないので、なんとなく氷凪の滝にいる主人公。
これからどうしようかと悩んで、思わずため息をついていると
主人公が突然小さい叫び声をあげたと共にバッシャーン!という音が。
あ?もしかして落ちたの?
主人公、ほとんどのルートで足滑らして落ちてるな。
特技の欄に書けるぞ。




不知火「ポチ。生きてる?」
ポチ「げほっ……え?あれ?」
不知火「おはよう」



「たまたま目に入ったから」という理由で助けてくれた不知火に、とりあえずお礼を言ってから
足元を滑らした・・・と思わず呟くと



不知火「足元くらいちゃんと見て歩きなよ。世話の焼ける」







もっと言ってやってください







当然の指摘に謝りつつ、「なんで助けてくれたの?」と主人公が尋ねると



不知火「気まぐれ」
ポチ「あ……そう」
不知火「ふふ。もしかしたら僕の中の麟のせいかもね?」
ポチ「え」
不知火「嘘だけど」
ポチ「…………」



つまり、主人公を助けたのはやっぱり不知火の意志ってことですよね。




はは〜ん・・・








主人公に惚れたな?(←ポジティブにも程がある)










その後、また暗転して「そして、翌日」の文字が出てきました。
相変わらず氷凪の滝にいる主人公。
しかし少しは気持ちが浮上したようで、材料を探してお菓子を作って
先日助けてくれたお礼として不知火にプレゼント。



不知火「ふーん?もらっちゃっていいの?」
ポチ「あなたにあげる為に作ったんだから貰ってくれないと困るというか……いいから食べてよ」
不知火「ふふ、ありがと」
ポチ「ど……どう?」
不知火「美味しいよ。またそのうち気が向いたら作ってくれる?」
ポチ「え……あ、うん。材料集まったらね……」
不知火「楽しみにしてるよ」






なるほど、餌付けか。







そしてまたも画面暗転。
「そして、数日後」の文字が出現。
なんなの、このパターンがずっと続くの?



まだ氷凪の滝にいる主人公。
ここしばらくずっと不知火と接してきたことで、
不知火の行動が、たまに麟に似ている事に気付いた主人公は
「麟と不知火への感情が入り乱れて区別ができない」と言い出しました。



やべぇ、主人公が不知火にホの字になってきてる。



また画面暗転、「そして、翌日」の文字が登場。
まだまだ氷凪の滝にいるわけですが、珍しく不知火に「ちょっとおいで」と呼ばれました。



不知火「この間の菓子のお礼に、願いをひとつ叶えてあげる。何がいい?」
ポチ「……え?」
不知火「ただし一度口にした願いの取り消しはなし。どんな形で叶えるかは僕の気分次第。当然、辞退することも許さない。辞退するならそれを願えばいいよ」



ここで久々に選択肢が登場。



@「みんなを返して」
A「この世界で生きていく力を」
B「願いごとなんてない」




Bは無いよね。
そうすると@かAなんだけど、@だと不知火とのTrueEndにはならないと思うんだよな。
ハッピーかどうかはさておき、不知火と2人で生きるのが正解だと思うし。
ということはAだ!!







世界を革命する力を!(←それ違う)







「力というか、未来を見据えて生きて行く勇気が欲しい」と願う主人公。
どうやら不知火の生きざまを見届けると決意したそうです。



ポチ「決して望んだ方向ではなかったけれど、私の人生を変えたのはあなたよ、不知火。責任、取ってもらうわ」
不知火「……ふふ、面白いね。いいよ。その願い、叶えてあげる。この荒れた世界で生きていく力は、僕がいつでもお前にあげるよ。
    お前は僕を退屈させそうもないからね。力と場は与えてあげる。勇気は……自分で探すといいよ」







勇気って探して見つかるものなんですか










オズの魔法使いですか












そしてまたまた画面暗転、「そして、数日後」の文字。
そろそろこの展開がうっとうしくなってきた。



しかし今回は氷凪の滝ではなく、主人公と不知火で跡形もない街を眺めていました。
「復興するのはいつだろう」と呟く主人公に、「しばらく無理じゃない?」と呑気にコメントする不知火。



不知火「誰かがなんとかしてくれる、そんな意識がある限りはなかなか変わったりはしないよ」








それは現代社会に対する風刺ですか









「妖魔のくせに、もっともなこと言うよね」と言う主人公に
「妖魔と人はさほど変わらないんだ」と答える不知火。



不知火「僕を封印なんかしなくても、きっと麟は普通の人間として生きてこられたはずさ。
    それなのにわざわざ切り離して、あんな諸刃の剣にしかならない封印まで施して。
    封じられれば解放されたいと願うのは当然のことだと僕は思うね。自らを正当化するわけじゃないけど」




そうか・・・。
不知火は封印から解放されたいと願ってるのは分かるけど
麟も麟で、ずっと生き続ける事から解放されたいとずっと願ってたのかもなぁ。



不知火が言うには、麟が不知火を解放することが、永遠の生から解放される唯一の方法であると同時に
麟自身もこの国も滅びると知っていたからなのか、不知火が動き出すまで実行しなかった、とのこと。
それを黙って聞いている主人公。



不知火「さて、行こうか?多分この島の半分以上は、彩都みたいな状態だと思うけどね」
ポチ「……ええ。ちゃんと……この目で確かめるわ。私がやったことですもの」





そして彩都を後にする2人。









俺達の旅はまだまだ終わらない −完−(←終わるな)









で、いつもと同じ画面暗転。
しかし今度は「そして、3年後」の文字が。
とうとう3年経ったか。



何処かは分からない薄暗い森の中。



兵士「……うっ……だれ、か……」
不知火「……おや。こんな所にまで人が入り込んでいたとはね」
兵士「だ……れか……そこのアンタ……たすけて……」
不知火「助けてほしいの?ふふ……どうしようか。人間に興味はないんだけどな」
兵士「……な……?」
不知火「それ、矢傷だね?ふーん……ああ、毒か」



息も絶え絶えの男を見てまったく焦る様子もなく
「そういえばすぐそこで豪族同士が領土争いしてたっけ」と思いだした不知火。
「頭がいない組織ほど脆いものもないね」と呑気に喋っているうちに、弱った男は死んでしまった模様。



不知火「ああ……もう聞こえてないか。ふふ、おやすみ。よい夢を。永遠に、ね」



一方では。



少年「いっ、いたたたた!」
ポチ「少し我慢しなさい。……はい、これで大丈夫」



怪我をした少年の手当てをしている主人公。
不知火と旅に出てから3年の間、さすがに普通の着物だと行動しにくいと思ったのか
主人公の格好がもののけ姫というか、雷桜に出て来た蒼井優というか、
本当の意味での森ガールになってました。



主人公の示した道を、元気に走っていく少年を見送っていると
いつの間にか不知火が傍に来ていて主人公ビックリ。



主人公がもののけ姫だったら、不知火がアシタカなのか?
共存する気がまったくないアシタカになってしまうけど。(←それはアシタカじゃない)





「面白いものが何もなかった」と、つまらなそうに報告する不知火。
不知火のおもちゃになりそうな物がそこらに転がっていたら困ると思いつつも
その執着のなさも問題ありなので、「なんとかならないの?」と主人公が聞くと、「ならない」と即答されました。



不知火「その執着の薄い僕が、お前のことはずっと連れて歩いているんだよ。奇跡に近いよね。そう思わない?」





何だその唐突な「お前は特別だ」発言は!
やめろよ!
そういう不意打ちやめろよ!!
心臓に悪いんだよ!!
主人公だって思わずキュンとしちゃうよ!!



ポチ「……あなたが死ぬところを見て笑ってやるまでは離れるわけにはいかないし、死ねないもの。
   そう、決めたのよ。例え共に歩く相手が人でなくても、冷酷で自分勝手で気まぐれでも。共にいることで人の世界とは決別することになっても、って」







超クールな反応だった。
むしろ「死ぬところを見て笑ってやる」とか不穏な事を言ってる。
なんだろう、このエンディングとは思えないドライな感じ。





不知火「ふふ……いつまでもついておいで。お前のその愛憎入り乱れた感情が僕には心地いい。
    先に何があるかは僕も知らないよ。でも、網で絡め取った玩具で遊ぶ時間はまだいくらでもあるからね……」




ここで、主人公の顎をクイッと持ち上げてキス直前みたいなスチルが登場。





そしてスタッフロールへ。






・・・・・・













終わっちゃったよ!!!

















ええええええええ、ちょ、ちょっと…ええええええええええ
全然ラブラブじゃないまま終わりを迎えちゃったよ!?
てっきり選択肢を間違えたのかと思って、後で攻略サイト様を拝見したけど
特に間違えはなかったです。
ちゃんと不知火のハッピーエンドです、これで。





スタッフロールが終わってから、幼い麟と不知火と、あと主人公にそっくりな女性のスチル。
でも確実に主人公じゃないですよね。
生きてるわけないですもんね。
ちなみに不知火はこの時から既に半透明ですけど、ちゃんと幼いです。



麟「ええっ?それって、ほんと?」
不知火「うん。麟が寝てる時に、そんなこと言ってた」
麟「なにそれ。なんでそうなっちゃうの?」
不知火「僕に言われても、わかんないよ。でもそうなったらもうこんなふうにおしゃべりはできないね」



これは・・・もしかして大人が不知火を封印しようとしている話を
麟が寝ている間に不知火が聞いたってことでしょうか。
てっきり麟が生まれてすぐに不知火は封印されたと思ってたんですけど、違うんですね。
ってか、封印する前は麟と不知火ってこうやって会話できてたんですね。



麟「……つまんない。それじゃなくても不知火、僕にしか見えないのに」
不知火「僕もつまんないよ。もう誰ともおしゃべりできなくなっちゃう。身体がないからおしゃべりしかできないのにね」
麟「うん……」



なんか、不知火が幼い姿でいるのもビックリしたけど
あの不知火でも幼い頃はちゃんと子供っぽいってのが不思議な感じ。
最初からあんな風にスレてるのかと思ってた。
ちっちゃな頃から悪ガキで15で不良と呼ばれて盗んだバイクで走りだしてた
そんな子供だと思っていたよ。(←混ざってる混ざってる)



麟と不知火でションボリしていると、千明という女性が麟を探す声が聞こえてきました。
その声を聞いて「千明おねーちゃん!」と呼び返す麟。
一方、「あ、お迎えだ」とのんびり見てる不知火。



千明「あ、いたいた。こんな所にいたのね。あら……もしかして」
麟「え?」
不知火「?」
千明「そこのきみ、不知火くん?麟ちゃんがいつも話してくれる、そうでしょ?」



自分の姿が見えていることにビックリする不知火に、笑顔で「はじめまして!」と挨拶する千明。
この千明という女性は、麟の従姉で、お社で神子をやっているそうです。
呆然としている不知火に「挨拶!」と麟がせかすと
ようやくハッと我に返って「よろしく・・・ね」と挨拶する不知火。



そしてエンディング終了。



麟は千明を慕っているようだったし、不知火も見えていたみたいだし
恋愛感情というわけでもないけど当時の麟にとって大切な人だったかもしれないですね。
で、主人公は千明の生まれ変わりとか、そういう感じですか。



へー、なるほどねー・・・



へー・・・








・・・・・・












ハッピーエンドなのかこれ・・・?












不知火がせっかく妖魔なんだからさぁ、主人公に対する独占欲でいっぱいになって
もうちょっとヤンデレみたいになっても良かったんじゃないかと思うんですよ。
いや、うちはヤンデレ苦手ですけどね。
でも少しくらい「お前は誰も渡さない、一生僕と一緒にいるんだよ」みたいな雰囲気があってもいいじゃないですか。
あまりに主人公と不知火の関係がドライすぎて、乙女ゲーとしては消化不良だな・・・。
しかも隠しキャラってことで少し期待もあったし・・・。



こんなんだったら、やはり麒伯を隠しキャラにしてくれた方が良かったって感じです。
それならきっと麟も生きてるだろうし、麟のことだから
「しょうがないなぁ」みたいな感じで最終的に応援してくれそうだし。
その方がよっぽどハッピーエンドじゃないの?



なんか・・・これも一種の愛の形なのかなぁって感じで終了です。
これにて不知火ルートも完了!
全員攻略終了!
ありがとうございましたー!!





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