葛生 瑣已 CV:竹若拓磨




近所でも女にゃ目がない、もてもての男として有名。



乙女ゲーには1人はいるナンパキャラですね。



何かあると主人公を助けてくれる(いつも見ているから)。





ナンパキャラと見せかけて、本当に好きな子には一途っていうパターンは多いですけど
説明書でストーキング行為を公表されてるのは初めてだ。





大人で、優しく、ノリもテンポもいい、お兄さん。










でもストーカーなんですよね。










当然、短剣や短刀、投貝などの扱いに秀でている。









でもストーカーなんですよね。








あ、『当然』って書いてあるのは、皆さまには何が?って感じですけど
ここには書かなかったんですが職業:研ぎ師って書いてあるんです。





では、ゲーム開始です。
桜月の一ヶ月間は瑣已が登場すらしないので割愛。



麗月一日。



瑣已「お、ほんとにやってる。お嬢、元気ぃ?」



ようやく今回のターゲットの登場です。
随分と久々に顔を見るらしく、「どこで遊び歩いてたんですか?」と主人公が嫌味たらしく聞くと
「決めつけないでよ」と傷心な顔をする瑣已。
その様子を見て「当たってるでしょ?」と主人公が問い詰めると



瑣已「まぁねー」





認めるのかよ





瑣已が1ヶ月近く仕事放棄して遊んでる間、店の前で女の人が集まって何かしていたらしく
その事を主人公が瑣已に告げると、「怪しげな物を放り込まれてたらどうしよう」と不安になる瑣已。



ポチ「心当たり、あるんだ……」
瑣已「ないない、たぶんない」
ポチ「たぶん?」
瑣已「そう、たぶん。きっと。おそらく。希望としては」
ポチ「確信なさげですね」
瑣已「だってないもん」
ポチ「そうですか……」



基本的にチャラいキャラって好きじゃないんですけど、こういうノリの人は嫌いじゃない。
むしろ好きだ。
友達でいたいタイプです。(←攻略放棄!)




「それより面白いこと始めたって?それでおじさんが心配で胃を悪くしたって?」と楽しそうに聞いてくる瑣已に
「面白いことじゃないし、胃も悪くしてない」と主人公が呆れて答えると



瑣已「それは良かった。にしても、おじさんのお店乗っ取っちゃうなんてお嬢もやるな」






リストラ宣告出したのは母ですがね







こんな事を言いつつも、主人公の門出を祝いに来てくれたらしいので
一応礼は言うものの「なんかあやしい」と疑いの眼差しを向ける主人公。



瑣已「くすん、信用されてない」
ポチ「葛生さんの場合は信用するところとしないところ、ちゃんと自分で見極めておかないと。
   あとでどんなしっぺ返しがとんでくるかわからないじゃないですか」

瑣已「オレが何をしたとっ」
ポチ「そうですねぇ。賭けでもしているとか、どうでしょう?1年後に私の店が残っているか、それとも潰れているか、あたりかな?」
瑣已「…………。お嬢、鋭くなったね」






やってんのかよ!!






主人公も呆れていると、「俺は残るほうに賭けてるよ」と悪びれずに言ってくる瑣已。
じゃあ潰れる方に賭けてる奴は誰だ、言え。
玄関前に生ゴミ置いてやる。(←陰湿)




それで、てっきり「勝手に賭けないでください」って怒るんだろうと思ったら
「掛け金無駄にしない為に協力してくれますよね?」笑顔で主人公が聞いてくるので、
思わず瑣已も「難しいことは無理です」と苦笑しながら返答。







難しくはない。








うちの店で浪費してくれればいいだけさ







じゃなくて、「休日に材料集めに行くから荷物持ちしてほしい」と主人公が話すと
納得して「それくらいなら、いくらでも」と承諾してくれた瑣已。
それより売り上げに貢献してくれた方が手っ取り早くていいんじゃないかと(←もういいから)
とにかく瑣已が採取の同行可能になったから、これで終了と思いきや
「あと」と何かを言い足す主人公。



ポチ「賭けの勝ち分、最低一割は流してくださいね?」
瑣已「……お嬢ってば商売向いてるよ、うん」







人間は同じ人生を繰り返す
だから僕は集めるんだ!金をね!
(←そんな乙女ゲー主人公イヤだ)








四日。
瑣已と一緒に材料探しに『朱華の高原』へ行くと、ちょうどお祭りの日だったこともあり
「ここで拾えそうなものを解説してあげよう」と瑣已が話してくれました。
まさか瑣已が知っているとは思わなかったので、「知ってるの?」と尋ねると



瑣已「やーね。近隣地理に関することなら結構なんでも覚えてるのよっ」



瑣已って見た目的にも高身長のお兄さんでノリもいいし素敵なんだけど
ちょくちょくオカマ喋りになるんですよね・・・。
やっぱり友達止まりで終わらせたいんだが。(←攻略放棄2度目)




菓子作りに必要な材料の種の事を教えてもらって
なんとなく「研ぎ屋でも必要なの?」と主人公が聞くと



瑣已「まっさかー。打ち粉ならともかく、そんな小麦粉なんて使わんし」
ポチ「……葛生さんの知識って、たまにわからない……」



きっと主人公の為に調べたんですよ。
なんせ主人公のストーカーですから。





二十日。
今度は瑣已と一緒に『野川』へ材料採取に来ると、
「昔はよく瑣弥と遊びに来て、年中びしょ濡れになったなぁ」と懐かしむ瑣已。
この『瑣弥』という人物は一体誰なのか分からないんですけど
今の時点では主人公も特につっこまなかったので、まだ不明です。



瑣已「あ、お嬢もやりたい?ほーら」
ポチ「きゃっ!?つ、冷たいじゃないですかーっ!!」
瑣已「そりゃ水だもん。お湯じゃないからなー」
ポチ「このっ。えーいっ、逆襲!」
瑣已「ぶわっ!?お嬢、それやりすぎ!」
ポチ「聞こえません。おまけつきっ!」
瑣已「冷たい、冷たいってば!あっはっは、降参!」





・・・・・・









ララァ・・・教えてくれ、
どうしたらいいのだ!












そして二十六日。
店の外にでガッシャーン!と大きな音がして、主人公が驚いていると
同じく物音を聞きつけて驚いた父親がやってきました。



幸永「さて、はて……おや。危ないねえ、道に包丁が落ちてるよ





全然危険性を感じないトーンだよ父ちゃん!!

そんなに穏やかなトーンで言う状況じゃないよ!




主人公と父親で一体どうしたものかと様子を見ていると
騒がしい物音の音源である瑣已の店から、瑣已本人が逃げるように出てきました。
「かくまって〜」と言ってくる瑣已を、「物騒だねぇ」とほのぼのしながら迎え入れる父。
そして「何をしたの?」とジト目で見る主人公。



瑣已「何もやってないわよっ。と言いたいところだが、実はあんま自信ない」





何かしたんだな





瑣已「なんでも今日、彼女たちと出かける約束をしていたらしくって。あ、もちろんオレが」



「出かける予定を忘れてたとか?」と尋ねる父に、
「忘れてたどころか約束がダブルブッキングして、しかもその両方の約束を忘れてた」と
悪びれる様子もなく話す瑣已。









明らかに原因それだろうがよ









瑣已「どっちの約束取り消すのかって詰め寄られて、気がついたら凶器投げまくりの大喧嘩でしょ。もうね、オレの命までもってかれるかと」
幸永「生きてて良かったねぇ」
瑣已「まったくでございます」






いっそ1回刺されればいいのに






父と和やかにトークしている瑣已に対して、冷やかに「一方的に悪いんだから止めてきたら?」と主人公が指摘しても
「ここまでくると、止めに入ったら逆効果だ」と仲裁する気ゼロの瑣已。



ポチ「いっそ一回、刺されてみるのはどうでしょう
瑣已「お嬢、ひどい」








主人公とプレイヤーのシンクロ率100%







で、しばらく話しこんだ後、喧嘩中の女性2人を放置したまま
「しばらく雲隠れするんでよろしく〜」と無責任な言葉を残して瑣已が出て行った途端



女性の声「瑣已!逃げんじゃないわよ!」
別の女性の声「葛生さま!!今日という今日ははっきりさせていただきます!」
ポチ「あ」
幸永「逃げ切れなかったかな?」
ポチ「そうかも。……だ、大丈夫よね、きっと」










これが瑣已との最後の会話になるとは
この時は思いもしませんでした
(←死んでません)










水月十一日。
夜、夕飯のおすそ分けを瑣已の店に持って行くと、ちゃぶ台の上に大福の山を発見。
どうやら客が差し入れしてくれたらしく、「すごい量ですね」と驚く主人公。



瑣已「まぁねー。いくら晩メシがわりつっても、さすがにこの量全部は食えんわ」





一晩で食べきるつもりだったのかお前。





とりあえず、夕飯のぶり大根のお裾分けを渡すと、喜んで受け取って食べ始める瑣已。
それを見て「大福のおかずにぶり大根なの!?」とドン引きする主人公。



瑣已「なんてゆーのかしら。なりゆき上、必然的に?今から飯買いにいくのもねー」





どんな成り行きだよ。


つべこべ言わずにお前が飯を買いに行けば済む話だろうよ。






三十日。
庚とさくらが来店してきました。
そして唐突に「この辺に女性に人気の研ぎ屋さんがいると聞いた」と話しだした庚。
これはもう確実に瑣已の事なんでしょうけど、瑣已を知らないさくらが「包丁研ぐのが抜群に上手いのか?」と尋ねると
庚は「とても魅力あるいい男の方がやってるそうです」と返答。



ポチ「魅力……いい男?」
庚「はい。顔が良くて性格が明るくていい加減で、さらに女好きで手が早い方だとお伺いしました」






言いえて妙







さくらも呆れて「後半おかしいだろ」と突っ込んでいると
「うちの目の前のお店よ」とウンザリした感じで説明する主人公。



ポチ「明るくていい加減で女好きで手が早くて年中店さぼって遊び歩いてる、顔と腕だけはいい研ぎ屋さんでしょ?」






更なるオプションが加えられてますね







陽月二十三日。
この日は瑣已のバースデーなので、『硝子の徳利とぐい呑み』をプレゼントしました。



ポチ「女好きなのは知ってるけど女性を贈るわけにもいかないしね。これで我慢してもらおうかな」





すればいいじゃない









お前自身をプレゼントすれば
いいじゃない












瑣已の腕の中
わざとらしく瞳をつむってあげちゃえばいいじゃない














瑣已の店に入って、いつものような軽いノリのミニコント(?)をやらかしてから、プレゼントを渡すと



瑣已「……あらん。覚えててくれたんだ?嬉しいなあ」





「あらん」て何だ「あらん」て





プレゼントを開けて中身を見て「切子細工だ!キレイキレイ」と喜ぶ瑣已に
「キラキラしたものとか好きでしたよね」と話す主人公。
カラスと同類ですね。



二十九日。
定休日なので瑣已と材料採取に来て、主人公が厳しい暑さに不満を言っていると



瑣已「当たり前なんだけど、やっぱちょっとなー。日焼けでお肌が荒れたらどうするのっ。
   ……や、だから冗談だからさ。そんな冷たい目で見ないでよ。それよりお嬢は平気?日陰行こうか?」




何を甘っちょろいことを言っているんだ。
夏を制するものだけが恋を制するんですよ。







カラダが夏になる!!








三十一日。
瑣已の店の看板が出ていないので、「またサボリだな」と思っていると1人の女性に声をかけられました。
瑣已の店の人間かと尋ねられたので、「違います」と否定すると



女「そう、ごめんなさい。……もうっ、瑣已ったら今度はどこほっつき歩いてるんだかっ」



あー、きっとこの人も瑣已に約束すっぽかされた女の1人か。
思わず主人公が苦笑しながら「大変ですね」と同情していると



女「あなたも気をつけなさい。年の壁なんて、瑣已にかかればないも同然。あいつに良識なんてものは通用しないのよ。ああ、腹立つ」



年の壁なんて、そんなもん大したことない。






良識も常識も通用しなくていいから
次元の壁をなくす方法を知りたいんだ!
(←黙れ)









空月四日。
2回目の夕飯お裾分けに行くと、相変わらず軽いノリで出迎えてくれました。
ウキウキとお裾分けを受け取ってから、「花街のお姉さんから貰ったんだけど、あげる」と何かをくれた瑣已。
くれた物よりも「花街に通っている」ということに、侮蔑の眼差しを向ける主人公。
ともかく貰った物を見てみると、女子に人気の甘味特本だったので、ありがたくもらうことに。



瑣已「そんで、その前から9頁のやつ、今度作ってね」
ポチ「いいですけど……それが目的……?」



いいじゃないか。








法外な金ぶんどってやろうぜ(←やめれ)









三十一日。
瑣已と『紺碧の洞窟』って場所に採取に行くと、イベントのようなものが発生。
この洞窟の奥は、入ると面白いけど出てこられないという噂もあり、行方不明者もたくさんいるという瑣已の話を聞いて
「なんで閉鎖しないのかな」と主人公が率直な疑問を呟いていると



瑣已「閉鎖されたら困っちゃうじゃん。こう、色々と」
ポチ「それはそうなんですけど……どう困るんです?」
瑣已「ナイショ」
ポチ「……女絡みか」
瑣已「ぎく」



いいよもう、閉鎖しようぜ。
特に大した材料も採取できないし主人公的には全く問題ない。




三十二日。
主人公の父親が突然やってきて「外で葛生くんがすごい美人とお喋りしてる」と話してきました。



ポチ「……お父さん、いい年して何を覗いてるのよ」
幸永「ひどいなあ。そんな眞胡さんに顔向けできないような好奇心じゃありませんよ」



いつもなら瑣已が女の人と話していれば、普通は女の人だかりが出来るはずなのに、今日は出来ていないらしく
「それは珍しい!」と驚く主人公。
しかも父親が「美人」と連呼するので、どんだけ美人なのか気になって見に行こうとすると



幸永「えーと。眞胡さんには内緒にね……?」
ポチ「先に白状しておいたほうがいいと思うわよ、お父さん……」






やっぱり顔向けできない好奇心だったんだな






で、外に出て瑣已と話している女性を見ると、本当に美人さんでした。
そして父親の言う通り、女の人だかりは出来ていないけど
やはり美人さんが気になるのか、通行人はチラ見している模様。
そのままじっと見ていると瑣已が主人公に気付いたので、慌てて「お邪魔しましたー」と去ろうとしたが
「道のド真ん中で聞かれちゃヤバイ話なんてしてないよ」と引きとめられてしまいました。



瑣已と話していた美人な女性は、主人公に対する目も口ぶりも嫌味な感じはせず、
主人公を紹介するように瑣已に命令していました。



瑣已「お嬢、こっちのヒドイ人は花街の芙蓉太夫だよ」
芙蓉「失礼な奴だねェ。お前様の頭の中身ほどはひどかないよ。アタシは苑華楼の花魁、芙蓉。よろしく頼むよ……いろいろと」



そんな芙蓉に対して緊張しながら挨拶する主人公と、「何を色々するつもりよ」と横からつっこむ瑣已。



芙蓉「アンタと一緒にしないどくれ。ああ、もしかして嬢ちゃん」
ポチ「え、あ、はい?」
芙蓉「葛生の若旦那のイイ人だったりするのかい?」
瑣已「えへー、じつは」
ポチ「違いますっ!!」
芙蓉「……ぷ、くっ、あっはははは……!」
瑣已「あはは、すごい勢いで否定されちゃいましたー」



勢いで否定してしまったけど、オロオロしながら
「恋人いっぱいいるのに誤解されたらまずいでしょ」と主人公が言い訳というかフォローをしていると



瑣已「え、オレ、恋人いたっけ?」







最低だこの男








食月十五日。
閉店後に瑣已が来店してきたので、一体どうしたのかと思ったら



瑣已「なんかさ、面白くなくてもいいからご飯ない?腹減って死にそう……」




ご飯に面白さを求めるなよ





この日は食の祭典だったらしく、
この祭典である程度の票を集めないと銘菓決定戦の優勝は無理ということらしいので
主人公がナイーブになっているのに、「気にしない気にしなーい」とお気楽なコメントを返して
主人公にご飯をたかり続ける瑣已。



そんな瑣已に「たかるなら彼女の家に行けばいいのに」と主人公が冷たくあしらうと
「そもそも彼女がいない」と返してきました。



瑣已「だって一人だけに絞っちゃうなんて、もったいなさすぎじゃん」
ポチ「は、話にならない……」
瑣已「ふ。オレは孤高を信条とする愛の狩人なんですヨ」
ポチ「そうですか。孤高なら、ご飯もひとりで……」
瑣已「ああん、お嬢、ひもじいよー。頼むよー」



さめざめと泣くマネをする瑣已に呆れて、主人公が「お腹がすいたって言ってるよー」と母親を呼ぶと



眞胡「あらまあ。葛生くんたら、浮気のしすぎで彼女に愛想でもつかされたの?」




主人公にも愛想つかされそうになってますけどね。




とりあえず、「もうすぐ鍋ができるから待ってて」と母親が言うと



瑣已「わーい、おばさんありがとー!」
眞胡「おばさん?
瑣已「いやいやいやいやいやいやいや。眞胡さま」
眞胡「はいはい。たくさん食べてってね」
ポチ「……おかあさん……」




年齢的に悪あがきは諦めましょうよお母さん。




二十二日。
瑣已と漣珂の谷という場所に採取に行ってみました。
高い木の枝になっている実がほしいけど届かないので主人公が唸っていると



瑣已「なーるほど。そーゆーことならオレに任せて」



そう言って、手頃な石を見つけて投げると、主人公が取れなかった実にバッチリ当たって落ちてきました。
その様子を見て主人公が「すごーい!」と尊敬の眼差しを送るので
「見直した?」と得意気に笑う瑣已。



そんな瑣已に、照れながら「うん」と頷くわけでもなく、「今の技だけね」とスルーするわけでもなく
何のコメントもないままにイベントが終了しました。
主人公のリアクションはどうだったのかだけ見せろよ!




静月五日。
今度は瑣已と一緒に緑之原という場所に採取に来ました。
最初は各々で採取していたが、いつの間にか昼寝をしている瑣已に気付いた主人公。



ポチ「……これはやっぱり。いたずらをするべきよね……?」
瑣已「ぐー」
ポチ「ふっふっふ、くすぐっちゃおうかな。それとも鼻をつまんでみようかな。ええと……そぉっと、そぉっと……」





どんだけ独り言多いんだ主人公。
声に出さないで心の中で留めておけよ。



しかし、そうこうしてると



瑣已「こーら。なーにやってるのかなー?」



お約束な展開ですね。
ここで、瑣已がニヤリ笑いで主人公を引きよせる図のスチルが登場。
「ごそごそしてるから起きた」と言う瑣已に、オロオロする主人公。



瑣已「つーかまえた。さて、どうしてほしい?」
ポチ「え、ええと、その……こ、このままでいいです……」
瑣已「えー?」
ポチ「えー、じゃなくて!」






えー(←お前もかよ)








九日。
花街にいる芙蓉のもとへお菓子のお届けに行って、
「変な奴に引っかからないように帰るんだよ」とお見送りを受けて帰る途中



ポチ「……って、言ったそばからヘンな人に会っちゃうのはどうしてなんでしょうね?」
瑣已「ちょーっと待った、お嬢。はっきり言ってその意味はまったくわからんがっ。ヘンな人ってのは聞き捨てならん!今すぐ訂正してもらおうか!」
ポチ「自覚なかったんですか。かわいそうに……」
瑣已「うっわあ、哀れまれてるよ。どーすりゃいいのオレ」




普段の行動を改めればいいんじゃないかな




瑣已が花街にいる理由を「女遊び」と決めてかかっている主人公に
「花街名物のもうひとつの商品を買いにきたんだ!」と一生懸命に弁解する瑣已。



ポチ「もうひとつ……?ま、まさか男の……
瑣已「ちーがーう!情報だ、情報!」



別にいいんだよ瑣已、そんなに否定しなくてもいいんだよ。
そこらへんの偏見はないから安心していいんだよ。




研ぎ屋のくせに何の情報が必要なんだと疑っていると
「客商売なんだから情報収集は必須」とコメントする瑣已だが
やはり主人公は疑いの眼差しを向けている様子。



瑣已「いやん、その目はなーに?」
ポチ「すっごく、嘘くさい」
瑣已「そぉ?」
ポチ「そぉです」
瑣已「嘘じゃないのに、ひどいわっ」
ポチ「はいはい。それじゃわたし、帰りますから」
瑣已「あら、送ってくわよ、お嬢。一応ここ花街だし、物騒だもんね」



どうしてもこのオネエ喋りがなぁ・・・。
オカマキャラは嫌いじゃないの、嫌いじゃないけど恋愛的な意味でときめかないからなぁ・・・。
ていうか、なんでこんなオネエ喋りの男がもてるんだろう。
オカマブームでもきてるんでしょうか、このゲームの世界では。



十九日。
いつも材料を買うのにお世話になっている芹屋の北斗さんが来店してきました。
と言ってもお客としてじゃなくて、主人公が注文した材料を配達しにきてくれた模様。
そこでふと、荷物の中に見た事ない容器を見つけた主人公。
なかなか高価な容器らしいです。


よし、売って金にしようぜ。(←おい)


北斗もその容器を知らないらしく、その場では「他の店に配達した時に、いたずらで入れられたのかな〜」ということで落ち着き
容器は怪しいから北斗が預かって、この日は終わりました。



そして次の定休日に瑣已と材料採取へ。
季節的にもう秋なので、主人公が「恵みの秋だ〜」と喜んでいると
「平和に感謝しないとな」なんて瑣已が言うもんだから、「らしくない」と驚く主人公。



瑣已「何言ってんの。世の中平和じゃなきゃ女の子たちと遊んでなんかいられな……うわ、お嬢の目が冷たい。ひどいっ」



主人公は正常なリアクションだと思います。



紅月四日。
店の周りを確認しては「うーん」と唸っている主人公。
そこへ瑣已がやってきて、何をしているのかと聞かれたので
最初は言うのを渋ったけども、「最近店の周りに見慣れない人影があって違和感がある」と説明しました。
で、真面目に考えてくれるかと思ったら「片想いしてる人でもいるんじゃない?」と茶化す瑣已。



ポチ「……だから、そういう偏った視線を受け慣れてる葛生のお兄さんには、言っても意味ないと思ったんです……」
瑣已「あ、なぁるほどね。そりゃ至言だ。お嬢、えらい」





否定くらいしろよ






とりあえずしばらく放置することにして、
八日、3回目の夕飯のお裾分けに来た主人公だが
店の外から何度呼んでも瑣已の返事がありません。
戸に手をかけてみると開いているので、不用心だと思いつつも
「どうせ花街に遊びに行ってるだろうから、さっさと置いて帰ろう」と、店に入る主人公。



お裾分けをちゃぶ台の上に置いて、書置きも残していると、ふと、姿絵(写真)を発見。
そこには幼少時代の瑣已らしき少年と、瑣已に似ている女の子もいました。



そこにタイミング良く瑣已が帰って来たので、夕飯のお裾分けに来た事を伝えて
ついでに写真の事を尋ねてみると、やっぱり少年は瑣已の16歳くらいの頃の姿だと判明。
さらに一緒に写っている女の子の事を聞くと、「妹」と瑣已が答えるので
「妹いたの?」と聞き返すと



瑣已「いたの。もういないけどね」










・・・・・・・








・・・・・・・・・・










あれ?




なーんちゃって☆
とかないの!?
マジなの!?
嘘だろ!
だって瑣已だよ!!?(←お前は瑣已を何だと思ってるんだ)





十三日。
主人公の父親が「最近、店の周りに怪しい人がいるよね」と言ってきました。
やはり主人公の気のせいじゃなかったようで、2人して困った困ったと悩んで
「うちの近くで怪しいこと起きてるのかな」と主人公が呟いていると



ポチ「…………怪しげ。さぼり魔・葛生さんの顔がちょっと浮かんできた……」




あいつの怪しさは別カテゴリです。




十八日。
瑣已の店に『臨時休業』の札が出ているので、またサボリかと思ったけども
最近怪しい人物がウロついているのもあるし、少し気になって店の中を覗いてみると
盛大なくしゃみで出迎えられました。
臨時休業は風邪をひいたせいだったようです。
そして風邪の原因は、「徹夜明けに頭から水をぶっかけられた」とのこと。



瑣已「フ。オレって繊細だからさ」






こじらせてしまえ(←酷)






しかし、風邪なのを見てしまった以上、見捨てられないので「何か食べれる?」と尋ねると



瑣已「うわー、明日雨か雪か。天国の妹よ、兄ちゃんは明日そっちへ逝くよ、なむなむ」
ポチ「……。おかゆでいいですね」
瑣已「おじやのが好きです」
ポチ「……唐辛子入れていいですか?身体が温まりますよ、それはもう……っ!」
瑣已「できればお手柔らかに……はっくしゅん!」



身体を温めるんなら、別に唐辛子じゃなくてもいいじゃない。









そんなんどーだっていいから冬のせいにして
あたためあえばいいじゃない。
(←冬じゃない)










十九日。
すっかり完治した瑣已が来店してきました。
「今日は仕事?」と当たり前の事を聞いてくるので、「はい」と普通に返事をすると
「看病のお礼にご招待したかったんだけど、仕事ならしょうがないなぁ」とのこと。
さすがにね、瑣已と違って主人公は真面目ですもの。
ただでさえ父親の店を借りて店を経営してるんだから、男に誘われたからって店を勝手に休みにするなんてことは・・・



ポチ「……行きます」
瑣已「お?」
ポチ「そんなこと言われたら、行かないわけにいきません。お店休みにしてでも行きます!」





休んじゃったよ!





瑣已「おー。お嬢が不良になった!」
ポチ「誰のせいですか、誰の」








お前自身だろ









瑣已「え、オレのせい?」
ポチ「違うなんて言ったら今度こそ唐辛子入りの味噌汁でも飲ませます」
瑣已「それはちょっと……」









責任転嫁も甚だしいよ!









急いで支度をして連れられた先は、桜ノ宮遊戯園という、いわゆる遊園地でした。
何から乗ろうかと瑣已に聞かれて、「お任せじゃダメ?」と主人公が聞き返すと
「それじゃお礼にならない」と却下されてしまいました。



瑣已「あ、それとも接待入り気味のおもてなしの方が良かった?それならそれで……」
ポチ「わーっ、選びます、選びますから!葛生さんのそれは想像するだけで背筋が寒くなりそうだからイヤ!」
瑣已「そこまで嫌がられると余計にやりたくなりますよ。……さあ行こうか、お嬢?」
ポチ「!!!!!!葛生さんっ!!!」
瑣已「あっはっはっはっは!お嬢、おもしれー」



ここのスチル欲しかったなぁ。
「さあ行こうか、お嬢?」で瑣已が一体何をしたのか知りたい。
手を繋いだのか、腕を組もうとしたのか、肩を抱いたのか、腰に腕をまわしたのか、尻をさわったのか(←ただの痴漢行為)
その図が見たかったなぁ、むーん。



で、結局瑣已が選んだ観覧車に乗ってました。
「まっとうな乗り物を選ぶなんて意外だった」とちょっと驚いた主人公に
「男女2人で遊びに来たらお約束でしょ」とサラっと言う瑣已。
それを聞いて「直球すぎて心臓が止まる」と照れる主人公。



瑣已「あらん。そんなに嫌?」
ポチ「い……嫌というわけじゃないんですけれど、慣れないし驚くし戸惑うし」
瑣已「ふむ。お嬢はどっちのほうがいい?」
ポチ「えっ!?」
瑣已「オレとしてはお嬢のこと、かなり気に入ってるワケだし?なあ、どっちがいい?」
ポチ「そんなこと知りませんっ!いつもと同じでお願いしますっ!」




いえ、是非ともいつもと違う感じでお願いします。




笑いながら「了解」と頷いた後、段差があるからと手を差し出してくる瑣已。
そのエスコートっぷりに「いつもと同じでいいって言ったのに」と主人公が照れていると
「このくらい、いつもやってるじゃん」とまた瑣已が笑うので、主人公も頷いて手を差し出すと



瑣已「よろしい、いい子いい子」
ポチ「ううう……。詐欺……」





今のどこが詐欺行為だったと言うんだ。
濡れ衣にもほどがあるよ。





二十四日。
瑣已の店がまた臨時休業の看板を出しているので
「人をこんなに悩ませて、自分は遊び歩くなんて・・・」と理不尽な怒りをブツブツと呟いていると
瑣已の店の前に一人の男性が立っているのを発見。
一応気を遣って、「向かいの店の店主ですけど、この店に御用ですか?」と声をかけてみると



奏真「……瑣已の従弟で、奏真です。……留守、ですか?」



「明け方まで帰ってこないかも」と主人公が答えると、「またか」とため息をつく奏真。



ポチ「ため息が重いわ。……大変ね、奏真さん」
奏真「……慣れました」



・・・聞きましたか、皆さん。







いくら良く知る瑣已の従弟とは言っても
初対面で、自分より年上であろう人物にタメ口ですよ。





対する奏真は敬語なのに。









菓子作りの技術とか経営能力とか云々の前に
主人公のコミュニケーション能力を疑う。










二十六日。
芹屋に行くと店内が荒れているのを見て驚く主人公。
一体何があったのか北斗さんに聞いてみると、「押し込み強盗が入った」とのこと。
店の中を荒らされてはいるものの、怪我人はいないとのことなので、とりあえず安心しつつも
やはり最近物騒だということを再認識して、その日は終了。



二十八日。
真夜中に家の外で物音がしたので、気になって起き上がると



眞胡「きゃあっ!?」
幸永「うわあっ!?」
ポチ「おとうさんっ、おかあさんっ!?」



突然の両親の悲鳴で一気に覚醒。
急いで両親のもとへ行って呼びかけてみるものの、2人とも血が出ているようで
痛みを堪えているような声を出して意識も朦朧としているようでした。
そこに物音を聞きつけたらしい瑣已がやってきて、室内が荒れているのを見てビックリ。
パニックになっている主人公を宥めつつ、冷静に「急いで診療所と番所に連絡しろ」と指示をしていました。
犯人、お前じゃないの?




場面展開して、診療所。
両親は2人とも命に別状はないらしく、ひとまず安心。
瑣已に「一度帰ったほうがいい」と言われたものの、荒れたままの家に一人でいることが不安でしょうがない主人公。



瑣已「お嬢は一人じゃないでしょ?オレがいるじゃない。落ち着いて、深呼吸して。ほら……オレの顔、ちゃんと見える?」
ポチ「…………はい」
瑣已「大丈夫。オレがいるよ。お嬢が泣かなくて済むように、ずっとついていてあげるから。ほら……安心して。ね、泣かないで?」
ポチ「そんな……簡単に、いきません」
瑣已「参ったな。こんな夜中に好きな子の泣き顔なんて間近で見ちゃったらオレの理性がもたないよ」







破廉恥でござる!!!







唐突な瑣已の告白に、時が止まった主人公。
しかし何もなかったかのように瑣已が「涙止まったな〜」と笑うので
「さっきのは何ですか!」と問い詰めると



瑣已「あん?ああ、好きな〜ってヤツ?本音」
ポチ「何をそんな唐突な寝言をっ……!」
瑣已「……冗談だと思う?」





普段のタラシっぷりを堂々と見せといて説得力あると思ってるのか





主人公も「こんな時にそんな事言われてもわかるわけない!」と怒り混じりで言うと



瑣已「冗談なんかじゃないから、本当だから。だから、そんなに怒らないで?」
ポチ「葛生さんの本当なんて、そんな簡単に信じられません」
瑣已「わー、日頃の行いのツケがっ。じゃあ……オレの心、お嬢に全部あげるからさ。代わりにお嬢の心、オレにちょうだい……?」



そんな口説き文句で主人公がほだされると思ったら大間違いだぞ。
いくら最近心が揺らいでいたとは言っても、今までの瑣已の女遊びの激しさを知っているんだからな。



ポチ「……本当の本気で?」
瑣已「うん」
ポチ「……冗談でもなんでもなくて?」
瑣已「もちろん」
ポチ「それなら……いいです。……たぶん」
瑣已「ふふ、ありがと、お嬢。愛してるよ……ホントにね、ポチ」









ほだされちゃったよ!!









そして三十日。
瑣已と一緒に入院中の両親のお見舞いへ。
身体はまだ動かないみたいだけど、いくらか落ち着いたようで
呑気に「あれは驚いたねぇ」と笑ってました。
笑えねえよ。



聖月三日。
お菓子の味ばかりじゃなくて見た目も追求しなきゃいけないんだけど、どうにも造形はあまり得意でないらしい主人公。
とりあえず粘土で練習をしていて、しばらくすると瑣已が来店。
店内に主人公の姿が見えないので厨房の方へ行くと、造形練習中に眠ってしまった主人公を発見。
つい先日強盗に入られた家の人間とは思えない。
危機管理がなさすぎる。



その後、少しして目が覚めた主人公。
店の鍵を閉めていない事を思い出して慌てて立ち上がると、瑣已の上着がかけられている事に気付きました。
さらに机の上には「頑張りすぎるのは、ほどほどに」の置き手紙つき。



ポチ「それに差し入れに魚の燻製って、変わってるわよね。……葛生さんらしいけれど」






いいのかそれで。







七日。
突然、診療所の薬師が慌てたようにやってきて「こちらに来てませんか!?」と聞いてくるので
誰がどうしたんだと聞き返してみると



薬師「犬山さんのご両親、院からいなくなってしまわれたんです!」









駆け落ちか。(←もう夫婦です)









瑣已「……なんとまあ、話題に事欠かないご夫婦だこと」



呑気にコメントする瑣已と、「まさか誘拐・・・」とパニックの主人公。
ともかく捜索願を出そうと決定して、いざ外に出ようとすると、
薬師がまたやってきて「ご両親より連絡がありました!」と言われました。
正確には、『両親と一緒にいる人』から連絡があった模様。



薬師「なんでも警ら部門のお偉いさんのお使いらしいんですけどね。ご両親を湯治にご招待した、と」








病院側に無許可でですか。








そのまま「お騒がせしましたー」と薬師が去って行くのを
呆然としながら「ありがとうございました」と見送る主人公。



瑣已「……ねえ、お嬢。笑っていい?」
ポチ「ひ、人騒がせな……っ!!」
瑣已「あっはっはっは」



両親は悪くない。
両親はまったく悪くない。
連れ出した警ら部門の偉い人間が悪い。



九日。



瑣已「これから温泉行かない?」








唐突すぎるわ







「おじさんたちも湯治中だし〜」とヘラヘラ笑う瑣已に、「そんな唐突な」と困惑する主人公。



瑣已「だからいいんでしょー」
ポチ「……何がいいんですか?」
瑣已「イロイロ」
ポチ「いろいろ?」
瑣已「とりあえず驚かされる」



そうじゃないだろ!




女タラシの人間なんだからもっとダイレクトに言えよ!(←何を言わせたいんだ)






で、なんだかんだで説得されて温泉旅行に出発。
海が見えるところなので「海風が冷たい・・・」と主人脳が震えていると



瑣已「え、そんなに寒い?じゃあ、一緒に入る?」
ポチ「……あの、どこに?」
瑣已「上着の中。ほらほら、あったかいよー」






そんなんどーだっていいから
冬のせいにして暖めあおう!!









ようやく宿に到着して、早速温泉に浸かる主人公と瑣已。
瑣已のことだから実は混浴でドッキリハプニング☆というのを予想してたけど、それはありませんでした。
しかし、女湯と男湯は仕切り1つで分けているだけらしく、すぐ傍から瑣已の声が聞こえてドッキドキの主人公。



ポチ「……覗いたらただじゃおきませんからね」
瑣已「タダじゃなきゃいいんだ」





金を払えばいいのですよ(←そうじゃない)






主人公をからかって面白がる瑣已の笑い声を聞いて
「私はおもちゃですか」と主人公がため息をついていると



瑣已「ひどい。こんなに愛してるのにっ」
ポチ「……嘘くさいんだか照れるんだか判断に苦しみます、それ」
瑣已「信用ないなあ」




自業自得だ。




十二日。
夜、目が冴えてしまったので、夕飯の残りのお裾分けを持って行くという口実を作って瑣已の顔を見に行くことに。
店に明かりがついているので、まだ起きていると確信して
「いつも驚かされてるから今回は驚かせてやろう」と裏口から入ろうとすると
奏真と瑣已が話し声が聞こえてきました。
さすがに奏真が来ているから驚かせるわけにいかないと思いなおして、再度、表に回る主人公。
一方、話をしている瑣已と奏真。



奏真「……それで、首尾は」
瑣已「場所の目星はついた。あとは獲物が餌に食いつくのを待つだけだ」



明らかに不穏な話ですね。
いつの間にか表に回っていた主人公にも聞こえていたようで、「何の話だろう」と聞き耳立てていると



瑣已「ま、あの子に気付かれないように片付けるのがイチバンの難関ってトコだな」
奏真「……取り逃がすくらいなら始末しろと、主様が……出来るか……?」
瑣已「オレを誰だと思ってる?」
奏真「……了解した……」



これ、「あの子」ってのは確実に主人公のことですよね。
で、主人公に気付かれないように片付けるってことは・・・その・・・つまり・・・









葵のことか!!(←何故そうなる)








だってさすがに主人公の両親ってことはないだろ。
それは置いといても、さすがに「これは聞いちゃいけない」と思った主人公。



ポチ「…………!帰らなきゃ、足音、立てないように……」








それよりまず声に出すな









瑣已「……ちょい待ち、奏真」
奏真「……?」
瑣已「んー、もしかしたかも」
奏真「……どういう意味だ……?」
瑣已「いや、オレにもわからんね。ま……なるようになるさ」








口封じされる・・・!!









十四日。
何事もなかったかのように瑣已と一緒に『神樹の森』へ材料採取へ。
せっかくだからお参りしなきゃ、と主人公が誘って2人でお参りしたけども
瑣已はお参りせずに主人公の横で大あくび。



ポチ「あくびしてるし……。葛生のお兄さんがもう少し真面目になりますように……」




いやそれよりお前、命の危機かもしれないんだぞ





十五日。
この日は聖誕祭らしいので、2人で街を歩いて、雪まつりの作品を見に行くことに。
しばらく見て歩いていると、突然「何か気になってることある?」と質問してきた瑣已。



瑣已「なんかオレに聞きたいことでもある?でもいいか」
ポチ「ど、どうしてですか?」
瑣已「ん?なんとなくそう思っただけ。お嬢、なんか言いたげに見えるし」





明らかに誘導尋問ですね。





主人公も本当はこの前の奏真との会話の真相を知りたいところだけど、
迷いに迷って、「妹のことを知りたい」と誤魔化してました。



たぶん瑣已としても「はぐらかされた」と感づいてるんだろうけども、特に追求することはなく
「オレより3つ下で、元気よかった」と答えてくれました。
そのまま「妹よりも弟って感じだったけど、大切だった」と話し続ける瑣已。



瑣已「死んじまった時には原因作ったヤツを恨んだりもしたもんさ。……あー、コレは余計なコトでした」



そういえば以前初めて妹の事を聞いた時に、「事故でなくなった」と聞いたんですけど
瑣已の話によると、「妹は人を庇って、身代りで死んだ」とのこと。
これはもう本当にシリアス展開ですか。
あんまりそういうの望んでないので勘弁してもらえませんか。(←なんてことを)




二十日。
主人公の誕生日なので、瑣已からプレゼントで『硝子の風鈴』を貰いました。
なんという季節外れ。
もう真冬だよ。




で、同日のイベントとして、店の前にて芙蓉に遭遇。
主人公に元気がないのを察して、「吐き出したいことがあるなら言っときな」と言ってくる芙蓉に
「信じたい人を信じられなくなりそうな時、どうすればいい?」と思い切って質問する主人公。
そんな質問に「玉砕覚悟でぶつかればいい」とアッサリ答える芙蓉。



芙蓉「相手がホントに信じるに値しない人間だった場合、いつまでも信じようと努力してた自分が可哀想じゃないか。
   まァ、そこで足踏みして悩んじまうのも結局は自分のためなのさ。裏切られて傷つきたくないってココロだね。
   前に進みたいなら、思い切ってぶつかってみたほうがいい」










姉御おおおおお!!!!










芙蓉カッコイイ、芙蓉カッコイイよ、惚れちゃうじゃないかもう!!
やっぱり人生経験豊富な花魁は説得力が違うなぁ。



そこで、「これ持っておゆき」と竹細工の首飾りを御守りとして渡されました。
とても素朴なもので、とりあえず受け取って礼を言うと



芙蓉「ちゃんとつけときな。いつでも、肌身離さずね」



わかりました。
きっと、いざという時にこの竹細工から魔法のステッキとか出てきて
パンプルピンプルパムポップン!ピンプルパンプルパムポップン!って唱えたら
魔法の天使クリィミーポチに変身して、ピンチを乗り切るってわけですね!(←ネタが古すぎて20禁)





二十二日。
店の定休日なので、相変わらず瑣已と一緒に材料採取へ行くと
いつの間にか瑣已がかまくらを作っていました。
サボってんじゃねぇよ。



まぁ、菓子の材料に使えそうなものを、雪かきしながら探していたら、いつの間にか小さな雪山が出来ていたらしいです。
で、せっかくだからかまくらにしたらしく、「入っておいで」と瑣已に呼ばれて、お言葉に甘えて入る主人公。
2人で入って、笑いながら「狭い」と文句を言っていると



瑣已「でもこうやってくっついてればあったかいよね。ちょっと休憩しよー」
ポチ「えへへ……そうですね。ちょっとくらい、いいですよね」



順調にラブラブですねぇ。
絶対この後に何かシリアス展開になるのに。
嵐の前の静けさみたいな感じでしょうか。



そして三十日。
夜、雨の音に混じって違う物音が聞こえたので、不安に襲われながらも確かめる為に音のした方へ行ってみると
血だまりの中に立っている人物と倒れている人物を目撃。



?「…………」



立っている人物は、目しか露出していない黒づくめの忍者のような格好をしていました。
戦国無双の服部半蔵みたいな感じです。
でも明らかに瑣已です。
まぁ、プレイヤーにはバレバレですけど、こういうのは主人公には分からない仕様になってるんですよね。



ポチ「葛生さ……それ、血……うっ」






主人公にもバレてるじゃないか



その黒づくめの衣装に何の意味もないぞ。







瑣已「あーあ、気付かれちゃったよ。……静かにしてて?」



主人公にバレた事に関して特に慌てることもなく、
目の前の流血沙汰に「何で……」と怯える主人公に「お嬢が知る必要はない」と言う気はない瑣已。
しかし主人公が「そんなわけにいかない!」と食い下がるので、「仕方ない」と話を始めてくれました。



瑣已「……オレはこいつを待っていた。この店を囮に、こいつらが尻尾を出すのを待っていた。もちろん、誰にも気付かれる事のないように、な。
   誰かに知られる事なくそこの奴を始末するってのがオレに与えられた任だ。だが……気付かれた。なあ、お嬢」

ポチ「…………」
瑣已「知られた以上、口を封じないといけない。それが掟だからな。……意味、わかる?」



瑣已の話を聞いて、もっとパニックになると思いきや
むしろパニックになりすぎて冷静になってしまったのか、「私に告白したのもこの為なんですね」と静かに問いかける主人公。
その問いに、無言のままの瑣已。
そこで芙蓉に貰った竹細工の首飾りを出して、「せっかく貰ったのに役に立たなかったな」と主人公が自嘲していると
無言だった瑣已が「それは・・・」と反応を示しました。



奏真「……紅玉」
瑣已「なんだよ?」
ポチ「え……奏真、さん?」



「紅玉」っていうのは、こういう裏稼業の時の瑣已の呼び名でしょうか。
っていうか、奏真も瑣已と同じく、目しか出てない黒づくめの忍者みたいな格好してますが
お前らどっちも主人公に一目でバレてるじゃないか。
今すぐ衣装を考え直せ。



仕事を見られたら始末するのが掟だけど、それを行動にうつさない瑣已を見て、「できないなら俺が」と前に出た奏真。
それを「ちょっと待ってくれ」と制止して、主人公に一発喰らわせて気絶させた瑣已。



奏真「……それでいいのか……?」
瑣已「ああ。全てはオレが……御杜瑣已が責を負う」
奏真「……いや。どうせ一蓮托生だ……」
瑣已「すまんな、奏真」
奏真「……兄者がそれでいいのなら、別に構わない……」






お前さっき瑣已の代わりに主人公斬ろうとしてただろ







瑣已に気絶させられて、そのまま眠ってしまった主人公。
翌朝、目が覚めると主人公の部屋で寝ていました。
「よく寝た〜」なんて呑気に起き上がると



瑣已「あー、起きた?おはよ」








黒づくめの衣装のまま瑣已がいました。










瑣已につられて「おはようございます」と挨拶しそうになったが、瑣已の格好を見て昨日の事を一気に思い出して
「挨拶してる場合じゃないでしょ!そもそも何でその格好のままなの!?」と問い詰めると
瑣已は「あれは夢じゃないんだって分かりやすいと思って〜」とヘラヘラと答えてきました。



昨日のが嘘みたいにいつも通りな態度の瑣已だけども、真剣に「ちょっと話を聞いてほしい」と言い出すので
戸惑いつつも「聞くだけ聞く」と答える主人公。



瑣已「まず、オレの名前は葛生瑣已じゃない。本当は御杜瑣已っていう。
   んで、オレのホントの仕事は牙の殿直属の密偵だ。隠密ってヤツ?」




本名と本職を知って驚く主人公に、
「情報探ったり、人を殺すこともある」と話して
少し前から少々厄介な組織を探ってて、そこから非合法の薬が流出した、と続ける瑣已。



その非合法の薬が、たまたま芹屋の荷物に紛れ込んだ、とのこと。
それで芹屋に押し込み強盗が入ったんですね。
これが吹月堂に渡って、吹月堂に押し込み強盗が入ったんだったら
葵ざまぁとか笑えたのに。(←おい)
北斗さんはいい人だからな・・・笑えない。



で、さすがに組織の奴らもわざわざ目立つような高貴な器にヤバイ薬を入れるわけがなく、
それは単に「この容器が入ってる荷物に紛れ込ませたぜ」っていう目印だったらしく
実際は、主人公の店の戸棚にあった砂糖壺に、二重底の構造にさせて隠されていました。
そして、それを狙った組織の連中が、主人公の両親を襲った模様。



主人公の両親が襲われた時に、瑣已も薬が主人公の店の中にあると気づいて
また回収の為にやってくる組織の連中を捕獲するために、主人公の恋人を演じようとした、と話す瑣已。
くそ・・・まだゲイを隠す為のカモフラージュとかだったら傷は浅いのに!(←むしろ深くなる)



しかし組織の人間は口を割るくらいなら死を選ぶ奴ららしいから、結局殺すことになってしまい
そこを主人公に見られてしまった、とのこと。



瑣已「次、都合がいいからお嬢を利用してたはずなのに、そうは思えなくなった」
ポチ「……え?」
瑣已「こいつが致命傷だったな。最初から演技だけで割り切ろうってのが無茶な話だったんだろうけど。
   トドメが、それだ。……それをお嬢に渡したの、芙蓉の姐さんだろ?」




その質問に「お守りとしてもらった」と主人公が答えると
芙蓉にもらった竹細工の首飾りは、昔、瑣已が妹に作ってあげたものだと言われました。



以前、瑣已の妹(瑣弥)が死んだ状況を聞いた時に、瑣已が「人を庇って死んだ」と話してましたが
その庇われた人物というのが瑣已本人だったらしく、
妹のものを手元に残しておくのが辛かった瑣已は
もともと瑣弥を知っていた芙蓉に遺品を全て押し付けたそうです。



ちなみに、瑣弥も瑣已と同じく密偵をしていて、
瑣已の失敗の穴を埋めるために身代わりで無理をして死んだらしいです。
で、「死に際に持っていたのがその竹細工の首飾りだった」と切ない口調で語る瑣已。



瑣已「仕事の現場を目撃されたら、口を封じないといけない。オレ達みたいな存在が本当にいるなんてこと、世間に知られるわけにはいかない。
   その掟は絶対なんだ。……だけどな、できるわけないだろ?最初はあくまでも演技だったはずなのに
   いつの間にかホントに好きになってた相手が……オレのせいで死んだ妹の面影を持ってるんだぜ。……どうしようもないだろ、それ」






ナウシカにラステルの面影が見えて殺せなかったアスベルのようですね。





瑣已「そんな奴をこの手で殺せるほど、オレは強くなんてない。お嬢に許してもらおうなんて、そんな甘い事は思ってないさ。
   ただ、もうこれ以上嘘はつきたくない。掟を破った以上、オレ自身この先どうなるかなんてわからんしな。
   もう、お嬢の前には現れない。ただ、今オレがお嬢を好きな気持ちは演技でもなんでもないって、それだけは伝えておきたかった。
   ……最後まで勝手で悪いな」




そんな心からの瑣已の本音の告白を聞いて、主人公は
「許さない、勝手に結論出さないで、だったら最後まで演技しててよ、そこに愛はあるのかい?心にダムはあるのかい?」と
涙ながらに訴え始めました。



ポチ「一生許しません。絶対、許したりなんかしません。謝ってもくれない人の事なんて、忘れてもあげません。責任取ってよ……!!」





さっき謝ってたじゃん






「最後まで勝手で悪いな」って言ってたじゃん。
ちゃんと人の話聞けよ。



それはさて置き、その勢いのまま
「許せないけど好きなんだから責任取りなさいよー!」と号泣しながら告白する主人公に
立ち去ろうとした足を止めて、主人公に向き合う瑣已。



瑣已「オレでいいの?あんなコト、平気でできる男なんだよ」
ポチ「いいわけないじゃない。ロクでもない男だってことは私が一番よくわかってる。
   でも、それでも、瑣已さんじゃないとイヤだって言ってるの!」

瑣已「そっか。……ごめん、お嬢、責任、取らせてくれる?」
ポチ「当たり前です。取ってもらいますとも……っ!」



こうして、本当に相思相愛になった主人公と瑣已。
でも瑣已の「オレでいいの?」って問いに「いいわけない」ってハッキリ否定してるわけですが
それは別にスルーしていいんでしょうか。
後々になって「やっぱ選択間違えた」とか言わないでしょうか。
とりあえず今、主人公は「瑣已がいなくなる」ってことで多少なりとも混乱してるので
ちょっと一息入れて落ち着いてからよく考えて答え出したほうがいいんじゃないでしょうか。



とにかく無事に両想いになったってことで、三十二日。
銘菓決定戦の登録日なので、瑣已攻略に必須の『茅水本葛切り』を出品することに決定。
ついでに今月の決算で、甘味処ランクで1位も獲得。



無月十日。
奏真が瑣已の店に来てて、減俸の報告をしていました。
「減俸か〜」と苦笑する瑣已に、「減俸で済んだことに感謝しろ」と叱咤する奏真。



奏真「……貴女も」






いたのか主人公







「今回のことは他言無用で」と奏真に注意されて、頷いて「お世話掛けました」と謝る主人公。
しかし奏真は責めるわけでもなく「兄じゃの失策の巻き添えを食っただけだと思う」と主人公をフォローしてくれました。
それを聞いて「反論できねぇ」とまた苦笑する瑣已。



瑣已「おまえ、なんかやったろ?」
奏真「……何も」
瑣已「ふーん、へーえ、ほーお?」
奏真「……。……うるさい」
瑣已「ありがとな」
奏真「……なんのことだ。……では、俺は失礼する」



奏真が逃げるように去って行った後、
「罰が減俸で済んだのは、奏真が嘆願書か直訴をしてくれたんだろうな」と言う瑣已。
身体で払ったかもしれないぞ。(←それはない)
とにかく、奏真が瑣已の事を思って、罪が軽くなるように色々と裏で頑張ってくれたんですね。
いいヤツだなぁ、奏真・・・。



ポチ「瑣已さんがもっと堅実に生きてれば奏真さんもきっと心安らかでいられるだろうにね。
   こんな厄介なのが従兄でさらに仕事の相棒ときたら……可哀想な奏真さん」

瑣已「厄介……厄介か、オレ。……楽しそうね、お嬢」





その厄介な男を好きになったお前が何を言ってんだ





三十日。
両親が湯治からお土産盛り沢山で帰ってきました。



眞胡「おかげですっかり完治よ。御杜さんとか言ってたかしら?会えたらお礼をしないとね」



「御杜」という名前に反応して瑣已を見る主人公。
確か、瑣已の本当の名字ですよね。
え、もしかして瑣已の地位ってすごい上なの?
確か「牙の殿様直属の隠密」って言ってたし!マジか!玉の輿じゃん主人公!



瑣已「……はははは」
ポチ「……もしかして?」
瑣已「ウチの上司。すんげー上の」



・・・瑣已の地位が偉いわけじゃなかった模様。









チッ










三十三日。
ようやくやってきました銘菓決定戦当日。
まぁここは優勝するのは当たり前なので軽くスルーさせていただきます。



瑣已の店にて、「いつもお店の周りに何人か取り巻きがいたはずなのに最近見ない」と悩む主人公。
それは瑣已も感じていたらしく、「別に客が減ってるわけじゃないんだけど」と瑣已が言うので
「副業なんだから別に減ってもいいんじゃないの?」と主人公が聞くと
「本業が減俸中だから死活問題です!」と、めそめそと泣き出す瑣已。
その様子に苦笑しつつ「お菓子でも食べる?」と差し出すと



瑣已「うう、ありがと、お嬢。愛してるっ」
芙蓉「なんというかまァ、今のは心がこもってるのか違うのかわからんねェ」



芙蓉姐さんの突然の来訪に驚く瑣已と主人公。
しかも芙蓉は瑣已と主人公が付き合っていることも、瑣已が減俸をくらっていることも知っているらしく
「なんで知ってるのー!?」と慌てる瑣已。



芙蓉「フン。花街の芙蓉太夫をなめるんじゃないよ。あそこは情報のるつぼだからねェ。
   そこを仕切ってるアタシが知らないとでもお思いかい?」




芙蓉姐さん相変わらずカッコイイ・・・!!



芙蓉「大体、若旦那のことはアンタが鼻水垂らしてる頃から知ってんだよ。ネタがあったら拾ってくるに決まってるだろ。どんな小さなヤツでもね」
瑣已「そんなのさっさと忘れてくれ……」



カッコイイうえに頼りがいがあるなぁ。
何かあったら教えてもらおう、特に女絡み。





それはさておき、そんなに昔からの知り合いなのかと主人公が驚いていると
芙蓉に「本当にどうしようもない奴だけど、よろしく頼むよ」と瑣已のことを頼まれました。



芙蓉「イヤになったらこのダメ男、いつでも捨てていいからね。とりあえず邪魔は排除しといたからさ








カッコイイとはこういうことさ









芙蓉姐さんマジかっこよすぎるんですけど。
どうしてこれ芙蓉姐さんルートないんですか。
口説かせてくれ、姐さんを口説かせてくれ、むしろ口説かれたい、押し倒されたい。



その後、瑣已に向かって「嬢ちゃんの事は気に入ってるんだから、心しとくんだよ」と脅して
「邪魔したね」と去って行きました。
芙蓉を見送りながら「カッコイイなぁ」と呟く主人公と
「取り巻きを追っ払ったのは姐さんか」と納得した瑣已。
そんな力を持つ芙蓉だからこそ「うっかりお嬢を泣かせたら、ただじゃすまなそう」と瑣已が怯えてるので
「泣かすことが前提なの?」と主人公が冷たい視線を送っていると
「もしもの話です!」と慌てて否定してきました。



瑣已「……や、もう、しませんよ、そんなこと。一回やって、懲りたからさ……」








主人公のバックには芙蓉がいることを
ゆめゆめ忘れるな
(←完全に虎の威を借る狐)









そして画面暗転して、『4年後』の文字が出現。



瑣已の店の中にある瑣弥の仏壇の花を替えて、新作のお菓子をお供えして
「まさかお兄ちゃんじゃなくて、瑣弥ちゃんが妹になるなんてね」と話しかける主人公。
ん?どういういこと?



ポチ「……忘れててごめんね。まさか、あの瑣弥ちゃんだとは思わなかった」



これは、過去に会っていたんでしょうかね。
まぁここら辺のことはきっとエピローグで明らかになるだろうから置いておきましょう。



お供えを終えた後、別の場所で酔っ払っている瑣已と奏真を見て呆れる主人公。
瑣已はケラケラと笑ってましたけど、奏真はもう酔い潰れていました。



瑣已「ウチは新婚家庭なのに、邪魔しに来るこいつが悪いの」



ほう、あれから4年後でようやく結婚したのか。
ちなみに奏真は別に遊びに来てたわけじゃなく、仕事の連絡で来ていたそうです。
酔い潰れて動かない奏真を見て「明日仕事あるのに大丈夫かな」と主人公が心配していると



瑣已「ひどい。うちの嫁さんは明日から地方遠征の旦那より、そこの貧乏くじ男を労っちゃうのねっ」



そんな瑣已を慰めるわけでもなく
「奏真さんも一緒に地方遠征でしょ、あ、お土産よろしく」と軽いコメントを返す主人公。



瑣已「……なんか愛が足りない気がする」
ポチ「だってついて行くわけにもいかないじゃない。邪魔になるのはイヤだもの」
瑣已「そういう意味じゃなくて……よし、わかった。出張、予定では明日から7日間。だからその間の分の愛を前払いでちょうだい」
ポチ「……は?ええと、なんですって?愛の前払い?何それ」
瑣已「や、オレにもよくわからん。口をついて出てきただけだし」







なんだそれ








瑣已のアホな発言にため息をつきつつ、
「そもそも新婚なのに7日間も出張するのはどこの誰?」と責めるように質問すると
「行きたくて行くんじゃないー!」と、めそめそする瑣已。



さらに「せめて慰めて〜」と瑣已が泣きついてくるので
何かを思いついて「新作のお菓子じゃダメ?」と尋ねる主人公。
しかし「お菓子じゃ釣られません!」と拒否する瑣已。
そこでまた考えて、「ちょっとここ座って」と主人公が示すと



ポチ「ええと……ここかな。はい、7日分」
瑣已「……これだけ?」
ポチ「だめ?」
瑣已「ちょっと少なすぎない?」
ポチ「でもほら、そこに奏真さんが潰れてるし」
瑣已「潰れてるから問題ナシ」



そうだそうだ!問題ない!







全年齢対象だけど問題ない!(←それはあるだろ)








「とりあえず奏真さんに毛布かけてから」と制止する主人公と、「えー」と不満そうな声をあげる瑣已。
そして画面暗転。



奏真「……。……帰るに帰れない……」







起きてるのかよ







起きてるならもう演技でもいいから「今、目が覚めましたー」って感じでもいいから、さっさと帰ったほうがいいぞ。
主人公と瑣已のためにも、何よりもお前のために。





この後、スタッフロールが流れて、エピローグへ突入。
主人公と瑣已と瑣弥の幼い頃のスチルが登場。
主人公が一番年下みたいです。



「これ見て〜!」と嬉しそうに竹の首飾りを見せる瑣弥に、「いいな〜」と羨ましがる主人公。
瑣弥が「誕生日のお祝いに兄ちゃんが作ってくれたんだ〜」と話していると
一人っ子の主人公は「私もお兄ちゃん欲しいなぁ」と言い出しました。



あ、さっきのEDの部分で主人公が
「まさかお兄ちゃんじゃなくて、瑣弥ちゃんが妹になるなんてね」って言ってたのはこの事かな?



瑣弥「じゃあ、ポチちゃんのお兄ちゃんにもなってくれるように、兄ちゃんにゆっとく」






・・・・・・






スチルを見るからに瑣已もその場にいるんですけど
一体どういうことですか。
その場にいるのにハブですか。



で、主人公が「わーい!」と無邪気に喜んでいると



瑣已「おーい、瑣弥ー?どこにいんだよ、おーい」
瑣弥「あ、兄ちゃん。にいちゃーん、いもうとふえたよ!」
瑣已「はぁ?








まぁそんなリアクションになるよな









ってか、やっぱり瑣已はそこにいなかったんですね。
スチルもうちょっと考えましょうよ。
シチュエーションを想像するのに混乱するよ。



とにかく、「はぁ?」と返した瑣已に
「ポチちゃんが新しい妹!」と嬉しそうに紹介する瑣弥。



瑣已「のわ?あー、よーわからんがめでたい
瑣弥「わーい」
ポチ「わーい」
瑣已「んで、おやつだってさ。あたらしい妹くんもおいで」
ポチ「うん」
瑣弥「いこ、ポチちゃん!」



これで瑣已ルートの終了を迎えました。
そうですねぇ、瑣已は・・・まぁ、良かったと思います。(←何そのコメント)



前にも書きましたけど、ビジュアルはいいと思うんです。
長身だしイケメンだし。
しかし途中途中のオネエ言葉がなぁ・・・個人的にトキメキ度を減少させてしまって。
友達としては好きなんですけどね。
むしろ瑣已よりも芙蓉さんにときめきメモリアルなんですがどうしたらいいですか。
だってカッコ良すぎでしょ、芙蓉姐さん。
芙蓉姐さんルートはないのか!どっかで分岐点あるだろ!?ないのかよ!!



しかし、まさか瑣已の取り巻きを芙蓉姐さんが追い払うとは思わなかったな。
そこは瑣已が身体を張って、今までタラシこんだ女たちから1発ずつビンタを喰らって
「これが俺の本気だ!」みたいなものを見せてほしかった。
あ〜・・・でもそれじゃありきたりか・・・。
じゃあタラシこんだ女たちから1回ずつ刺されて(←死ぬ)




あと、やっぱり女タラシなんだから、もっと1人の女に本気になっちゃった自分に焦ってる様子とか見たかった。
男が翻弄されるのを見て高笑いするのが乙女ゲーの醍醐味じゃないですか。(←間違ってる)
でも相手が大人だから、余裕のある男に翻弄される主人公の方がいいかな。
大人な男には常に余裕でいてもらいたい。



ともかく、こんな感じで瑣已ルートのレポは終了です!





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