梶原朔 CV:桑島法子





朔ルート、別名「友情ルートかと思いきや人の恋愛応援ルート」の後半戦。
平清盛に会うために厳島に乗り込んできた主人公たち。
余裕綽々で黒龍の逆鱗をチラつかせる清盛を見て、
主人公の制止を聞かずに朔が「囮になる」と一人で清盛のもとへ。
幸いにも清盛は、実際に怨霊を封印出来るのは主人公だけだとは知らないので
そのまま朔を連れ去ってしまいました。



















うまく清盛と二人になれた朔は、黒龍のことを聞き出そうとするも
「知ったところで何が出来る」とバカにされるだけで清盛は何も教えてくれません。
「あの人の望まないことに力を使うのは許さない!」と怒りを表したところで笑い飛ばされたうえ、
「黒龍を呪縛して、力を受け継いだ」と逆鱗を見せられて、朔は「なんて酷い事を!」と激昂。



しかし黒龍を呪縛したからこそ完全に滅したわけではないので
黒龍の中の朔に対する記憶もある模様。
それを聞いて少し希望が見えたと思いきや
「我が呪詛を失えば逆鱗は崩れ去る」と清盛に言われて、また絶望する朔。



清盛「我と黒龍は同一よ。そなたが黒龍の神子ならばーー我に仕えよ」



おいおい、黒龍の命で朔を脅して手篭めにしようってか。
清盛……さては貴様、人妻フェチだな!?
ダメだって!このレポは中高生でも読まれてたりするんだから!このド変態め!恥を知れ!(←お前がな)



清盛が「お前の大切な黒龍はここだぞー」と逆鱗をチラつかせているが
「逆鱗しか残ってないんじゃ、あの人にはもう会えない…」と泣き崩れる朔。
そこに主人公たちがようやく登場。



清盛「黒龍の神子よ。我に仕える最初の勤めを与えようぞ。この者たちを打ち滅ぼせ」



そんな風に清盛が朔に命じてるのを聞いて
「朔がそんな命令に従うわけない!」と声をあげる主人公。
そもそも朔にそんな力ないしな!
例え主人公とタイマンはったところで簡単に返り討ちできるしな。



清盛「我に仕えるならば、そなたの想う黒龍ーー、一度ぐらいは会わせてやらぬことはないぞ」



その言葉を聞いて動揺する朔。
そして「そうしたいのなら、いいよ」と告げる主人公。
これはきっと朔が黒龍に会いたがっているのを知っているからこう言ったんだろうけど、
個人的には「やれるもんなら、やってみろよ」って言ってるように聞こえる。



朔「私のために、私だけのためにあなたを犠牲にして……大切なあなたを傷つけて私が幸せになれるわけないわ」



朔……なんていい子……!!(感涙)
主人公なんていつも朔そっちのけで
男の尻を追っかけているのに…!










それでもしつこく「黒龍に会えなくていいのか?」と揺さぶってくる清盛に
「あなたの甘言に惑わされない!」とキッパリ答える朔。
黒龍のことを想えばこそ、清盛に屈したら黒龍を裏切ることになってしまうと気付いたようです。



朔「あの人だけじゃない。こんな私を見捨てずに支えてくれたカビゴンも!」








景時は!?





お兄ちゃんも!
お兄ちゃんもそこに入れてあげて!!
お兄ちゃんもいつだって朔を気にかけてたよ!?
忘れないであげて!!





朔の決意が届いたのか、突然騒ぎ始めた黒龍の逆鱗。
というか、逆鱗から龍の姿で出てきました。
しかし清盛の呪詛のせいで苦しみ暴れ回っているので、まずは正気に戻すために黒龍とバトル。
この戦いに勝つと、清盛が「呪縛を破るなんてぇぇ……!」と消えていきました。
あれ?てっきり清盛との連戦が待ってると思ってたんだけど……。



清盛が消滅していくのを見て呆然としていると



黒龍「私の陰気で調和を失えば、その姿を…存在を保てぬ」
朔「その…声…」






白龍ですね。






声がした方を見ると、人の姿をした黒龍がいました。
もう白龍じゃん。
全体的なカラーリングが白から黒になっただけで、完全に白龍じゃん。
CV置鮎龍太郎さんじゃん。
一緒じゃん。



朔を抱き締めて「こんな危険なとこにどうして来たんだ」と優しく責める黒龍に
「昔のままね」と笑う朔。
朔のもとを消えてから今までどうしていたのかを、朔に分かるように黒龍が頑張って説明してくれていますが



朔「…ごめんなさい。よく、わからないわ…」






黒龍の努力を一刀両断







しかしラブラブモードは続行する二人。










完全に空気と化した主人公たち。










このままずっと他人のラブラブっぷりをひたすら見続けるのかと思いきや
黒龍の次の台詞で事態は一転。



黒龍「私は、また…去らねば…滅びねばならない」



黒龍はまだ清盛の呪縛に縛られたままのようで、
呪縛を完全に断ち切るためには一度滅びなければならないそうです。
それを聞いてショックを受ける朔は、
「また生まれ変わるのなら、また会えるんでしょ?」と縋るように問いかけるが
沈痛な顔の黒龍に「記憶も滅んでしまうから、そは叶わない」と言われてしまいました。
さらに「最後の願いだ」と続ける黒龍。



黒龍「私が逆鱗へと戻ったら、逆鱗を砕いてほしい」








それもう完全にさあ、僕を消してくれじゃないですか。
カヲルくんじゃないですか。
黒龍はカヲルくんだったのか。
じゃあ朔は碇シンジだというのか。
だったら主人公は綾波レイだな。












こんな時、どうしたらいいかわからないの。











寝てればいいと思うよ。










さすがに愛する人を自分の手で殺すような真似が朔に出来るわけもなく、必死で断っていたものの
徐々に黒龍の姿が薄れ始めてきて、最期の最期まで朔を想うと言ってくれた黒龍のためにも
観念して逆鱗を砕く決意をした朔。



朔「だい…じょうぶよ…あなたの想いを…願いを裏切ったり…しない。私はあなたの神子…だから」
黒龍「ありがとう…神子…あなたに会えて…私ーー」










ありがとう。
君に逢えて、嬉しかったよ。












そして黒龍は完全に姿を消してしまいました。





黒龍と朔が再会を果たしてから黒龍が消えてしまうまで、結構長かったんですが
ずーーーーーーーーっと朔と黒龍の二人だけで喋ってました。
本来なら乙女ゲームの主人公の本領発揮でしゃしゃり出てくる主人公まで、完全に沈黙を保ってました。
モノローグすらありませんでした。
黒龍の対である白龍ですら何も喋らせてもらえませんでした。
黙って見守ってた皆、偉い。特に九郎。





すっかり日も沈んでしまった中で海を眺めている朔。
黒龍を安心させるためにああ言ったものの、やはりまだ逆鱗を壊す決意が固まらない模様。
するとそこに主人公が登場。



朔「お願い。また、あなたの力を…貸して。手を…握っていてくれるだけでいいの。私を一人に…しないで。お願い」



そして黒龍の逆鱗を乗せた朔手に主人公の手を重ね……







カビゴン&朔「バルス!!」(違)








……じゃなくてですね、神子二人で一緒に剣を握って、逆鱗に突き刺してミッションコンプリート。
そしてスタッフロールに突入後、エンディングに入りました。
エンディングは朔の独白です。
消えてしまった黒龍に対して色々と問いかけながら、
黒龍に言われた「全てを失う」という言葉について語ってました。



朔「でも、それは間違いだわ。新たに生じたこの人は、私を覚えている」



ここでスチルがドン。
黒髪の小さい男の子が、そっぽ向いて照れながら朔に花を手渡してる場面です。
ヤダ、可愛いっ……!
この子、黒龍の生まれ変わりなの?
この子が年頃になったら結婚するの?
何だその逆・光源氏計画は。
傷心かと思いきやすっかり美味しい思いしてるじゃねぇかチキショウめ!



朔「遠い時空を隔てた…永久に会うことのない親友へと、私のーー対へと。ねえ、今、あなたは幸せかしら?私は……幸せよ」











主人公、あっさり現代帰ってやがった










おおおおおおい!アイツ!あの主人公!!
自分が男とくっつかなかったら早々に帰りやがった!
朔に「私を一人にしないで」ってお願いされたのに!
あんなにお世話になったのに!
所詮、女の友情はこんなものなのか…。



いやもしかしたら、この世界に残ろうとした主人公を朔が「気にしなくていいから」って帰したのかもしれないな。
きっとそうだ。
そうに違いない。





というわけで、朔ルートはこれにて終了です。
主人公が空気となる貴重なルートでした。
それ以上に兄である景時が空気でした。
朔はもうちょっとお兄ちゃんを気遣ってあげて。



っていうか白龍の神子と黒龍の神子で、この待遇の差は何ですかKOEIオイこらこの野郎!
白龍の神子は、白龍だけじゃなくて八葉メンバーを取っ替え引っ替え選り取り見取りだというのに(←語弊あり)
黒龍の神子は相手が黒龍しかいないうえに、この仕打ちかよ!
酷すぎるよ!



随分と茶化してしまったけど、黒龍が朔に逆鱗を砕くよう願うシーンは本当に切なかったです。
突然いなくなった愛しい相手にようやく会えたと思ったら「殺してくれ」だもんなぁ。
本当に主人公と同じ神子なのか?



最終的にショタと化してしまった黒龍だけど、
白龍だって主人公のピンチに青年の姿になったんだから、
朔が何かピンチになったら黒龍も青年の姿になるんじゃないかな。
よし、朔、ちょっと崖から落ちて来い。(←無茶言うな)



あれだけ悲しい思いをしながら気丈に生きてきたのだから、是非とも幸せになって欲しいなぁ。
朔は「私は幸せよ」って言ってたけど、個人的には青年姿の黒龍が戻ってきてハッピーエンドの方が良かった。
ちょっとしたモヤモヤを残しつつも朔ルート、終了です。





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