元老院 〜 ソルファレナ出発




リムスレーアの婿を決めるための戦神祭の参加者名簿を見るために
太陽宮を抜けて元老院にやってきた主人公一行。



???「おお!これはこれは姫様!奇遇ですな!」
カイル「い゛!?
???「サイアリーズ様に王子殿下、それにカイル殿までご一緒でいらっしゃいましたか」






なんかすごいメタボのオッサンが馴れ馴れしく話しかけてきたと思ったら
このオッサンが二大貴族のうちの1人サロム・バロウズだそうです。
いかにも貴族といわんばかりに指輪を身につけていて、喋り方とか笑い方とか、すごい胡散臭い。



うんざりした感じをしつつ、「で、休会中なのに今日はいかがされた?」とサイアリーズが質問すると
「派閥の頭目と持ち上げられてても、要は世話役。休会中こそ気配りや根回しに駆け回るもんです」と
気持ち悪い笑顔で説明してくれました。
そして今度は



貴族の息子「パパ!もういいだろ!ボクにも姫様にご挨拶させておくれよ!」
サルム「おお、ユーラム。すまんすまん」
ユーラム「皆様、ごきげんよう。サルム・バロウズが一子ユーラム・バロウズにございます」







また変なのが出てきた。





全員に挨拶した後に、素早くリムスレーアのもとに跪いて「覚えておりますか?」と質問してくるユーラムに
戸惑いつつも「太陽宮の晩餐で幾度か会うたな」とリムスレーアが答えると



ユーラム「ああ!姫様!ご記憶にとどめていて下さったのですね!ボクは幸せです!」
リムスレーア「・・・はぁ?」








リム、ドン引き








ユーラム「ボクも姫様のその可憐なお姿!一日・・・いえ!一瞬たりとも忘れたことはありません!
     その憧れの方を目の前にして今、ボクの心臓は薄紙よりもたやすく破れてしまいそうです!」










破れろ、そしてさっさと塵になれ







ユーラム「姫様!今の姫様はボクなどには手の届かない天上の宝玉!
     ですが、せめて・・・せめてその愛らしいお手に口づけすることをお許し下さい!」









俺が許さああああん!!!(←お前かよ)








うわああああうわああああ可愛いリムの手が汚れるううううう!!!



と思ったら




ミアキス「はい、そこまでですぅ」
ユーラム「・・・あら?」



リムの手を触ろうとしたユーラムの腕を捻り上げるミアキス。
それを見て「いつの間に」と驚くリオンと、「さすがだ!」とグッジョブポーズのカイル。



ミアキス「姫様に触れてもいい殿方はフェリド様と王子殿下だけなんです。どうしてもとおっしゃるなら、それなりの覚悟をしていただかないと」
ユーラム「か・・・覚悟?」
ミアキス「フェイタス河のお水は冷たいですよぉ?








沈める気だ!
穏やかな笑顔で河に沈める気だ!
ミアキス超怖ぇぇぇぇええええ!!










ミアキスの脅し文句を聞いて
「ボクとしたことがつい我を忘れてしまいましたあああ!」と謝罪するユーラム。



ユーラム「で、ですが姫様!ボクは今、ここに予言しましょう!このユーラム・バロウズが必ずや姫様に触れる3人目の男になると!」





いや、無理だろ





どういうことだとリムスレーアが聞くと、なんとユーラムも闘神祭に志願しているとのこと。
高らかに優勝宣言するユーラムに、それほど剣の腕に自信があるのかと尋ねてみると
「ご冗談を!」と笑い飛ばされました。



ユーラム「このボクが剣を?そ〜んな野蛮な趣味は持ち合わせてはおりませんとも。ボクの代わりに戦ってくれる頼もしぃ〜い代理人を用意したんですよ!」






他力本願かよ!!!






それを聞いて「軟弱な!」と怒るリムスレーア。
そりゃ怒るわな。



リムスレーア「本気でわらわの婿になりたくば己が腕で勝ち取ってみよ!父上のようにな!」



あぁ、今の女王アルシュタートの婿を決める時も戦神祭を行ったんですもんね。
で、フェリドが自ら剣を振るって優勝をかっさらったと。
確かにゲオルグと同じくらいの剣の腕を持つくらい強いらしいですしね、フェリド。
旦那になる人なら、自分の力で戦ってほしいものですよねぇ・・・。



リムスレーアの気持ちはよくわかるけども、
古来からのしきたりで、代理人の出場は認められているそうです。



サルム「でなければ、尊いファレナ女王家の血筋に腕っぷしが強いだけの野蛮人の血が混じってしまいますからな!」










フェリドのことか・・・
フェリドのことかーーーっ!!!











「フェリド様がそうだと言っているわけではないですよ」とか言ってるけど絶対言ってる。
このオッサンぶっとばしてぇ・・・ギリギリギリギリ。



加えて、主人公たちにドゴウィン卿の事を
「血に飢えていて、民から税を絞り取って、逆らう者を力で押さえつける考えしかない」と批判してきたうえに
太陽の紋章を使って強硬策を進めたら、国内外に敵を増やすだけだけど
ユーラムを婿にしてバロウズが後ろ盾になれば、そんな横暴も止められる、と
自分達を売り込んできました。
下心見え見えでマジうざい。



そんな話をして、ようやくバロウズ親子が去るかと思ったら



サルム「カイル殿のご活躍も期待しておりますぞ」
カイル「は・・・はあ・・・」



もう確実に仲間意識持たれてますね、カイル。



どっと疲れた主人公一行。
さすがにリムスレーアも「上すべりばっかりで誠意が感じられない」と見抜いたようだけど
もしもユーラムの代理人が優勝したら・・・とミアキスが嫌な事を言うので
全員で不安気な顔。



カイル「オレは女王騎士辞める!ぜっっったい辞めるぞ!」










ここはお墓よ あなたと私の









あなたは女王騎士を辞めることもできずに
あたしと死ぬの
(←どんな脅し文句だ)










その後、元老院の中を歩き回って色んな人の話を聞いてみることに。
以前はロヴェレ卿が間に入ってバランスを取っていたけども
今の会議は、バロウズ卿とゴドウィン卿が勝手に罵り合うだけで全然会議になっていないらしいです。
で、今はゴドウィン派が優勢になっているので、バロウズ卿が焦って
ユーラムをリムスレーアの婿にすることで、勢力をつけようと企んでいる模様。
今回の闘神祭が無駄に早まったのも、バロウズ卿が急かしたからだそうで。











全部このタヌキのせいか






お前のせいで、お前のせいで、フェリドが悲しんでいるんだぞ・・・!
早々に可愛い娘が誰かのものになってしまう父親の気持ちも考えろ!!



元老院の中を一通り歩き回った後、ようやく名簿を見せてもらうことに。
申し込みだけなら300人を超えてるらしいけど、
前科者とか敵対国の人間とかを除いて、参加者は70人くらいだそうです。



「モテモテですねぇ」と茶化すミアキスに、
「ユーラムみたいな者ばかりと思うと嬉しくない」と複雑になるリムスレーア。
それを聞いて「あれは特殊です」と言うカイル。
確かに。



ちなみに、この70人から、さらに女王とフェリドに審査してもらって
実際の出場者は30人くらいになる予定だそうです。
まさか武術大会の予選が書類審査とは。
天下一武闘会みたいに大人数でグループ分けして闘うのかと思ってた。



そこで、ふと「やっぱりコイツも志願してたか」と呟くサイアリーズ。
その『コイツ』というのはギゼル・ゴドウィン
ゴドウィン家の息子らしいです。
まぁ、バロウズ卿の息子が出るくらいだから、当然ゴドウィン卿も出してくるよな。



サイアリーズ「昔の婚約者が姪っ子の婿に志願して来るってのは妙な気分だねぇ……」









マジか








サイアリーズは、姉のアルシュタートが女王になることが決定していたから
サイアリーズ自身の婿を決めるための闘神祭は行っていないそうです。



サイアリーズ「もう8年も前だしいわゆる政略ってヤツだったしこっちからフってやった形だし」



女王じゃなくても、やっぱり王族である以上は恋愛結婚なんて出来ないのかなぁ。
でも、もしかしたらサイアリーズがこんな口ぶりなだけで、
実はギゼルっていう人物はいい奴で、サイアリーズとちゃんと恋愛してたかもしれないよな・・・。
ギゼルを何度か見かけた事のあるリムスレーア曰く「ユーラムより相当マシ」らしいし。



サイアリーズの昔の男の話を聞いて、しんみりした空気に。
サイアリーズも可哀想だけど、なによりも誰よりも
立場上、名簿を見せる為にこの場にいなきゃいけなくて
ついでにこんな話を聞かされてしまっている官吏が一番可哀想。





この空気を変えるために「本命は誰だと思う?」とサイアリーズが話題をふると
やはりユーラムの代理人か、ギゼルの代理人になりそうだけど
もしかしたらフェリドのような大番狂わせも出てくるかもしれないし
結局、当日まで分からないね、ということで落ち着きました。



元老院を出ると、リムスレーアとミアキスは午後の勉強の為に太陽宮に帰ってしまいました。
サイアリーズも「私も帰って寝る」と帰ってしまったので
主人公・リオン・カイルの3人で街へ行くことに。
そこで「新しく出来た紋章しの店に行ってみましょう」と提案するカイル。





紋章師・・・だと・・・?





カイル「そこの店主がすっごい美人だって評判なんですよー。王子も見てみたいでしょ?」







すっごい美人の紋章師だと・・・!?







それはもうシリーズでお馴染のあの人しかいないじゃないですか!
こんな早くに出会えるなんて!
行く行く!絶対行くーーー!!!



と思って、カイルの誘いに「当然!」と答えると



リオン「王子・・・」






違うリオン!
やましい気持ちじゃないの!
下心とかじゃないんだ決して!!








カイル「まーまーリオンちゃん!王子だって男の子なんだからしょーがないよ!」
リオン「カイル様が言わないで下さい」
カイル「いや、これは王子の成長のために必要なことなんだ!」






それはお前が心配することじゃないだろ





ともかく、街へ出て色々と散策をしてから紋章屋を訪問。
王子たちが来店してきた為にガッチガチに緊張しながら接客をしようとした店員に
カイルが「すっごい美人の紋章師がいるって?」と質問すると



店員「はあ・・・王子様や騎士様もですか・・・まったく・・・」







濡れ衣だ!!!








店員によると、店長(美人の紋章師)は休みとのことなので
ガッカリしたカイルと共に店を出ると
男の騒ぎ声と女性の叫び声が聞こえてきました。



慌てて駆けつけてみると、女王の悪口を言ったとかどうとかでゴロツキ同士が喧嘩してました。
ここで主人公が喧嘩を止めるか、警備兵に任せるかの選択肢が出るのですが、当然前者です。
女王に代わってお仕置きよ☆



ゴロツキ「なんだ!?てめえら!!」
ゴロツキ「かまわねえ!!やっちまえ!!」









王子の存在感って・・・









ここでゴロツキとの戦闘になるんですけど、カイルの宿している水の紋章の「水の息吹」一発で全員やっつけました。
紋章使わないで普通にボコれば良かったかな・・・つまらん。
そして戦闘後。



カイル「リオンちゃん、腕を上げたね!」
リオン「いえ、この程度の状況もさばけないようでは王子の護衛は務まりませんから」






お前何もしとらんだろうが







このリオンの『王子』発言に反応して、ゴロツキが「本物の王子!?」と驚いているところに、ようやく警備兵が到着。
警備兵にズルズルと引きずられて行くのを見送ってから、喧嘩の原因を聞くと
ゴロツキの中で剣を持っていた3人はストームフィストからやってきたらしく
酒場で酔っ払って女王の悪口を言っていたそうで
それを聞いた他の客が怒って「表へ出やがれー!」となったそうです。



また何かあるといけないので、とりあえず主人公たちも一旦太陽宮に戻ることに。



その頃、フェリドがアルシュタートの部屋を訪問していました。
「案の定だな」と声をかけるフェリドに、「そんなにひどい顔をしていますか?」と酷く落ち込んだ様子で答えるアルシュタート。



フェリド「いや、そんな事はないぞ。できればしばらく眺めていたいほどだ」







このタラシ野郎!







その後に続けて「でも夫としては妻の憂い顔を見物しているわけにもいくまい」とフェリドが話すと
ようやく少し微笑んだアルシュタート。
どうやら主人公たちのことで悩んでいる模様。



アルシュタート「わらわはなんとひどい姉、ひどい母親なのだろう・・・と」



やっぱりロードレイク視察報告の時のあの豹変っぷりの事で気落ちしてるのかな。
太陽の紋章を宿すと心が惑わされるって言ってたし、
「あれは本心じゃないのに・・・」って落ち込んでるのかもしれませんね。



自分の代わりにロードレイクに行くなんて辛かっただろうに、
もっと優しい言葉で迎えてやりたかった・・・!と嘆くアルシュタート。



アルシュタート「なのに・・・ダメなのです!気持ちが昂るとどうしても自分を抑えられぬ!
        わらわこそが正義であると!わらわに背く者は報いを受けてしかるべきなのだと!
        そのような考えがいずこからともなく溢れて来て胸を埋め尽くしてしまうのです!・・・2年前のあの時と同じように・・・」




2年前っていうとロードレイクの暴動の時か。
ってことは、ロードレイクの水を干上がらせたのもアルシュタートの本意じゃなかったんだ!
そうか!わかった!





ママ!ママ!わかったわ!A.T.フィールドの意味!





もういっそ太陽の紋章を外してしまえばいいのに
それだとゴドウィン卿の思う壷だそうです。
そもそもアルシュタートが太陽の紋章を宿したのは、決してロードレイクに裁きを下す為ではないし
自分を見失って紋章の力を使ってしまった責任を負う覚悟も出来ていると話すアルシュタート。
しかし主人公たちに悲しい思いをさせてしまうことが、一番辛いそうです。
そんなアルシュタートに「必ずわかってくれるさ」と優しく声をかけるフェリド。



フェリド「自分の妹や子供をもっと信じることだ」
アルシュタート「ああ・・・やはりわらわはひどい姉、ひどい母親ですね・・・。己はこんなにも素晴らしい夫と子供に恵まれているというのに・・・。
        妹が夫を迎えることを禁じ、娘には意に染まぬ貴族の子をあてがおうとしているのですから・・・」








フェリドの優しい言葉が逆効果に






フェリド「・・・だがどうしても辛いのならば夜逃げでもしてみるか?地位を捨て野に下っても妻子を食わせるくらいの甲斐性はあるつもりだぞ?」
アルシュタート「ふふ・・・そなたはまたわらわを試そうとする」



フェリドかっこいいなぁ。
冗談だってのは分かってるけど、あんまり言えないよねこんな台詞。
まぁ本気だとしても
セレブを経験した人間の金銭感覚はぶっ飛んでるからな。
庶民に紛れ込んで生きるのは無理だと思うよ。





その後、夕日を眺める主人公とリオンのイベントムービー開始。



リオン「王子・・・わたし、これからもずっとずっと王子をお守りしますからね」



突然そんな事を言われて思わず振り向いた主人公に
「これから大きな役目を担って、危険なことからも逃げるわけにいかない場合もあるかもしれません」と続けるリオン。



リオン「だからわたしが・・・いつも王子のおそばにいます!何があってもお守りします!
    それが・・・みなし子だったわたしを引き取って育てて下さったフェリド様へのご恩返しにもなると・・・」









そういう死亡フラグを
立てるんじゃありません!!!










やめてよ!
そういうのやめてよ!!
グレミオとナナミを思い出すだろうが!!
阿部だって「3年間怪我しない」って言っておいて捻挫してるんだよ!!(←何の話だ)










ともかく、リオンの固い決意を聞いて少し驚いたものの
「ありがとう」と主人公が言うと、リオンは嬉しそうに「はい!」と頷いて
そのまま2人でまた夕日を眺めていました。
いっそ手でもつないでしまえ。





翌日。
アルシュタートから
「ストームフィストへ行って闘神祭の準備を監督してきなさい」と命を受けました。
メンバーはロードレイクの時と同じく、主人公、リオン、サイアリーズ、ゲオルグの4人。



太陽宮を出ようとするとリムスレーアが見送りに来てくれました。
「また行ってしまうのじゃな・・・」と寂しそうなリムスレーア。可愛いです。
フェリドがションボリしてるリムスレーアを慰めてから、主人公に
「監督はあくまで表向きで、国と人のありようを学んできてもらいたい」と告げてきました。
同時に「お前も気をつけろ」とリオンに対して言うフェリドだが
当のリオンはキョトン顔。



フェリド「おまえも俺の娘のようなものだ。父が娘の身を案じて何がおかしいか?」








フェリド・・・カッコイイ・・・!!







その言葉にリオンも感動して「ありがとうございます!」とお礼を言ってから
フェリドとリムスレーアとミアキスに見送られて太陽宮を出発。



船乗り場まで来ると、今度はカイルが見送りに来てくれました。っていうか待ち伏せてました。
他の女王騎士は太陽宮内にいたのに、カイルだけいないなぁと思ってたらこんな所にいたのか。



「今度こそ俺もお供できると思ってたのになぁ」と最初は笑ってたものの
途端に心配そうな顔で主人公たちの身を案じてきました。
「向こうに着いた途端に捕まって人質にされたりして・・・」と不安気なカイルに
「ゴドウィン卿がその程度の人物なら、すでに太陽の紋章でストームフィストごと潰れてるよ」と答えるサイアリーズ。



カイル「心配だなー。オレもこっそりついて行こうかなー」










大歓迎です!!










が、やっぱりカイルがついて来ることはなく、心配そうな顔のまま見送られて
主人公たちはソルファレナを出発。



今回はとりあえずここまでです。





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